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【自転車のリア変速不調】主な7つの症状と原因・解決方法

エントリーロードバイク
悩んでいる人
変速調子が悪い人

なんだか自転車のリア変速調子が悪くって。

 

具体的に言うと、

  1. ギアが全く変わらない
  2. 一気に2段変速する時がある
  3. ギアが「ガチャンガチャン」と勝手に変速する
  4. 「チャッチャッ」と音鳴りがして変わらない
  5. 時差で急に変わる(ずれる)
  6. トップギア(一番重いギア)に入らない
  7. ローギア(一番軽いギア)に入らない

 

この中に当てはまる症状がある。

 

原因と解決方法を教えて欲しい。

 

こんな方にオススメの記事です。

 

【この記事で分かること】

  • 変速不調の主な7つの症状
  • それぞれの原因と解決方法

 

自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します。

 

 

おそらくこの記事に訪れるほとんどの方が、スポーツバイクに乗っている方だと思います。

スポーツバイクって、普通に乗っていても、変速トラブルが起きてしまう乗り物なんですよね。

 

調整がシビアで、あらゆることが原因となって、不調を起こします。

 

「変速がおかしいな?」と感じたら、原因を突き止めるのがとても大切。

 

本記事では症状の原因に加え、解決方法まで紹介しておりますから、あなたが抱える問題の解決に役立てればと思います。

是非ご覧ください。

【自転車のリア変速がおかしい】主な7つの症状と原因・解決方法

まずはこの表を見てください。

リア変速不調の主な症状7つと、その原因をまとめたものです。

変速不調の主な症状原因
ギアが全く変わらないシフトワイヤーが切れてる
シフトワイヤーの劣化・固着
一気に2段変速する時があるワイヤーの緩み、初期伸び
ディレイラーハンガーの曲がり
ギアが「ガチャンガチャン」と勝手に変速するワイヤーの緩み、初期伸び
ワイヤーが切れかかっている
「チャッチャッ」と音鳴りがして変わらないチェーンの伸び
ワイヤーのゆるみ
時差で急に変わるシフトワイヤーの劣化
トップに入らないディレイラーハンガーの曲がり
シフトワイヤーの劣化
シフトワイヤが切れかかってる
シフトワイヤーの張りすぎ
ハイ(H)側アジャストボルトの締めすぎ
ローに入らないシフトワイヤーが緩んでいる
シフトワイヤーが切れている
ロー(L)側アジャストボルトの締めすぎ

 

以下で症状別に詳しく解説するので、心当たりのある項目をチェックしておいてください。

 

それではどうぞ。

ギアが全く変わらない

ギアが全く変わらない!軽くも重くもならない!

という症状が現れた時に、考えられる原因はこちら。

  • シフトワイヤーが切れている
  • シフトワイヤーの劣化・固着

 

シフトワイヤーが破断してしまっていると、リアディレイラーを動かすことができなくなり、つまり変速できなくなります。

 

この場合、ギアが「トップギア(一番重いギア)の位置から動かなくなるのが特徴です。

ワイヤーが切れると、リアディレイラーは初期位置である「トップギア」に戻ってしまうからです。

 

 

もう1つの原因として「シフトワイヤーの劣化・固着」があります。

分かりやすく言うと、サビです。

 

サビが発生すると、ワイヤーの滑りが悪くなります。

あまりにも劣化がひどいと抵抗が大きくなりすぎて、リアディレイラーが全く動かなくなってしまうことも。

 

  • 長期間放置していた
  • 雨ざらしにした期間が長かった
  • 外から見てワイヤーの錆が確認できる

というのなら、ワイヤーの劣化が原因である可能性が高いです。

 

いずれにせよ、シフトワイヤーを新品に交換することで問題を解決できますよ。

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一気に2段変速する時がある

シフトチェンジで一気に2段変わる時がある!」という症状の場合、考えられる原因はこの2つ。

  • ワイヤーの緩み、初期伸び
  • ディレイラーハンガーの曲がり

 

シフトワイヤーが緩むと、2段一気に“重く”なることがあります。

 

特に、シフトワイヤーの使い始めは急激な伸び(緩み)が生じるため、注意が必要です。

これを「初期伸び」といいます

 

  • 新品のワイヤーに交換したばかり
  • 新しく自転車を購入したばかり

という方は、初期伸びが原因で2段一気に変速してしまっている可能性が高いです。

 

初期伸びが出た後もごくわずかに緩みが生じますので、まずは「ワイヤーの緩み、初期伸び」を疑ってください。

 

問題を解決するためには、シフトワイヤーの張り直しを行う必要があります。

 

もう1つの原因としてあるのが、「ディレイラーハンガーの曲がり」です。

ディレイラーハンガーが内側に曲がっていると、ギアが一気に2段“軽く”なることがあります。

 

これを解決するためには、

  • ディレイラーハンガーの曲がり修正
  • ディレイラーハンガーの交換

が必要です。

 

詳しくはコチラで解説しています。

ギアが「ガチャンガチャン」と勝手に変速する

リアディレイラーがガチャンガチャンと勝手に変速する

「ガチャンガチャン」と勝手に変速してしまう場合、考えられる原因は以下の2つです。

  • ワイヤーの緩み、初期伸び
  • ワイヤーが切れかかっている

 

ワイヤーが緩んでいると、リアディレイラーが中途半端な位置に動いてしまうんですね。

本来ギアの真下になければいけないのに、数ミリのずれが生じます。

 

すると、チェーンがギアにうまくハマらず、ガチャンガチャンと、

  • 軽くなったり
  • 重くなったり

を繰り返します。

 

これを直すには、ワイヤーの張り直しが必要です。

 

もう1つ考えられるのが、「ワイヤーが切れかかっている」ということ。

ワイヤーが切れかかると張り具合が変わり、リアディレイラーの位置がおかしくなります。

 

シフトレバーを押した感触や、リアディレイラーの挙動がおかしいな・・・

と感じたら、シフトワイヤーが切れかかっていないか疑いましょう。

 

大体3000kmを超えたあたりから、寿命を迎え始めます。

切れているのなら、新品への交換が必要です。

「チャッチャッ」と音鳴りがして変わらない

走っている時に「チャッチャッ」という音が鳴り続けている場合、以下の2つが原因かも。

  • チェーンの伸び
  • シフトワイヤーの緩み

 

チェーンが寿命を超えて伸びていると、変速の反応が悪くなります。

あまりにも伸びている場合、レバーを押しても変速せず、「チャッチャッ」となり続けることも。

 

これは、チェーンのガタが大きくなることによって、うまく次のギアに移らなくなってしまうことが原因です。

 

解決するためには、新品のチェーンへ交換が必要

チェーンの寿命は(段数にもよりますが)3000km~5000kmです。

 

やばい!チェーンなんて変えたことなかったや・・・」という方は、ここを疑いましょう。

 

 

あとは、「シフトワイヤーの伸び」ですね。

これまで説明してきた内容と同じで、リアディレイラーが中途半端な位置にいることが原因となって、音鳴りが発生します。

 

ワイヤーを張ることで、問題を解決できますよ。

時差で急に変わる(ずれる)

シフトチェンジをしてから、数秒後にやっとギアが変わる」という方は、恐らくシフトワイヤーの劣化が原因です。

 

先ほどの例だと、「劣化しすぎるとギアが全く変わらなくなる」と言いました。

しかし、劣化の度合いが軽いと、時差でギアチェンジすることがあります。

 

これは、シフトワイヤーとアウターケーブルの滑りが悪くなっていることが原因です。

 

解決するには、シフトワイヤーを交換する必要があります。

トップギアに入らない

リアディレイラーが“トップ”に入らない時の【原因と対処方法】

トップギア(一番重いギア)に入らない」とお悩みの方は、原因が複数考えられます。

  • ディレイラーハンガーの曲がり
  • シフトワイヤーの劣化
  • シフトワイヤが切れかかってる
  • シフトワイヤーの張りすぎ
  • ハイ(H)側アジャストボルトの締めすぎ

 

原因が様々で説明するには長くなってしまうので、別記事にまとめました。

詳しくはこちらをご覧ください。

ローギアに入らない

リアディレイラーがローに入らない

ローギア(一番軽いギア)に入らない」という症状は、以下の3つが原因として考えられます。

  • シフトワイヤーが緩んでいる
  • シフトワイヤーが切れている
  • ロー(L)側アジャストボルトの締めすぎ

 

こちらも説明するには長くなってしまうので、別記事を用意しました。

詳しくはコチラで解説しています。

まれにある原因

以上7つが変速不調の主な原因ですが、まれに他に原因があることがあります。

 

それがこの3つです。

  1. リアディレイラー本体のガタツキ・変形
  2. スプロケットのガタツキ
  3. ホイールが真っ直ぐ装着できていない

リアディレイラー本体のガタツキ・変形

  • 「これまでに、リアディレイラーに強い衝撃を加えたことがある」
  • 「リアディレイラーに大きな傷ができている」

という方は、もしかすると本体にガタツキが生じてしまっているかもしれません。

 

ガタツキがあると、変速の度にリアディレイラーの位置が微妙にずれ、調整しても不調が直らないことがあります。

 

これを直すためには、リアディレイラー本体の交換が必要です。

 

ただ、リアディレイラーのガタツキがあるかどうかは、数こなしてるプロじゃなければ気づかないと思います。

 

なので、もしその疑いがあるのなら、交換する前にチェックしてもらうと良いですよ。

スプロケットのガタツキ

スペーサーが適切でなかったり、締め付けが緩んでいたりすると、スプロケットにガタツキが生じます。

 

手でスプロケットをつまんで動かしたとき、「カタカタ」と動いてしまうのなら、変速不調の原因になっているかもしれません。

 

しかし経験上、スプロケ側で変速トラブルを起こしていることは滅多にありません。

なので、これまでにご紹介した解決方法を試しても直らないのなら、こちらを疑ってみるといいでしょう。

ホイールが真っ直ぐ装着できていない

後輪を着脱した直後に変速がおかしくなった場合、ホイールが上手に着けれていないことが原因の一つとして考えられます。

 

クイックリリースを押し込む前に、必ずホイールを奥まで押し込み、真っ直ぐはまっていることを確認してみましょう。

まとめ

まとめとして、もう一度表を確認してみましょう。

変速不調の主な症状原因
ギアが全く変わらないシフトワイヤーが切れてる
シフトワイヤーの劣化・固着
一気に2段変速する時があるワイヤーの緩み、初期伸び
ディレイラーハンガーの曲がり
ギアが「ガチャンガチャン」と勝手に変速するワイヤーの緩み、初期伸び
ワイヤーが切れかかっている
「チャッチャッ」と音鳴りがして変わらないチェーンの伸び
ワイヤーのゆるみ
時差で急に変わるシフトワイヤーの劣化
トップに入らないディレイラーハンガーの曲がり
シフトワイヤーの劣化
シフトワイヤが切れかかってる
シフトワイヤーの張りすぎ
ハイ(H)側アジャストボルトの締めすぎ
ローに入らないシフトワイヤーが緩んでいる
シフトワイヤーが切れている
ロー(L)側アジャストボルトの締めすぎ

 

この記事で紹介した「解決方法」を試せば、おそらく問題を解決できると思いますよ。

ぜひ、参考にしてみてください。

 

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