
気づいたら、自転車の「ライト」がつかなくなってしまったよ。
明かりがないのは困るなぁ…。
原因って何だと思う?どうやったら直せるの?
自転車の事はよくわからないから、わかりやすく教えて欲しい。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- ライトが点かない時によくある原因
- オートライト、ダイナモライト別に考えられる原因
- パターン別の対処方法
- 直すためにはどうしたらいいか、値段はいくらか

自転車ショップで働く私が解説します!
多いんですよね、ライトが点かなくなるトラブル。
紹介する内容で当てはまることがあれば、自転車屋に行ってみるといいかもです。
自転車のライトがつかない時は…【よくある原因10選】
ライトには2種類あります。
- タイヤに擦らせて発電する「ダイナモ(ブロック)ライト」
- 走ると勝手に光る「オートライト(ハブダイナモ)」
それぞれのライトが点かなくなった時、考えられる原因は以下です。
それぞれ詳しく解説していきます。
あなたがお使いのライトに合わせてお読みください。
ダイナモライト(手動式)が点かない時の原因
ライトの取り付け位置がずれて、タイヤに当たっていない
最近、転んだり、ライトに何かひっかけた覚えはありませんか?
ライトの取り付け位置がずれると、光らなくなることがあります。
ダイナモライトは、回転するタイヤに擦らせることで発電→点灯しますよね。
この“擦らせる部分”が、そもそもタイヤに触れていないことがあるのです。
前輪を回転させたとき、ライトがタイヤに当たっていますか?発電していますか?
まずは確認して下さい。
タイヤに当たって回転する部分が、固くて回っていない
「当たってはいるけれど、回らないことがある。(回らない)」
…というパターンもよくあります。
回転が渋くて、うまく発電できていないのです。
こうなったときは、基本、ライトの交換ですね。
もしかすると直ることもあるので、自転車ショップに見てもらうといいでしょう。
サビなどによる通電不良
タイヤに当てて、擦らせることで発電するダイナモライト。
そこで発電した「電気」を、うまく通電できずに光らなくなることもあります。
主にサビが原因ですね。通電不良です。
解決するためには、
- 線を一度抜き差ししてみる
- 線の先をやすってみる
といった作業が必要です。
やり方は簡単なので、紹介しますね。
(といっても「触るのが怖い」という方は、自転車ショップへGOです。)
ライトの下にあるツマミを押して線を抜き取り…
鉄ヤスリなどで導線の表面を削り、錆を落とし…
ツマミを押しつつ、導線を〇←の中に入れ、ツマミを離すと固定されます。
ダイナモライトの通電不良の場合、基本的にこれで直ります。
熱を持って一時的に点かなくなっている
特に夏場に多いのですが、
「走ってたらライトが点かなくなることがある。でも、気づくと直ってる」
なんて症状の方はいませんか?
これはあるあるでして、原因は「ライトが熱を持って一時的にダウンしている」のです。
漕ぐスピードが速かったり、長時間乗る方に出やすいです。
同じような症状が見られたら、試しに10分ほど自転車を休ませてみてください。
ライトを冷ましたのち、もう一度乗ってみます。
…どうでしょう?直っていませんか?
もし直ったのであれば、あらためて「熱によるダウン」が原因です。
ライトが壊れている
他に考えられることは「ライト本体が壊れている」です。
考えられる原因全てチェックしてもダメな時は、本体の故障を疑うしかありません。
そう簡単に壊れるものではありませんが、どうしても、いつか寿命は来るものです。
オートライト(ハブダイナモ)が点かない時の原因
線が断線している
オートライトの場合、ハブ(車輪)で発電した電気をライトへ送電します。
よく見ると、ハブ→ライトへ細い線が出ているでしょう?
この線を端から端まで、じっくり見てください。
どこかで切れてはいませんか?
線が切れると、当然ライトはつかなくなります。
直すには、線のつなぎ直しが必要ですね。
線があまりにも短く切れてしまっていて、つなぎ直しが難しい時は、ライト本体の交換になります。
配線なんかをする方であれば、簡単に直せるとは思いますが、よく分からない人はお店へお持ちください。
単純に端子が外れている
たまにあるのですが、「単純に端子が外れている」こともあります。
バッグか何かをひっかけて、取れてしまったのでしょう。
確認方法としては目視でOKです。
- ライトから伸びる線が最後しっかり留まっているか?
- ぶらーんと垂れていないか?
外れていてはもちろん光りませんので、端子を挿すことで簡単に解決できます。
端子やネジが錆びて通電していない
断線の次によくあるのが、「サビ」による通電不良ですね。
分からなくていいのですが、これらが錆びていると通電がうまくいかず、光らなくなることがあります。
自転車を見てみて、いたるところに茶色の錆が発生しているような状況なら、要注意。
直すためには、電気の通り道(上記の箇所)全てをキレイに整えてあげる必要があります。
サビが載ってしまっているところは、鉄ヤスリで削り落とすのです。
あとはオイルを吹きかけてみたり。
通電不良の場合、電気の通りさえ正常化できれば、ライトは光ります。
何かが壊れているわけではありませんから。
ただ、「どこをやすればいいの?それに、端子を外したら元に戻せなくなりそう…」
なんて思う方がほとんどだと思いますので、自転車屋に見てもらうのをオススメします。
ライト、ハブ本体が故障している
「線も切れてないし、サビによる通電不良もなさそうだ…」
となれば、残るはライトとハブ本体の故障です。
本体の故障であることを見極めるには、正常な自転車と部品を変えてのクロスチェックが必要になります。
- 故障と思われるライト×正常なハブ
- 故障と思われるハブ×正常なライト
要は、違う自転車にパーツを移し替えてみて、うまくいくかどうかの確認ですね。
これでどのパーツが壊れているのかを洗い出します。
この作業を個人でやるのは難しいので、自転車屋でチェックしてもらいましょう。
修理工賃はいくら?

直したら、どのくらいの修理代がかかるの?
気になる方も多いと思います。
超ザックリとした目安料金は…
【ダイナモ(手動式)ライト】
- 一番高い本体交換でも3000円ほど。
- 無料点検の範囲内で済む場合もアリ。
【オートライト】
- 線のつなぎ直しやサビ取りだけなら500円ほどかな?
- ライト本体の故障→ライト交換約5000円
- ハブ本体の故障(=車輪の故障)→ホイール交換約8000円
とりあえず自転車ショップに行って、原因を探ってもらいましょう。
修理するか、しないかは、自分で選択できますし。
電球を交換する必要はなし
中にはこんな疑問を思う方もいるかもしません。

「電球が切れて、ライトが点かない」
という可能性は?
最近ライトはほとんど“LED”なので、電球が切れることはありません。
なので、「球切れ」は疑わなくてOKです。
もちろん、最廉価車の中には電球を使ってるモデルもあるので、一概には言えませんが。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
知識が全くない方は、自分で直すのは難しいのでしょう。
自転車屋さんに行って、直してもらうのをオススメします。
あ、ちなみにですが、本当にライトやハブ本体の故障していた時は、“後付けライト”に買い替えるのもアリかなと思います。ハンドルに付けるやつ。
USB充電する必要はありますが、ママチャリのライトよりうんと明るいです。