
ディスクブレーキの自転車に乗っているんだけど、最近音鳴りがひどくて困っているよ。
ブレーキするたびに「キーッ」と高い音はなるし、なんだか効きも悪くて…。
パッドを交換せずに、簡単に音鳴りを治す方法って無いのかな?
自転車屋さんに持って行くのも手だけど、自分で直せる方法があるなら教えて欲しいなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- ディスクブレーキが“キーッ”と音鳴りする時の解消方法
- 効果の無かった対策
- ディスクブレーキに対してやってはいけないこと

自転車ショップで働く私が解説します。
ディスクブレーキの音鳴りを100台以上直してきた経験がありますので、参考にしていただければ幸いです。
最近の自転車業界で主流になりつつあるディスクブレーキですが、普及するにつれて「音鳴り」に悩まされる方も増えてきました。
音鳴りを解決するためには、基本的に「ディスクパッドの交換」が推奨されます。
しかし、寿命的にはまだ使えるはずのパッドを交換してしまうのって、もったいないですよね?
できればパッドの交換をせずに直し、余分な出費も抑えたいところです。
そこで本記事では、
「ディスクパッド交換をせず、たった4ステップでディスクブレーキの音鳴りを解決する方法」
について紹介します。
この方法は、これまでに沢山の試行錯誤から生まれたベストとも言える解決方法です。
私は音鳴りを無くすための対処方法として、
など、ネットで紹介されているものを一つ一つ試してきましたが、どれも結果はイマイチでした。
しかし、この方法を試すようになってからは、9割ほどの確率でパッドを復活させることに成功していますよ。
うるさかったディスクの音鳴りとは今日でお別れです。
紹介する手順に沿って、作業を行ってみてください。
ディスクブレーキ、音鳴りの原因は?
そもそも、なぜディスクブレーキの音鳴りが出始めるのか?
原因は主にこんな感じ。
特に何かしたわけではなく、ある日突然鳴り出すことが多いです。
また、よくあるミスが「チェーンへの注油時に、不注意で油分が付着」「メンテナンス時に汚れの付着」があります。
このようなことが原因で音鳴りが発生してしまうほど、ディスクブレーキの取り扱いはデリケートなのです。
- ブレーキローターを指で触らない
- スプレータイプのチェーンオイルは使わない(→リキッドタイプを使う)
- ディスクブレーキ周りに汚れを移さない
もし心当たりがあるのなら、今後気を付けましょう。
【キーッ!】ディスクブレーキの音鳴りを解消する方法
自転車がキーキーと音鳴りをし始めてしまったら、以下の手順を試してみてください。
- ディスクパッドをやすりがけ(最重要)
- ディスクパッドを中性洗剤で洗浄(重要)
- ディスクローターを中性洗剤で洗浄
- ドライヤーで乾かす
おそらく直ると思います。
…といきなり言われてもって感じですよね。中にはこのように思う方もいるでしょう。

えー!ブレーキパッドの分解作業が必要なのか。
自転車の知識はないし、自分にはできっこないよ…。
ディスクブレーキを分解せずに、もっともっと簡単に直す方法を期待してたのになあ。
残念ですが経験上、「パッドを着脱せずに、表面を掃除せずに、音鳴りを解消させる方法」はありません。
例えば、ローターだけを綺麗にする…とかね。
でも、諦めないでください。
ディスクブレーキの着脱は初心者の方でもできるほど簡単ですから、ぜひチャレンジしていただけたらと思います。
写真付きで詳しく解説しますね。
用意するアイテム
音鳴りの解消作業で使うアイテムがこちら。
どのように使うかは、作業手順ごとに説明します。
事前準備
作業ではディスクブレーキパッドを使います。
そのため、ホイールを外し、パッドを取り出しておいてください。
簡単な内容ですので、詳しい作業手順は割愛します。
分からない方はこちらの動画でご確認ください。
ディスクパッドをやすりがけ(最重要)
まず最初に行うことは「やすりがけ」です。
ディスクブレーキパッドが外せたら、パッド面をやすりにあて、円を描くようにまんべんなく削っていきます。力の入れ具合は、軽くで良いです。
30-50秒ほど、入念にやすり掛けを行ってください。
すると、表面の汚れが削れて綺麗な面が顔を出します。
中性洗剤で洗浄(重要)
次に行うのが、洗浄です。
を用意して、パッドをブラッシングしていきます。
ブラシがない方は、ホームセンターに行くと売っていますよ。
細かい隙間もブラシを入れながら、隅々まで綺麗にしましょう。
やすり掛けに次いで二番目に大事な作業となりますので、時間をかけて丁寧に行います。
ブラッシングが終わったら水で洗い流し、キッチンペーパーなどを使ってザっと水分を拭き取っておきます。
ディスクローターを中性洗剤で洗浄
掃除するのはパッド側だけではありません。
ローター側も同じように洗浄します。
中性洗剤を使って、綺麗にブラッシングしていきましょう。
ローターを外して作業するのが好ましいですが、面倒な時は外さなくてOK。
洗剤の飛び散りを防止するため、下にタオルなどを挟むなどし、隅々まで汚れを落としていきます。
最後は水洗いをして汚れを流し、水分を拭き取ります。
ドライヤーで乾かす
ローターとパッドの洗浄が終わったら、仕上げにドライヤーで乾かします。
水分がなくなればOK!
これですべての作業が終了です。
あとはブレーキとホイールを元に戻し、音が鳴らないかチェックしてみてください。
・・・どうでしょう?
この方法を使えば、高い確率で音が消えているはずです。
ディスクブレーキの掃除に「パーツクリーナー」はNG
「自転車パーツの掃除」というと、パーツクリーナーを使って行う方も多いでしょう。
しかし、ディスクブレーキに対して使うのはやめてください。
シマノのユーザーマニュアルにも記載があります。
必ず中性洗剤(食器用洗剤)で洗うようにしてくださいね。
ちなみにですが、チェーンを掃除する時も、パーツクリーナーではなく「チェーンクリーナー」がオススメです。
まとめ
以上の作業をあらためて確認します。
【作業の手順】
- ディスクパッドをやすりがけ(最重要)
- ディスクパッドを中性洗剤で洗浄(重要)
- ディスクローターを中性洗剤で洗浄
- ドライヤーで乾かす
オススメの方法なので、是非試してみてください。
もし「音鳴りが消えた!」という方がいれば、インスタやツイッターでコメントを頂けると嬉しいです!
ご覧いただきありがとうございました。