
普通の自転車(ママチャリ)の空気圧ってどのぐらい入れたらいいんだろう?
少なくてもダメだし、空気を入れすぎてパンクするようなことがあっても嫌だなあ。
「このぐらい!」という目安ってあるのかな?
確認方法ってあるのかな?
詳しく教えてもらえると助かるんだけど…。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 自転車(ママチャリ)の具体的な適正空気圧
- 適正空気圧の確認方法
- 空気が少ないと/多いとどうなるか
- メーターを使って、空気圧を測れない理由
- どうすれば、「適当なタイヤの硬さ」を確認できるか

自転車ショップで働く私が解説します。
自転車(ママチャリ)の空気圧ってどのくらい?
結論からいうと、およそ「3気圧」が目安です。
知ってる方向けに単位を用いて表現すると…
- 300kPa
- 3BAR
- 44PSI
ということです。(分からなくてOK)
ただ、これだけ聞いて「実際にどのぐらいの空気圧か」をイメージできる方はいないですよね。

「3気圧ってどのくらい?結局どのぐらい入れればいいの?
一般人にももっと分かりやすく教えてよ…」
と思うでしょう。
適正空気圧の確認方法でよく言われるイメージがこちら。
実際私も、

親指でタイヤをぐっと押して、少しへこむくらいでOK!
とお客さんに伝えています。
でもコレ、基準がすごく曖昧ですよね…。
すべての人が“同じ硬さ”にはならないでしょう。
「指で押す力」によって変わるし、
使っているタイヤ(例えば耐パンク)によって感じ方が変わるし、
「少しへこむ」の解釈も人それぞれだからです。
でも、あいまいですが、このように伝えるしかありません。
「指でタイヤを押して少しへこむくらい」
とりあえず、こう覚えておいてください。
ママチャリ(英式バルブ)は正確な空気圧を測れない
なぜ、あいまいな確認方法でしか伝えられないのか。
それは、自転車(ママチャリ)に使われているバルブが「英式」だからです。
自転車のバルブには3種類あります。
- 英式バルブ(主にママチャリ)
- 仏式バルブ
- 米式バルブ
このうち、「仏式バルブ」「米式バルブ」は主にスポーツ用自転車に使われています。
これらのバルブ形式であれば、具体的な空気圧を測ることが可能。
なぜなら、メーター付の空気入れを使うことができるからです。
でも、英式バルブ(ママチャリ)だけは違います。
その原因は、英式バルブの構造にあります。
英式バルブを分解すると、「虫ゴム」というパーツがあります。
これが空気の“弁”でして、
空気を入れる時に一瞬ゴムが浮き、チューブ内に空気が入る。
離すとすぐに、ゴムは空気を入れる穴にべったり塞がり、逆流(漏れ)を防止
…ザックリこんな仕組みです。
メーター付きの空気入れを使っても、そこに表示される数値は「虫ゴムとの隙間の空気圧」であり、チューブ内に入った実際の空気圧とは異なるのです。
だから、英式バルブは具体的な空気圧の計測ができません。
タイヤ・チューブメーカーであるパナレーサー様も、同様のコメントを出しています。
Q.英式バルブは内圧ゲージで空気圧を測ることができないのは何故ですか?
A.前回説明したとおり、英式バルブ内のムシゴムを押し開かないと空気が通りません。ですので、内圧ゲージを差しても空気を取り出すことができず、空気圧の測定ができません。#パナレーサーお客様相談室 #本日のご質問— パナレーサー株式会社 (@PanaracerJ) April 26, 2021
そんなわけで、あらためて「手でタイヤを押して少しへこむくらい」という伝え方しかできないわけです。
よく分からなければ、自転車屋に聞いてみよう
「適正空気圧の感覚」を身に着けるために、自転車屋で空気を入れてもらうといいでしょう。
そして、自分でタイヤを触ってみる。
「ふむふむ、このくらいか」と、空気圧の感覚を体で感じる。
そうすれば、自分で空気を入れた時も、大きな間違い(少なすぎ、入れすぎ)は起きませんよね。
空気をどれくらい入れたらよく分からなければ、自転車屋を訪ねてみましょう。
空気を入れる頻度って?

ところでさ、「空気を入れる頻度?」ってどのくらい?
…と、よく聞かれることがあります。
一般軽快車の場合、1カ月に一回を目安に入れるといいでしょう。

忘れないよう、空気を入れる日を決めるのをオススメします。
例えば、「毎月1日に空気を入れる」てな感じですね!
空気を入れておらず、空気圧が低い状態で走り続けると、いずれパンクします。
そうならないためにも、自転車用のポンプは必ず用意しましょう。
一般的な自転車(英式バルブ) 空気の入れ方
あなたがお持ちの自転車は、↑のような形をしていますか?
同じ場合は、こちらの記事で空気の入れ方を分かりやすく解説しています。
空気の入れ方以外にも、知っておきたい情報をお伝えしています。
一度目を通していただけたら、より長く、より軽く、よりパンクせずに自転車に乗れるようになりますよ。
まとめ
では最後に、本記事の要点をまとめます。
【自転車(ママチャリ)の空気圧ってどのくらい?】
- 3気圧が目安
- タイヤを押したら少しへこむくらい
- よく分からなければ、自転車屋さんに入れてもらう。それを触って覚える。
この情報があなたのお役に立てば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!