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いつか自転車で“旅”をしてみたいと思ってるのだけど、「ママチャリ」でも出来るのかな?
ママチャリなら身近にあるし、新しく買うにしても安いからね。
しかも、最初からカゴも荷台も、ライトも泥除けも付いていて、フル装備!
もしかして、ママチャリって旅に最適だったりするんじゃない…?(笑)
真面目な話、ママチャリでの旅はどうなのか知りたいなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- ママチャリで自転車旅をすることについて、どう思うか
- メリットとデメリットについて
- 本格的な自転車旅をするなら、やはり、スポーツバイクを選ぶべき理由
こんにちは、かけるです。
先日Twitterにて「自転車旅」に関する記事ネタを募集したところ、寄せられたのがコチラ。
ママチャリで旅ってチャリのプロから見たらどうなん?(ガチで気になった)
— 紫苑 歩いて日本一周 in大分県『日本一周の写真職人』 (@sionn_cab) October 7, 2021
「ママチャリで自転車旅ってどうなの?」という質問です。
今回はこのテーマについて、個人的な意見をお話しさせて頂こうと思います。
なお、この記事は「自転車に詳しくない一般人」に向けて書きますので、よろしくお願いします。
ちょっとでも参考になったら嬉しいです。
![かける](https://sekisaicling.com/wp-content/uploads/2020/08/ff048604c3bd827c93aac5dd7de62dde.jpg)
2019年に自転車日本一周を完走。
かつ、自転車ショップで働く私が解説します。
ママチャリで「自転車旅」はアリ?ナシ?【真面目に考察】
結論からいうと、ママチャリでの自転車旅は基本的に「ナシ」だと思います。
なぜなら、旅におけるデメリットが大きいから。
人によっては様々な考え、資金力の問題などがあるとは思いますが、「これから自転車旅を始めたい!」と思っているならスポーツバイクを選ぶべき思います。
自転車に詳しくない方なら、なおさらママチャリはやめるべきです。
ママチャリを旅に使うメリット、デメリット
メリットとデメリットを箇条書きでザックリと。
メリットデメリットありますが、ママチャリを旅での使用にオススメしない最大の2つ。
赤字で書きました。
- 長距離走行に向かない
- 何かあったときの修理が面倒
とにかくここのデメリットが大きすぎるので、(変態以外)やめた方がいいです。
3つのメリット
まず、価格が安いですね。手に取りやすいです。
ママチャリで旅をするような人って、学生とか、若い方が多いです。
「あまりをお金を持っていないけれど、旅をしてみたい…!」
そんな方にとって、ママチャリが選択肢として魅力的に写るでしょう。
スポーツバイクを買おうとすれば、最低でも55000円は掛かりますからね。しかも、付属品は別。
でもママチャリは違います。
低価格帯の1万円台後半の自転車でも、これらが装備されています。至れり尽くせり。
やろうと思えば、買ってすぐにテントと寝袋載せて、旅に出ることも可能ですよね(笑)
残る一つのメリットとして、「たいていの自転車屋で修理が可能」というのも、大きなポイントでしょう。
修理が可能というのは、単に「直す場所がある」という意味だけではありません。
直すための部材の用意あるのです。
タイヤにしろ、チューブにしろ、チェーンにしろ…ママチャリの修理で使うパーツなら、ほとんどの自転車屋さんが在庫してますよね。
これが「700Cのスポーツバイク」ともなれば、パーツがある確率がぐっと下がります。
田舎の自転車屋さんではまず対応できないかなと(経験から)。
こういったトラブル時の修理のしやすさ(お店で対応してもらえる可能性)は、自転車旅において非常にメリットです。トラブルは付き物ですから。
3つのデメリット←致命的
続いてデメリット。
車体が重たいのは言うまでもないでしょう。
一般車は大体20kgあります。対してクロスバイクだとすれば、およそ10kg。
車重が半分です。つまり、クロスバイクの場合と比べると、「常に10kgの重りを載せて走っている」ようなものでして、大きなハンデです。
坂道とか超キツイ、、、
それと、長距離走るのにも向いてません。
車重も一つの要因ですが、他にもあります。
「ママチャリやば。マジで走るの楽すぎる。快適快適。」
普段スポーツバイクに乗っている方がママチャリに乗り換えると、多分、こう思います。
そう、ママチャリって、非常に快適なんですよね。
- ハンドルが上がっていて姿勢が楽
- ふかふかのサドルでお尻に優しい
普段何とも思わないかもですが、実は“超楽”なんですよ。スポーツバイクに乗るとよく分かります。
でも、この“快適性”はあくまでも近距離走行時のメリット。
長距離漕ぐと、かえってデメリットになります。
スポーツバイクはママチャリよりも前傾姿勢です。ちょっとキツいと思う人もいるかもです。
でも、前傾であるがゆえに、体重が手と足とお尻の3か所に分散されます。
だから、長距離走ったときに疲れにくかったりするんですよね。
あと、サドルが細いのもそうです。
クッション性を求めて幅広でふかふかのサドルを使うと、逆に長距離だとしんどいです。力も逃げるし。
そんなことより何より、一番のデメリットは「何かあったときの修理が面倒」だということ。
メカニックをしているがゆえの観点かもしれません。日本一周の時も備えに備えましたから。
(【日本一周】自転車トラブルへの対策と用意したモノについて【実例あり】)
![ギモンの声](https://sekisaicling.com/wp-content/uploads/2020/07/question_head_boy.png)
え、メリットで「どこでも直せる」って言ってたじゃん。
どういうこと?
確かに、ママチャリはどこでも直せます。
自転車屋さんがあれば、対応してくれます。
旅でトラブルが起こらない方が稀です。
確率が高く、多くの人が恐れるのは「パンク」でしょう。
パンクが起きた時、ママチャリの修理は非常に面倒なのです。
仮に、「後輪で、パンクの穴が大きくて、チューブを交換しなければならない状況」だとしましょうか。
近くに自転車屋が無くて、自分で直すとします。
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「さてさて、パンク修理(後輪外し)に必要なモノを用意しなきゃな、、、」
というところで、これだけの工具を用意しなければなりません。
・・・多すぎでしょ!しかも時間が掛かります。
それに後輪外しは複雑なので、そもそも技術を知ってなければできません。
![かける](https://sekisaicling.com/wp-content/uploads/2020/08/ff048604c3bd827c93aac5dd7de62dde.jpg)
これだけの工具を持ち運びたくないですよね?
パンク修理(チューブ、タイヤ交換)の度に、大変面倒な作業をしたくないですよね?
そもそも、後輪の外し方覚えれますか?
これがスポーツバイクなら、どうでしょうか。
車輪の着脱に工具が不要ですし、何より簡単です。
タイヤレバーと空気入れ、修理セットさえ持っていれば、パンクに対応できるわけです。
パンクに限った話ではなく、ママチャリの修理は基本、スポーツより大変に思います。
作業に慣れている私でさえ「出先で絶対にやりたくない」と思います。嫌だ。。。
このように、「出先での修理」「旅中のトラブル対策」の観点からも、ママチャリでの旅はオススメしませんねー。
もちろん、リスクやデメリットを承知でやるのはご自由に!ですけど。
最低限スポーツバイクは用意しよう
学生が夏休みに友達と1泊2日程度の自転車旅をするくらいなら、ママチャリでもいいでしょう。
でも、
と考えているなら、ママチャリはやめるべきですね。
最低限、スポーツバイクを購入しましょう。
低価格でオススメの車種を3つ貼っときます。参考までに。
- アラヤ「フェデラル」/ランドナー
- ジャイアント「エスケープ R3」/クロスバイク
- トレック「ドマーネ AL2」/ロードバイク
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【ママチャリで「自転車旅」はアリ?ナシ?】
- 結論:基本的にナシ
- 長距離走行に向かない
- 何かあったときの修理が面倒
- ↑これら二つのデメリットがデカすぎるから
- 最低限スポーツバイクは用意すべき
そんなところです。
「当たり前やん!」みたいな話しかしてなくて、すみません(笑)
ちょっとでも参考になれば幸いです!