
自転車のチェーンから音鳴りがしているようなんだけど、一体何が原因なの?
- キュルキュル
- チャッチャッ
- ガラガラ、カラカラ
- ガシャンッ!
この中に当てはまる音がある。
解決方法を教えて欲しい!
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 自転車チェーンから音鳴りがする時の原因5つと対処方法
- 音の種類から原因を特定
自転車屋さんでメカニックをしている私が解説します。
「自転車のチェーンから音鳴りがする・・・」と、お困りではないですか?
もしかすると、それはトラブルの合図かも。
音鳴りを感じたら、すぐに対処したほうがいいですよ。
そこで本記事では、チェーンの音鳴りでよくある原因4つを紹介します。
これらを参考に、原因特定に役立ててみてくださいね!
【自転車チェーンから音鳴りが?】4つの原因と対処方法
自転車チェーンから音鳴りがする時に、よくある原因5つはこちらです。
- チェーンの油切れ(キュルキュル)
- チェーンが伸びている(カラカラ) ←ママチャリはこれが多い
- スプロケットと擦れている(チャッチャッ)
- フロントディレイラーに当たっている(ガラガラ)
- ギアが歯飛びしている(ガシャンッ!)
詳しく解説します。
チェーンの油切れ(キュルキュル)
「あまりメンテナンスをしていない・・・」という方に多いのが、チェーンの油切れです。
油が切れると、チェーンから「キュルキュル」と音がするようになります。
これは、潤滑油が足りておらず、チェーンの金属同士が擦れ合って出る摩擦音です。
塗布したチェーンオイルは、およそ300~500㎞走ると切れてしまいます。
なので、心当たりがある方は要注意。
明らかにチェーンが錆びている場合も同様で、油が足りていません。
解決するためには、「チェーンの注油」が必要です。
自転車用のチェーンオイルを付けることで、音鳴りが解消できるでしょう。
オススメのチェーンオイルはこの二つ。
スプレータイプで塗布のしやすいワコーズのチェーンルブ
粘度が高く、非常に耐久性の高いフィニッシュラインのWETオイル
特に初心者におすすめなのは、使いやすいワコーズのものですね。
チェーンが伸びている
少しお聞きします。あなたの乗っている自転車は、
これに当てはまりませんか?
もし当てはまるなら、高い確率で「チェーンの伸び」が原因です。めちゃめちゃ多い。
チェーンが伸びて、だるんだるんになると、カバーと擦るんですよね。
だから「カラカラ」「ガラガラ」といった音が鳴ります。
直すには、チェーンを張ってあげればOK。
といっても、自転車知識がいるので、ショップに持って行きましょう。
工賃は500円程度で、すぐに直ります。
スプロケットと擦れている(チャッチャッ・ガチャンガチャン)
チェーンがスプロケット(後ろのギア)と擦れることで、音鳴りが発生することがあります。
「チャッチャッ」「ガチャンガチャン」という音がする方は、要チェック。
考えられる主な原因は、この二つ。
- シフトワイヤーの緩み
- ディレイラーハンガーの曲がり
分かりやすく言い換えると、
「変速機の調整がおかしくなってしまっているか、変速機を取り付ける“土台”が曲がっているか」ということ。
これを解決するためには、
- シフトワイヤーの張り直し
- ディレイラーハンガーの曲がり修正(交換)
が必要になります。
詳しくはこちらの記事で解説していますので、ご覧ください。
フロントディレイラーに当たっている(ガラガラ)
※スポーツ自転車に乗っている方向けです。
チェーンがフロントディレイラー(前の変速機)と擦れることで、音鳴りが発生することがあります。
「ガラガラ」という音がする方は、要チェック。
擦れるようになってしまった原因は、「シフトワイヤーの伸び(緩み)」です。
ワイヤーが緩むことで、フロントディレイラーが所定の位置まで動かなくなってしまうから。
解決するためには、「シフトワイヤーの張り直し」を行う必要があります。
しかし、中にはシフトワイヤーの緩みが原因ではなく、変速レバーの操作ミスによって音鳴りが発生していることも。
チェーンとの干渉を防ぐ「トリム」という機能のことです。
これらを詳細に解説した記事がありますので、よければご覧ください。
月に2000回以上読まれている大人気記事です。それだけ困っている人が多いということですね。
ギアが歯飛びしている(ガシャンッ!)
摩耗によってギアが細り、かみ合わせが悪くなることで、音鳴りが発生することがあります。
力を入れて漕ぐと「ガシャンッ!」と大きな音がするとともに、ギアが変わるような感覚がある方は要注意。
あるいは、「5000km以上チェーンの交換をしていない!」という方も、注意が必要。
この原因は「歯飛び」でして、寿命を超えてチェーンを使うことで起こります。
チェーンは使うことで“伸び”が生じ、コマの間隔が広がっていきます。
寿命を超えて伸びきったチェーンを使い続けるとどうなるか。
チェーンの掛かっている全てのパーツが、広がったチェーンの間隔に削られてしまい、ギアの歯先がやせ細ってしまうんですね。
具体的に言うと、この3つのパーツです。
- スプロケット
- リアディレイラー(プーリー)
- クランク(チェーンリング)
次第に伸びたチェーンがこれらのパーツの“歯”にうまく噛み合わなくなります。
結果、力を入れて漕ぐと、ギアからチェーンが滑って「歯飛び」を起こすのです。
初めに「5000km以上チェーンを変えていない方は注意」といったのは、チェーンの寿命がおよそ3000~5000kmだから。
それだけ漕ぐと伸び切り、歯飛びを起こし始める可能性が高くなるからですね。
これを解決するためには、ドライブトレイン(駆動系)パーツの交換が必要です。
摩耗具合によって変わりますが、最悪の場合、
全ての交換が必要になります。
この判断は経験が無いと難しいと思うので、自転車屋さんで確認してもらうといいでしょう。
まとめ
「なんかチェーンから音鳴りがするんだけど・・・」とお悩みの方は、これら5点をチェックしてみてください。
これらを見直すことで、恐らく直るハズです!
ご覧いただきありがとうございました。