
なんでかわからないけど、自転車の空気が急に抜けてしまったよ。
昨日(ついさっき)までは普通だったのに…
どうしてだろう。
もしかしてパンクしてるのかな?
もし原因が分かるなら、教えて欲しい。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 自転車の空気が“突然”抜けた時のよくある原因
- 虫ゴムとは何か
- リム打ちとは何か
- スローパンクについて
- パンクしているのかセルフチェック

自転車ショップで働く私が解説します!
【一体ナゼ】自転車の空気が“突然”抜けた時の原因とは?
「自転車の空気が突然抜けた!」という方によくあるのが、以下の3つの原因です。
- 虫ゴムの劣化
- リム打ちパンクを起こした
- 寝ている間にスローパンクしていた
…と、これだけでは理解できないと思いますので、詳しく解説しますね。
虫ゴムの劣化
「虫ゴム」とは、バルブ(空気を入れるところ)の中にあるパーツの1つです。
ゴムが、空気の出し入れをする穴を塞いで“弁”の役割を担っています。
空気を漏らさないために、大事なパーツ。
この黒いゴムが「虫ゴム」です。
虫ゴムは消耗品であり、使用時間とともに劣化していきます。
ゴムが劣化しひび割れたり取れていたりすると、空気が抜けてしまう。
なぜなら、空気の穴を塞ぐ“弁”の役割を果たせなくなるからです。
「バルブ付近から空気が抜ける」という典型的な症状から、「虫ゴムが原因である可能性が非常に高い」と申し上げたのはそのためです。
お店で働いていると、毎日1件以上はあるくらい頻出するトラブル。
まずは虫ゴムの劣化をチェックしましょう。
虫ゴムの取り外し方、交換の仕方はこちらの記事で解説しています。
虫ゴムは、自転車屋さんのみならず、100円均一やホームセンターでも売っています。
大体100円で買えますね。
もし、虫ゴムの交換だけで、今起きているパンクのような症状が直ればラッキー。
重い自転車をショップに持って行く手間も省けますし、何より費用も掛かりません。
リム打ちパンクを起こした
「走ってるときに、突然空気が抜けた!」
というのなら、リム打ちパンクである可能性が高いです。
一つ質問をさせてください。

最近空気を入れたのはいつですか?
タイヤがプニプニの状態で走ってはいませんでしたか?
もし「1-2カ月以上前」だとしたら、「リム打ちパンク」をした可能性が高いです。
以下の説明を、注意して聞いてください。
「リム打ちパンク」とは、空気の少ないタイヤが押しつぶされることによって、中のチューブに穴が開くパンクのことです。
主に、段差などを乗り越えたときに起こります。
上の写真を見てください。
空気圧が低い状態だと、タイヤが深くへこみます。
段差への衝撃が強いと、もっと深くへこむことになり、「段差と車輪」に挟まれたチューブに穴が開きます。
リム打ちパンクは、典型的な症状が現れます。
チューブに2つ大きな穴が開くのです。
だから、「走っているときに突然空気が抜けた!」と言うのなら、リム打ちパンクを疑いましょう。空気を入れていなかった方はなおさらです。
対策は、空気を入れるだけ。
空気を入れていれば、リム打ちパンクはほとんど無くなります。
修理方法は、基本的に「チューブ交換」ですかね。
ママチャリなら、工賃+チューブ代含めて2500円~3000円くらいです。
もしタイヤも変えるなら、別途タイヤ代が掛かってきます。+2000円ほど。
寝ている間にスローパンクしていた
「朝起きたら、突然空気が抜けていた!昨日までは何ともなかったのに、、、」
これもよく聞く言葉です。
おそらくですが、原因は「スローパンク」かなと思います。
寝ていたあなたにとって“突然空気が抜けた”ように感じたかもしれませんが、本当は就寝中にゆっくりと抜けていたのです。
スローパンクとは、チューブに小さな穴が開いていることを指します。
大きな穴が開いているときは、すぐに空気が抜けるでしょう。
でもスローパンクは違い、穴が小さいので時間をかけてゆっくりと抜けます。
だから、「帰宅時はパンクしていなくても、朝起きたら空気が抜けた!」なんてことが起こる。
対処方法としては、パンク修理になります。
可能であればパッチ修理(一般的なパンク修理)。
それが難しいようであればチューブ交換で対応します。
修理費用の目安は、1000円から3500円ほど。
タイヤ交換が必要なら、別途掛かります。
パンクのセルフチェック
時間があるなら、「本当にパンクしているのか」を自分でチェックしてみましょう。
特別な知識は必要ありません。
手順は以下の通り。
- 虫ゴムを外し、状態を確認する。(傷んでいたら交換)
- 空気を入れて一日待つ
- 空気が抜けたら→パンク
- 抜けなかったら→虫ゴムの劣化が原因
パンクしていたら、自転車屋にお持ち込みです。
虫ゴムの確認&交換方法は、こちらの記事で解説しています。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【自転車の空気が“突然”抜けた時の原因と対処方法】
- 虫ゴムの劣化→虫ゴムを交換
- リム打ちパンクを起こした→チューブ交換
- 寝ている間にスローパンクしていた→パンク修理
とりあえずセルフチェックを行って、様子を見ましょう。