なーんだか最近、ロードバイクの調子がおかしいんだよね。
なんて表現したらいいか分からないけど、「ギアが滑る…?」
そんな感覚。
“ガコッ”という音とともに、ギアが空転しちゃう。
変速してないのに、まるで変速しているみたいな。
これって何が原因なんだろう?
教えて欲しいなぁ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- ロードバイクのギアが滑るときの原因
- 直すための対処方法
- パーツを交換するときの順番
- 駆動型パーツの寿命について
自転車ショップで働く私が解説します。
ギアが滑る時の原因は、明確です。
ロードバイクのギアが「ガコッ」と勝手に滑る?【原因はズバリ…】
これを専門用語で「歯飛び」といいます。
ギア(歯)が滑る(飛ぶ)から、「歯飛び」です。
歯飛びの原因は明確。
駆動系パーツが消耗しているのです。
駆動系パーツとはどこを指すのか。
具体的に言うと、歯飛びが起こったらチェックすべきは「3か所」あります。
- チェーン
- スプロケット
- チェーンリング(クランク)
最も原因として多いのが、「チェーンの消耗」です。
- パーツが消耗するってどういうこと?
- 各パーツの寿命はどのくらいなの?
- どうして歯飛びが起こるの?
まだ、分からないことがたくさんあるでしょう。
この辺りを深掘り解説していきます。
【まず確認!】チェーンは消耗品!伸びたら交換必須
歯飛びが起こったら、まず確認すべきは「チェーンの伸び」です。
チェーンが消耗し、“伸び”が生じると、歯が滑る原因になります。
チェーンの「伸び」とは
チェーンの伸びとは、言い換えれば「チェーンのがたつき」です。
チェーンは金属ですから、走るたびに金属が擦れあって、少しずつ削られていきます。
削られてできた「隙間」が重なり合って、チェーンが伸びているように見えるのです。
チェーンが伸びると、ひとつずつの「ピッチ(間隔)」が変わります。
例えば元のピッチが1だとしたら、1.3に広がってしまう…みたいな感じですね。
「チェーンの伸び」についての理解は難しいです。
ここまで読んで理解できた方は、正直スゴい。
分からないのが普通なので、理解できなくてもOKです。
とにかく、「チェーンは伸びるもの」「チェーンは消耗品である」という認識を持ってください。
歯飛びが起こるメカニズム
チェーンが伸びると、ピッチが変わり、ギアとの噛み合わせが悪くなります。
ギアと言うのは、スプロケットやチェーンリングのことです。
噛み合わせが悪い状態でペダルを踏んだ結果、「ガコッ」とギアが飛んでしまうわけですね。
あらためて、これが“歯飛び”です。
- なんかギアが滑るな…
- 変速してないのに、ギアがガコッ、バキッと勝手に変わるなあ…
という時は歯飛びが起きています。
チェーンが寿命を迎えていませんか?
チェーンの寿命を・伸びを、チェックしていますか。
前回チェーンを交換してから(新車の時から)3000km以上走ったなら、そろそろ寿命です。
5000km以上走っていたら、それは確実に寿命を超えています。
歯飛びが起きてもおかしくはありません。
チェーンの伸びをチェックしましょう。
伸びを測るには、「チェーンチェッカー」を使います。
これで寿命を超えていることを確認できたら、チェーンを交換しましょう。
運が良ければ、これで歯飛びが直ります。
チェーンを交換してもダメなら、次はスプロケット
チェーンを新品に交換してもだめな時は、「スプロケットの交換」も必要です。
なぜかと言うと、そのスプロケットが、伸びたチェーンの間隔に削られてしまっているからです。
だから、新品のチェーンと古いスプロケットのギアピッチが合わず、歯飛びが直らない。
スプロケットも交換しましょう。
スプロケットの寿命について詳しく知りたい方は、こちらの記事で解説しています。
スプロケットの交換方法は、こちらで解説しています。
【それでもダメな時は…】チェーンリングの交換を試そう
多くの場合、「チェーン」と「スプロケット」を新品に交換すれば、歯飛びは直ります。
しかし、中には直らない場合もあるのです。
それは、フロントのギア(チェーンリング)で歯飛び起きている場合。
こうなったら、チェーンリングも交換する必要があります。
歯飛びが起きるメカニズムは同じで、「歯が削れて、ピッチが合わなくなっているから」です。
内容的に少し難しいので、詳しい事は割愛しますね。
自転車ショップに相談しに行くことをおすすめします。
歯飛びを起こさないために大切なこと
これから、歯飛びを起こさないために大切なことは2つ。
- チェーンの寿命が来たら、直ちに交換すること
- 定期的にチェーンをの伸びをチェックすること
そもそもチェーンを長持ちさせるためには、メンテナンスが欠かせません。
洗浄と注油です。
メンテナンスをしつつ→伸びを測り→寿命になったら交換。
これで歯飛びは防げます。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【ロードバイクのギアが滑る「歯飛び」が起きてしまったら…】
- まずはチェーンを変えてみる
- 次にスプロケットを変えてみる
- それでもダメならチェーンリングも交換
これで直るはずです。
試してみてください。