皆さんこんにちは。
今回の記事は「日本一周をするのに必要な費用」についてです。
私は2019年の2月から11月までの274日間かけて、11545kmに及ぶ自転車日本一周を完走しました。
そこで、私が何にどれくらいの費用を使って日本一周をしたのかをご紹介したいと思います。
是非参考にしてみて下さい!
私の条件
「日本一周」と言っても、全体の距離や訪れた場所、生活方法などによって大きくかかる費用が変わってきます。
そのため、まず最初に私がどのような条件で旅をしていたのかをご紹介させて頂きます。
→274日
→88万円
→1500円を目標
→47都道府県(小さな離島は無し)
→手洗い
→2-3日に一回
→テント泊(キャンプ場や野宿が主)
→野宿の場合は無し
→キャンプ場の場合は毎食自炊
→昼ご飯は買って食べる
→あまり食べていない
→すべて自分で対処可能
出発前の準備にかかった費用 :383,500円
自転車での日本一周ですから自転車本体はもちろん、生活に必要となるテントや衣類を準備しておく必要があります。
私は高校生の頃から自転車旅をしており、既にいくつか使えるモノを持っていたため金額の算出に多少の誤差があるかもしれませんが、参考程度にご覧ください。
※費用は分かりやすい数字になるように四捨五入しています。
自転車関係:278,000円
日本一周に使う自転車本体並びに関連用品にどのくらいの金額を費やしたのかを算出しました。
※自転車の組立自体は自分で行うことができるため掛かった工賃は0円です。
項目名 | 費用 | 項目名 | 費用 |
フレーム本体 | 70,000 | 自転車工具・予備パーツ | 17,000 |
カスタム費用 | 106,000 | 自転車衣類(ヘルメ含) | 40,000 |
自転車アクセサリー類 | 45,000 | ||
合計 | 278,000 |
キャンプ関係:105,500円
項目名 | 費用 | 項目名 | 費用 |
テント | 26,500 | 調理用具 | 14,000 |
寝具(寝袋・マット) | 60,000 | その他 | 5,000 |
合計 | 105,500 |
日本一周中にかかった費用 :667,128円
資金が途中で尽きてしまわないよう、スマホアプリを使って支出や収入について記録をしていました。
実際に日本一周中の274日間で消費した金額はこちらです。
その他の「105,818円」の細かい内訳はこうです。
同じ内容であるのにカテゴリーを別にして登録してしまった事もあったので、それを直しながら改めて表にまとめるとこうなります。(「床屋」を「必要なもの」へ移動させました)
項目名 | 金額 | 項目名 | 金額 | 項目名 | 金額 | 項目名 | 金額 |
食費 | 341,433 | 遊び代 | 37,500 | 風呂代 | 15,480 | ランドリー | 5,150 |
宿泊費 | 62,076 | 衣類 | 27,642 | キャンプ用品 | 12,552 | 日用品 | 4,694 |
自転車用品 | 46,718 | 必要なモノ | 25,374 | 釣り用品 | 11,499 | 本・雑誌 | 3,154 |
交通費 | 45,941 | 観光費 | 17,453 | 医療費・薬代 | 10,462 | 収入 | 168,111 |
支出合計 | 667,128 | ||||||
収入合計 | 168,111 | ||||||
支出合計-収入合計 | 499,017 |
これらの金額になるために具体的にどのような生活を送っていたのかを詳しく説明します。
食費 :341,433円
自転車を漕ぐのに必要なエネルギーは「食」であり、自転車旅には多額の食費がかかります。
私は高校2年生の頃から自転車旅を始め、これまでに沢山の旅行をしてきました。
学生ということでお金に余裕が無かったため、その旅行中はカップ麺やファストフード等ばかり食べて食費をなるべくかけないようにしたこともありました。
しかし、その結果口内炎ができてしまったり、栄養不足から自転車を漕ぐ力が入らなくなるといった失敗を経験してきたのです。
そのため、今回の日本一周ではなるべく自炊をして食費を削る努力はしたものの、栄養を欠くことだけは絶対にしませんでした。
1年休学してまで行った日本一周を、起こるべくして起こった体調不良なんかでリタイアはしたくなかったからです。
結果これだけの食費がかかってしまいましたが、健康状態で日本一周を終えられたため後悔はしていません。
しかし節約していたとはいえ、各地のご当地グルメは気分によって食べていました。
よく「○○に行ったのにアレを食べなかったなんてもったいない!」なんて言われることがありますが、今回の私の旅は単純に旅行やグルメ旅ではなく日本中の各地域性を見て回るのが目的だったため、毎回グルメを食べていたわけではありませんでした。
宿泊費 :62,076円
ここにはキャンプ場からホテルまで「寝る」のに必要になった金額をまとめています。
宿泊費をこれだけに抑えられたのは、コンスタントに野宿を続けていたからです。
全274日中、ホテルに泊まったのは1回のみで、他にはネットカフェやライダーハウスなどに計25泊程しました。
それ以外は基本河原やオフシーズンの海水浴場など、人気のない場所で野宿をしていましたね。
ほとんど宿を利用しなかったのは決してお金に余裕が無かったからではなく、そもそも格安宿の雰囲気があまり好きでないことと、寝るためだけにお金を費やすのはとてももったいないと感じていたからです。
辛い場面でも宿に行きたい気持ちをぐっとこらえて野宿に成功した時には、浮いたお金を美味しいご飯を食べるために使ったり、ちょっとした贅沢をしたい時に使うようにしていました。
自転車用品 :46,718円
私は自転車屋でアルバイトをしている関係で、自分で自転車の整備が行うことができます。
そのため日本一周中に自転車屋に支払った工賃は0円でした。
ですからこの金額は単純にパーツの代金となります。
具体的にいうと、
・2000km毎に交換していたチェーン代
・二回交換したスプロケット代
・合計7回程交換したシフトワイヤー代
・1回交換したタイヤ代
・ハブが2回割れたのでその交換費用
・リムが割れたのでその交換費用
などです。
行っていたメンテナンスについてはコチラ↓
交通費 :45,941円
交通費の大きな割合を占めるのが、本州から沖縄・北海道へ渡る時の往復フェリー代です。
47都道府県の日本一周をする際にはこのくらいの交通費(フェリー代)が掛かってしまいます。
私は学割を使うことができましたが、そうでなければもう少し高くなります。
また、沖縄本島以外にも行く場合や、その他離島巡りをする予定の方はさらに多額の交通費が掛かってしまうことでしょう。
遊び代 :37,500円
旅中に知り合った仲間とゲームセンターやラウンドワンのスポッチャで遊んだり、好きな音楽を聴きに全国5か所でナイトクラブに寄ったりした時の出費をこの項目に割り当てています。
私は一日1500円を目標に生活しておりましたから、遊びに使って一時的に支出金額が増えてしまった時は、それを日割り計算したときに1500円近くになるよう調整していました。
遊びに使う金が全て無駄かというとそうではなく、その中で人との出会いがあったり、更に深い関係性が築けたりするので、たまには走ることを休んで遊んでみるのも楽しいと思いますよ。
衣類 :27,642円
「出発前の準備にかかった費用」の「自転車衣類」で用意したものとは別に、インナーシャツや靴下を買い変えたり、ねぶた祭の際に必要だった帽子を買ったりした時の金額です。
靴とサンダルも途中で買い換えました。
ちなみに私は西日本を半周したタイミングで一度家に戻り、寝袋や衣服の衣替えを行ったため、厳密にはこの金額が衣類にかかった全ての金額ではありません。
通しで日本一周をする場合には、予め用意しておいた夏用/冬用の衣類を時期に合わせて家から局留めで郵送してもらうと良いと思います。
必要なもの :25,374円
この項目には
駐輪代/散髪代/賽銭代/お礼の品代/お土産代/送料 などが含まれています。
観光費 :17,453円
食費にかかるご当地グルメと同様、観光も絶対ではなかったので少額になっています。
しかし、こちらも行きたい場所には値段が高くても行くようにしていました。
写真にあるのは軍艦島へ行った時のモノですが、私が行った後すぐに島への上陸が一時禁止になってしまったため、あの時に行っておいてよかったと思っています。
また沖縄の首里城が燃えてしまったように、いつまでもその観光地に行けるとは限りませんから、興味があるなら是非足を運ぶといいでしょう。
風呂代 :15,480円
私は毎日お風呂には入っておらず、2-3日に一回の頻度でした。
入らない日は汗拭きシートやお湯に入れたタオルをで体を拭いて過ごしていました。
また、2-3日おきに入るお風呂もできるだけ安く済ませようと最速で快活クラブを使ったり、体育館のシャワーを使ったりと工夫しておりましたので、これだけ少ない金額に抑えることができました。
私が行っていたお風呂の節約方法についてはこちらで詳しく紹介しています。
キャンプ用品 :12,552円
準備の段階で生活に最低限必要なキャンプ用品は持っていたのですが、途中釣りを始めたことで魚を焼く網が欲しくなったり、焚き火台が欲しくなったりして追加購入したものの金額です。
言ってしまえば「必要のない買い物」なのですが、毎日をより豊かに、より楽しく生活することができたので買って大正解だったと思っています(笑)
釣り用品 :11,499円
元バイク日本一周のいちこさんに釣りを教えて頂いて以来、日本中で釣りを楽しんできました。
目的地に早くついてしまったり、良さそうな岩場を発見したりした時にはゲーム感覚で楽しんでいました。
持っていたのは最低限必要な【竿・針・ワーム】のみで、普段の釣りにはほとんどお金をかけていませんでしたが、
北海道の斜里で挑戦した「鮭釣り」の際に装備を整えるのに5000円以上使ってしまったためそれが大きいです。
残念ながら自分は釣ることができませんでしたが、友達と一緒に「北海道で鮭釣りをする」という人生の思い出が作ることができ、とてもいい経験ができたと思っています。
医療費・薬代 :10,462円
沖縄では口唇ヘルペスと水虫を併発。福岡県では歯医者に世話になり、宮崎県では皮膚科に診療してもらいました。
また、風邪をひいてしまった時に購入した風邪薬の代金となっております。
コインランドリー代 :5,150円
コインランドリーを数回しか使わなかったのは、ほとんど毎日手洗いで洗濯をしていたからです。
乾燥も自転車に衣類をくくりつけて行っていました。
詳しくまとめた記事があるのでよければこちらをご覧ください。
日用品 :4,694円
この項目にはシャンプーや歯磨きセット、汗拭きシートや洗濯洗剤などが含まれています。
どれも一回買ってしまえば長持ちするので、全体に占める費用はわずかでした。
本・雑誌 3,154円
本を買ったタイミングはフェリーに乗る前です。
特に沖縄のフェリーでは片道25時間もかかるため、ネットが繋がらない環境での暇つぶしに買いました。
持ち運ぶには重たいので読んだらすぐ捨てました。
収入合計 :168,111円
自転車旅中に収入を得た方法として、応援として人からお金を頂いたものと、短期アルバイトで稼いだものとがあります。
頂いたお金
ありがたいことに、日本一周中には沢山の方からお金を頂く機会がありました。
信号待ちをしているときに横の車の窓から頂いたり、わざわざ先回りをして声をかけてくれる方も多くいらっしゃいました。
実は高校生の頃からこういった出来事はよくあるのですが、自己満足で旅をしているのに人からお金をもらっていいのかと悩んだ時期もありました。
しかし、ある方の「受け取った恩はまた違う人に返してくれればいいよ」という言葉を聞いて以来、お金はありがたく受け取らせて頂こうと決めていたのです。
そうした時は、普段食べられなかった贅沢な食事をしてみたり、出会った後輩の分もそのお金から支払ったりするようにしていました。
また先ほど「ホテルに泊まったのは1回だけ」書いたのも、実は頂いたお金はその地に還元しようと思って使ったものです。
それが下さった方への間接的な恩返しになると考えたからです。
アルバイトでの収入
私は北海道で合計9日間、宮崎県で2時間だけアルバイトを経験させて頂きました。
お金を稼ぐことが目的ではありませんでしたが、嬉しいことに日給6000円程の収入を得ることができました。
日本一周後に必要な費用 :100,000円+α
これは私が大学3年生終了後に休学していたということが特徴になるのですが、実は休学するのにも費用が掛かります。
日本一周ににかかった全ての費用 :115万円
日本一周の準備から終了後までに必要になった費用をまとめるとこうなります。
・出発前の準備にかかった費用 :383,500円
・日本一周中にかかった費用 :667,128円
まとめ
以上が私が日本一周で使った費用の紹介です。
この記事を書くにあたって初めて日本一周で使った金額を詳しくまとめてみましたが、まさか100万円を超えているとは思っていませんでした。
私は日本一周以前からキャンプツーリングに必要な道具を揃えていたことで、日本一周へ行く際に使いまわせたアイテムも多かったですし、休学を決断したのが日本一周へ出発する1年前という時期でしたので、一年間努力してお金を貯めることもできました。
これを1から準備するには金銭面的にも、作業量的にも大変です。
あなたが日本一周を計画しているのであれば、早め早めの準備をしておくことをオススメします。
ご覧いただきありがとうございました。