通学用の自転車に、ブリヂストンの「ロングティーン」を買おうと検討中。
そこで質問なんだけど、“デラックス”と“スタンダード”で何が違うのかな?
2万円弱も値段が変わるし、あんまり違いが無いなら、安いスタンダードの方がいいかな…と思ったり。
これら2モデルについて、大まかにでも説明してもらえると嬉しいなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- ブリヂストンサイクル「ロングティーン」のデラックスとスタンダード、7つの違い
- パーツがどう違い、具体的に使用感にはどんな違いがあるのか?
- 通学にオススメするのはどちらか?
- 個人的に選ぶとしたら…
自転車ショップで働く私が解説します!
ブリヂストンサイクルの「ロングティーン」には、デラックスとスタンダードの2モデルが存在します。
しかも、デラックスの方には「チェーン」「ベルト」の2種類選択肢があります。
これだけ種類があると、何をどう判断して選んだらよいのか、悩みますよね。
そこで私が、分かりやすく説明しようと思います。
まず簡単に「デラックス」におけるチェーンとベルトの違いを説明します。
次に、チェーンモデル同士で「デラックス」と「スタンダード」の違いに触れていきます。
是非最後までご覧ください。少しでも参考になれば幸いです。
【ロングティーン デラックス】チェーンとベルトの違い
まず、「デラックス」の2モデルの違いから説明すると…
駆動がチェーンがベルトかどうかの違いが主です。(あとはくるピタの有無)
ベルトの方が約8000円高いですが、オススメはベルトですね。迷いもしません。即答です。
なぜか?ベルトの特徴(メリット)が以下です。
詳しくはこちらの記事でもまとめています。
一言でいうと「楽」だからオススメ。何もしなくていいんです。
ベルトと比べた時のチェーンのデメリットはこう。
たまにのるだけなら、より安いチェーンの自転車をオススメする場合もあります。
しかし、今回考えるシチュエーションは「通学」です。
週に5日は必ず使うわけですし、荷物も満載。さらには雨の日だって走ることもあります。
“酷使する”という言葉がふさわしいほど使い倒します。
そんな中、忘れず定期的にメンテナンスを欠かさず行える方はひとにぎりでしょう。
たいていの人が乗りっぱなしで、面倒なメンテナンスはやりません。
だから、「ベルト」がオススメ。
予算にもよりますが、通学で使うならベルト一択かなと思います。
以上がロングティーン デラックスにおける「チェーンモデル」「ベルトモデル」の違いです。
【ロングティーン】デラックスとスタンダード、7つの違いとは?
なるほどね!
じゃあロングティーンのベルトに決ーめた!
となれば、必然的に“デラックス”で決定です。“スタンダード”にベルトモデルは無いからです。
あるいはベルトを魅力的に感じたなら、他のモデルを選択肢に加えるのもアリですね。
例えばアルベルトとかもそう。
→【通学自転車アルベルト】ノーマルとロイヤル、6つの違いとは?
でも、中にはこんな人もいますよね。
うーん…。個人的には「チェーン」のモデルで十分かなぁ。
チェーンとなると、ロングティーンの場合デラックスとスタンダードの2モデルあるけれど、一体何が違うのだろう?
続いては、こちらの内容について解説していきます。
結論、違いは以下7つのポイントです。
先に言ってしまうと。もし通学でロングティーンのチェーンモデルを選ぶなら、「デラックス」の方が断然オススメです。
違いについて、一つずつ紹介していきますね。
ハードランフレームかタフフレームか
一番わかりにくいところで、「フレーム」にも実は違いがあります。
具体的な違いについて調べてみたところ、要は「強い、頑丈」なのだそう。
フレームをひし形に作ることで、ペダルの負荷には約4.9倍強く、段差の乗り降りにも1.3倍強い。
非常に壊れにくく、より長寿妙なフレームが使われているのが「デラックス」ということです。
ちなみにフレームの素材はどちらもスチール(鉄)です。
リアキャリアがステンか鉄か
デラックス(チェーン)のL型、スタンダードのW型を選ぶと、リアキャリアと両立スタンドが標準装備で付いてきます。
この「リアキャリア(後ろの荷台)」に違いがあります。
素材が「ステンレス」か「鉄」か、です。
ご存知の通り、ステンレスの方がサビにくいです。鉄は茶色く錆びます。
短期間であれば、大きな違いは出ないでしょう。
しかし、通学で3年間以上使うことを考えると、鉄キャリアの場合はサビは避けられないと思います。見た目も悪くなります。
ステンレスを使っていれば錆が出にくいので、日が経ってもキレイなまま。
どっちがいいかは明白ですよね。
ソーラーテールか反射板か
デラックスは後ろの反射鏡が「ソーラーテール」です。
日の光で蓄電し、暗くなると赤色LEDが自動で点滅します。後方からの視認性が上がるので、より安全。
対してスタンダードの場合、ただの赤色の反射鏡です。
自ら光るわけではありません。
夜道を走る時、この“小さな差”によって、“大きな事故”から免れることもあります。
通学で使うならソーラーテールがオススメです。
タイヤがロングレッドXTかロングレッドか
デラックスには「ロングレッドXT」が、スタンダードには「ロングレッド」というタイヤが使われています。
これらはブリヂストンの純正タイヤでして、非常に高性能。
ノーマルロングレッドに比べ、XTの違いは2つ。
- トレッド溝の深さが1mmアップし、肉厚に。
- パンクプロテクターを装備し、突き刺しパンクに強い。
XTの方が「よりパンクに強い」ってわけですね。
通学で使うことを考えると、パンクしにくいに越したことはありません。
パンクのしやすさは使うタイヤによって大きく変わりますから、大事なポイントです。
個人的に「ロングレッドXT」が、ママチャリタイヤの中で最も優秀なタイヤだと思っています。
修理をしていて感動するレベルで凄いです。マジで!本当に!大好き!
スポークがステンか鉄か
車輪の棒(スポーク)に大きな差があります。
見た目では分かりませんが、素材が「ステンレス」か「鉄」かの違いです。
これも荷台の話と同じ。
ステンレスの方がサビにくく、鉄の方がサビやすいです。
これは長く使うと明らかな差が出てくるところで、非常に大事なポイント。
サビは見た目を悪くするだけではなく、素材の耐久性を縮めます。要は折れやすくなります。
長く使う通学ですので、もちろんステンレスの方がオススメです。
ちなみにリムはどちらもステンレス。
コンフォートサドルかノーマルサドルか
あと、サドルが違います。
ブリヂストン的にはデラックスの方を「コンフォートサドル」と呼び、より快適に乗れるとしています。
ワイヤー錠の付属無し
デラックスの方にだけ「ワイヤーロック」も付属します。
自転車自体に後輪錠も付いていますが、ワイヤーロックもして、「Wロックをしましょう!」ってことですね。
通学にオススメするのは「デラックス」
チェーンの2モデルを比べてみました。
ロングティーンデラックスは、スタンダードに比べて約9000円高いのですが、やはりオススメは「デラックス」です。
特に大事だなと思うポイントがこれら。
「スタンダード」を通学で3年間使うことも、もちろんできるでしょう。壊れもしないと思います。
でも、よほど小まめにメンテナンスをしない限り、“サビ”は防げません。
サビを生みにくいステンレスパーツを多く使っているというだけでも、「デラックス」を選ぶ価値が十分にありますね。
これだけパーツが違って9000円しか差がないので、個人的には「デラックス」をオススメします。
本当にチェーンでいいの?
今の話は、あくまでも「チェーンの自転車(ロングティーン)」を選ぶときの話。
ベルトを選ばない理由は色々あると思います。
…でも!もう一度考えて欲しいのです。
やっぱり、通学で使うなら「ベルト」がいいですよ。オススメですよ。
たった数千円安いからと「チェーン」を選ぼうとしているなら、正直もったいないよ~と思います。
予算上限が3万円とかなら、仕方ありません。
でも6万円くらい出せるというなら、もうちょっと頑張って7万円出しましょ!
絶対に金額差「1万円」以上の価値がありますから。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【ロングティーンデラックスとスタンダード、7つの違いとは?】
- ハードランフレームかタフフレームか
- リアキャリアがステンか鉄か
- ソーラーテールか反射板か
- タイヤがロングレッドXTかロングレッドか
- スポークがステンか鉄か
- コンフォートサドルかノーマルサドルか
- ワイヤー錠の付属無し
なるべくは、ベルトモデルをオススメしています。
どうしてもチェーンモデルを選ぶというなら、スタンダードよりも、デラックスの方がオススメです。
その違いは「錆びにくく、頑丈」だから。
というわけで、以上です!
少しでも参考になれば幸いです。ご覧いただきありがとうございました!