
自転車のスプロケットって、どうやって掃除をしたらピカピカになるかな?
使うアイテムと、掃除の手順を詳しく教えて欲しいなあ。
- スプロケットを外す時のやり方
- スプロケットを外さずにつけたままのやり方
どっちも教えてもらえると、嬉しいんだけど。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- スプロケットを「外す時(汚れ多)」「つけたまま(汚れ少)」の2パターンの掃除方法
- スプロケットの掃除で使うべきおすすめのアイテム
- 作業をする時の注意点
- 合わせて、チェーン周りもキレイにしよう

自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します!
【約5分】自転車のスプロケットの掃除方法<2パターン解説>
本記事では、
- 汚れが少ない時→スプロケを付けたまま
- 汚れが多い時→スプロケを外して
のやり方を2パターン、順に解説します。
それぞれ使うアイテムや具体的な手順、注意点を詳しくお伝えしますね。
どちらのやり方も、「ホイールを外してある前提」で話を進めていきます。
外し方がよく分からない方は、こちらの動画を参考に外しておいてください。
それではどうぞ。
「付けたまま」スプロケットを掃除する方法<汚れが少ない時>
まずは、「スプロケットを付けたまま」の掃除方法です。
あまりゴミが溜まっておらず、表面的に軽く汚れている程度の方が対象ですね。
スプロケットを外さずに綺麗にする方法を紹介します。
掃除に使うアイテム
これら2点を用意しましょう。
- パーツクリーナー(チェーンクリーナー)
- マイクロファイバーウエス
パーツクリーナー(チェーンクリーナー)
市販のパーツクリーナーや、チェーンクリーナーを用意してください。
ホームセンターにいけば、200円くらいで売っています。
マイクロファイバーウエス
なるべく、マイクロファイバーウエスを用意してください。
普通のタオル(フェイスタオルなど)だと、掃除の時にスプロケットに引っかかるんですよね。
うまく作業が進まず、非常に作業効率が悪いです。
ちゃんと綺麗にしたい方は、ぜひ用意していただきたいアイテムです。
【手順1】ウエスにクリーナーを吹きかける
用意したウエスの一辺に、クリーナーをかけてください。
タテ3cm×ヨコ20cm幅くらいでOK。
【手順2】スプロケットの隙間にウエスをセット
クリーナーをかけた部分を、スプロケットの隙間にセットします。
この時、ホイールを抱きかかえるようにして持つと、やりやすいです。
写真の私の立ち位置を参考にしてください。
【手順3】ウエスを左右に動かす
ウエスを左右に動かして、スプロケットの汚れを拭き取っていきます。
こちらの動画を見ると、具体的なイメージが湧くでしょう。
スプロケットは、
- 手を左に動かす→止まる
- 手を右に動かす→動く
ので、左へ動かす時は力強く、汚れを取ることへ集中してください。
右へ動かす時は、「スプロケットを回す」ことを重視しましょう。
のこぎりと同じでして、「拭くのは一方向だけ」にするのがポイントです。
【手順4】この作業を全段行う
あとは同じ作業です。
全部の段を、掃除していきましょう。
自分のスプロケットでやってみた結果です。
3段目まで掃除をした状態ですが、綺麗になっているのがよく分かると思います。
とても簡単な作業ですが、意外と汚れが取れたでしょう。
しかし、汚れがひどい時は、この方法でやってもキリがありません。
一度外してピカピカにし、以降はこのやり方で掃除するといいでしょう。
「外して」スプロケットを掃除する方法<汚れが多い時>
このくらい汚れている方は、スプロケットを外して洗いましょう。
「外す」と聞くと、難しいように思うかもしれません。
しかし実は、スプロケットの付け外しは、工具さえあれば誰にでもできるほど簡単なんですよ。
詳しく解説します。
掃除に使うアイテム
スプロケットを外して洗う時は、3つのアイテムを用意してください。
- チェーンクリーナー(ブラシ付属)
- ゴム手袋
- スプロケットリムーバー
チェーンクリーナー(ブラシ付属)

ワコーズ チェーンクリーナー
チェーンクリーナーを用意しましょう。あるいは、パーツディグリーザーでもOK。
成分的にはどちらも変わりないです。
オススメはワコーズのチェーンクリーナーでして、ブラシも付属するので便利です。
チェーン掃除でも大活躍なので、1本持っておくと重宝しますよ!
ところで、スプロケットを外さないやり方では、パーツクリーナーでも良いと紹介しました。
しかし、外して洗う時は、パーツクリーナーは向いていません。
使う洗浄剤で「性質・特徴」が異なります。
不向きなパーツクリーナーではいくら掃除をしてもキレイになりません。
まずは適切な洗浄剤を用意しましょう
ゴム手袋
スプロケットを外すため、手が汚れます。
ゴム手袋をしましょう。
オススメは、「テムレス」ですね。
まあ特に指定はしませんが、「耐油性」のあるものを選んでくださいね。
スプロケットリムーバー
スプロケットを外すための工具です。
2つセットで使います。
初心者の方でも簡単にできる作業内容ですから、心配は不要。
まずはこれらのアイテムを用意しましょう。
【手順1】スプロケットを取り外す
スプロケットを取り外します。
自分の書いた自転車のカセットスプロケットの選び方と着脱方法を参考にしていただいてもいいですし、動画を見てもらっても構いません。
分かりやすい参考動画を紹介しますね。

スプロケットを脱着したら、変速がおかしくなったりしないかな?
不安なんだけど・・・
よく聞かれます。
結論、全く問題ないので心配ないですよ。
【手順2】チェーンクリーナーをかける
外したスプロケットに対してチェーンクリーナーをまんべんなく掛けていきます。
とはいっても、液が「ボタボタ」と垂れるほどは必要なく、表面が湿る程度でOK。
掛け終わったら、1分ほど置きます。
じわじわと汚れを分解し、柔らかくなっていきます。
【手順3】ひたすらブラッシング
あとはひたすらブラッシングです。
付属のブラシを使って、隅々まで掃除をしてください。
掃除を全くしていなかった(長い期間経った)人ほど、汚れがしぶといです。
油が固まってしまっているんですね。
適宜チェーンクリーナーを追加しつつ、とにかく擦ってください。
【手順4】水で洗い流す
最後に、水で洗い流します。
シャワーをかければ、みるみるうちにキレイになっていくはず。
しかし、汚れが多い方は、ちょっと落ちが悪い時もあるんですよね。
そんな時は、仕上げに食器用洗剤をかけてブラッシングし、もう一度水洗いしてあげるとピカピカになりますよ。
【手順5】スプロケットを乾かしてから、取り付ける
スプロケットが見違えるほどピカピカになったでしょう。
十分乾かしてから、元に戻しましょう。
改めて、参考になるのがこちらです。
お疲れさまでした!
【スプロケだけでは・・・】他のパーツも掃除しよう!
スプロケを掃除しても、他のパーツが汚れていると、すぐに黒くなってしまいます。
チェーン及び、チェーンの通り道を全て掃除すると、完璧ですね。
具体的に言うと、これら3つです。
- チェーン
- リアディレイラー(プーリー)
- クランク(チェーンリング)
こちらの記事で超具体的に解説しておりますから、一度目を通して頂けるといいでしょう。
「駆動系パーツの掃除の教科書」といってもいいほど、情報が詰まった記事となっております。
手に付いた油汚れの落とし方
スプロケットの掃除をすると、「気づいたら手が真っ黒に汚れていた!」という方は多いでしょう。
普通のせっけんでは落ちにくいので、困りますよね。
そんな時にオススメのが、「ハンドクリーナー」です。
メンテナンスを良くする方は、一つ持っておくと便利ですよ!
たまにしかやらないのであれば、「食器用洗剤」で手を洗うと落ちやすいです。
まとめ
最後に、本記事の内容をまとめます。
【スプロケットの掃除方法は?】
- 汚れが少ない時は、スプロケットを付けたまま。
→ウエスにクリーナーをかけて、左右に動かす。
- 汚れが多い時は、スプロケットを外すのがおすすめ。
→チェーンクリーナーをかけて、ブラッシング。
ただし、スプロケットだけキレイにしても、すぐに汚れてしまいます。
チェーン周り全てのパーツをこまめに掃除すると、いい状態を保てますよ!
本記事が参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!