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自転車のバルブ根元から空気が漏れる原因は?【整備士が解説】

悩んでいる人
悩んでいる人
  • 自転車のバルブ根元(空気を入れるところ)から空気が漏れる
  • 空気を入れてもすぐに抜けてしまう
  • 考えられる原因を教えて欲しい

こんなお悩みを解決します。

 

 

【この記事で分かること】

  • バルブ根元(空気を入れるところ)から空気が漏れる原因
  • どうすれば直るのか?
  • 修理費用の目安

 

この記事を書いた人
かける

かけると申します。
.
■自転車安全整備士、技士資格保有
■日本一周
■年越し宗谷岬
■ブログ最高月間アクセス数35万PV

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かける
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様々なパンクを修理をしてきた、自転車整備士の私が解説します!


 

「バルブ根元から空気が抜ける…」というトラブル、実は少なくありません。

実際にお店で働いている時も何度も相談を受けてきました。

 

「バルブ根元付近から空気が抜ける」という症状の場合、考えられる典型的な原因が2つあります。

 

本記事を読めば、その原因と直し方が分かりますよ。参考にどうぞ。

【気になる】街で見かける電動キックボード「LUUP」とは?
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自転車のバルブ根元から空気が漏れる原因は?【整備士が解説】

かける
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結論から言うと、可能性が高い原因として考えられるのが下記の2つ。

  1. 虫ゴムの劣化(英式/ママチャリの場合)
  2. バルブ折れ

経験上「虫ゴムの劣化」であるケースが7割程度の印象です。

 

 

虫ゴムが原因の場合、ご自身でも簡単に修理できます。虫ゴムは消耗品ですので、ゴムを変えれば直るからです。100均でも購入できます。

バルブ折れの場合はチューブ交換が必要ですので、基本的にお店での修理になります。パンク修理(シール貼り)では直りません。

 

2つの原因について、詳しく解説していきます。

 

虫ゴムの劣化

かける
かける

「根元から空気が漏れる…!」という典型的な症状が出ている場合、最も可能性が高い原因は“虫ゴムの劣化”です。

 

使っている自転車が英式バルブ(一般的な自転車)なら、まずはチェック。

 

 

 

「虫ゴム」とは、自転車のバルブの棒(プランジャー)に被さっているゴムのことです。

自転車の虫ゴムを交換 自転車の虫ゴムを交換

銀色のフタを緩め、棒を引っこ抜くと出てきます。

↑の写真で言うと「黒いゴム=虫ゴム」ですね。黒以外もあります。

 

 

かける
かける

虫ゴムは「空気の逆流防止弁」の役割を担っています。

 

空気を入れた後になぜ逆流して抜けてこないのか?

それは、この虫ゴムが空気穴をふさいでいるからです。

 

 

英式バルブを分解して、虫ゴムの交換

↑銀の棒の中腹には空気穴があり、それに虫ゴムが被さっています。

 

空気を入れる時は一瞬だけゴムが浮き、空気の通り道が出来ることで中に入ります。

空気を入れ終わった瞬間ゴムが「ピタッ」とくっつくため、逆流して抜けない構造です。

 

かける
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そのため「虫ゴム」が劣化すると、空気が根元からツーツーに抜けます。

空気穴を塞げなくなるからです。

 

虫ゴムは消耗品なので、半年~1年に一回は交換が必要。

 

「根元から空気が漏れる」のであれば、まずは虫ゴムの状態を確認しましょう。

手順を解説します。

虫ゴムの状態をチェックする手順

自転車の虫ゴムを交換

↑黒いキャップを取ります。

 

自転車の虫ゴムを交換

↑銀の部分を指で摘まみ、左回転(反時計回り/ペットボトルのフタと一緒)で緩め切ってください。

 

 

※この時、タイヤの中に空気が残っていると棒が飛び出し一気に空気が抜けます。

もしパンパンに空気が入っている場合は、フタを少し緩めると空気が抜けますので、抜けきるまで待ってから作業を進めてください。

自転車の虫ゴムを交換

↑緩めると銀のフタが外れます。

 

 

自転車の虫ゴムを交換

↑中の棒を引っこ抜きます。虫ゴムが顔を出します。

 


【補足】

自転車の虫ゴムをスーパーバルブに交換

※↑虫ゴム不要の棒もあります。スーパーバルブってやつです。もしこれが使われていた場合は、虫ゴムが原因ではありません。次の項目へどうぞ。


自転車の虫ゴムを交換

かける
かける

棒を引っこ抜いたら虫ゴムの状態をチェックします。

 

【チェック項目】

  • ひび割れていないか?
  • 穴が開いていないか?
  • めくれていないか?
  • なくなっていないか?

 

 

上記チェック項目のうちどれかに当てはまる場合、「虫ゴムの劣化」による根元からの空気漏れである可能性が非常に高いです。まずは新品に交換し、再度空気を入れます。多分直るはず。

虫ゴムの購入方法と取り付け方

自転車の虫ゴムを交換

かける
かける

虫ゴムは消耗品でして、ゴム単体で購入できます。

自転車店に車体を持ち込めば、虫ゴム交換作業もやってます。

 

【主に購入できる場所】

  • 自転車ショップ
  • ホームセンター
  • 100均

 

 

100円~200円くらいで購入できるので、まずは虫ゴムを買ってください。

あるいは、このタイミングで虫ゴム不要の「スーパーバルブ」にアップグレードするのもオススメです。(棒を入れ替えて差し込むだけ)

 

 

虫ゴムを交換する

自転車の虫ゴムを交換

かける
かける

交換作業は簡単です。

元々付いていた虫ゴムを剥がして捨て、新しいものを差し込むだけ。

 

↑の写真の状態になればOK!

ポイントは、ゴムが段差を乗り越えてくぼみに落ちるまで差し込むだけです。

 

※滑りが悪くてなかなか入らない時は水を付けて下さい。

 

 

 

ダメな例

自転車の虫ゴムを交換

かける
かける

↑これはNG例です。

 

ゴムが段差を乗り越えていません。くぼみまで落ちていません。

差し込み不足ですっぽ抜けてしまいます。

 

しっかり奥まで差し込みましょう。

あとは銀のフタ、黒いキャップを元に戻すだけです。

 

交換方法をサクッと解説しました。より詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

>>【超簡単!】自転車に使われる「虫ゴム」の交換手順

 

空気を入れてチェック

英式バルブの黒いキャップを外す

かける
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虫ゴム交換後、空気を入れて再チェックです。

根元から漏れる様子が無ければ「虫ゴムが原因だった」ということですね。

 

どうしてもゴムは劣化する運命なので、空気が漏れたら変えましょう。

 

 

 

なお「どれくらい空気を入れるのか?」「詳しい空気の入れ方」について、下記記事で解説しています。あわせて確認をどうぞ。

>>自転車の空気の入れ方は?ママチャリ等の「英式」バルブで解説

バルブ折れ

自転車の英式バルブ

かける
かける

もう一つよくある原因が「バルブ折れ」ですね。

 

↑の写真のように、バルブはチューブにくっついています。

ここが根元から折れる(ちぎれる)ケースです。当然空気が漏れます。

 

 

虫ゴムを交換してもなおバルブ根元から空気が漏れるのであれば、次に疑うのはバルブ折れですね。

ただし、これは一度タイヤを外さないと状態が分かりませんので、お店へ持ち込みましょう。

バルブが折れる原因

自転車の英式バルブ

かける
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バルブが折れる原因は主に2つ。

  1. 空気圧不足で乗っている
  2. チューブの劣化によるもの(2年以上~)

特によくあるのが「空気圧不足」です。劣化の場合は仕方ないですが、空気圧不足はメンテナンス次第で防げます。

 

 

自転車の空気は自然と抜けます。月に一回程度は適正空気を入れる必要があります。

下記のような方はバルブ折れしやすくなります。

 

【こんな人は要注意!】

  • 何カ月も空気を入れていない
  • 適正な空気圧がよくわからない(入れてはいるけど、空気が少ない状態になっている)

バルブ折れのメカニズム

一般的な自転車のタイヤは、外から見える「タイヤ」の中に「チューブ(ゴム風船)」が入っている二重構造になっています。

空気が少ない状態で乗り続けると、中のチューブがズレてきます。

自転車のチューブをタイヤから取り出す

しっかり空気が入っていれば、中のチューブがタイヤにピタッと張り付きます。

でも空気が少ないとすこーしずつズレていくんですね。

 

かける
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この時チューブはずれていきますが、バルブの位置は変わりません。固定されているからです。

なのでバルブの根元が引っ張られる形になり、最終的に折れます。ちぎれます。

 

 

 

折れたバルブは直せないので、チューブ本体ごとの交換が必要です。

 

ただし「普段から空気が少ない状態」で乗っていた場合、タイヤも相当ひび割れしていると察します。体重で押しつぶされながら走るためです。

チューブのみならず、タイヤ&チューブどちらも交換が必要になる場合が多くなります。

修理費用の目安(一般車の場合)

自転車屋

かける
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今回紹介した2ケースの場合、修理費用の目安は下記の通り。

 

 

【修理費用の目安】

  • 虫ゴム交換だけで直る場合:100円~200円程ほど
  • チューブ交換が必要な場合:3000~5000円ほど(後輪の方が高い)
  • タイヤとチューブの交換が必要な場合:4500円~7000円ほど(後輪の方が高い)

※お店や使うパーツの値段により変動。

 

なお、お店に持ち込んだ場合「パンクしているかどうかの確認(水調べ)」をするだけでも費用は発生します。時間をかけて作業するからです。

虫ゴムの交換で直れば安く済むので、まずはご自身で試し、直らなければ店へ持ち込むのがオススメです。

まとめ

最後に、本記事の要点をまとめます。

 

【自転車のバルブ根元から空気が漏れる原因は?】

  • 虫ゴムの劣化(英式/ママチャリの場合)
    →消耗品です。状態確認して悪ければ交換しましょう。
  • バルブ折れ
    →空気圧不足で乗っているとなりやすいです。チューブ交換が必要になります。

 

かける
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というわけで以上です!

少しでも参考になれば幸いです。ありがとうございました。

 

 

タイヤチューブメンテナンス

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