
急にママチャリ(一般的な自転車全般)の後輪が回らなくなってしまった。
ペダルも動かなければ、車輪を手で回しても動かない。
まるでずっと後ろのブレーキがかかっているみたいだよ。
どうしてだろう?
何か壊れてしまったのかなあ?
直す方法を知りたいから、原因と解決策について教えて貰えると助かる!
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- ママチャリ(非スポーツ車)の後輪が回らなくなってしまった時のよくある原因と解決策
- その原因が起こったであろうシチュエーション
- 自転車屋で修理をしたら費用はいくらくらいか?

自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します!
「後輪が急に回らなくなった」という事案は多々ありますが、たいていスグ直る印象です。
簡単なことが原因である可能性が高いですから、本記事を参考に自転車の状態を確認してみて下さい。
ママチャリの後輪が回らない時は?【よくある原因と解決策】
結論からいいますと、急に後輪が回らなくなってしまった時によくある原因は以下の通り。
主にこんなところです。
中でも特に多いのが「ブレーキケーブルの位置ズレ」ですかね。
赤字で書きました。
何かがケーブルを引っ張った拍子に位置が悪くなり、しっかりとはまっておらず、ブレーキがずっとかかりっぱなしになる現象です。
この場合ですと、ケーブルを正しい状態に戻してあげれば一瞬で直ります。
ケーブルの錆やホイールの振れの場合は修理が必要です。
順に詳しく解説します。
ブレーキケーブルの位置が悪い/ケーブルがしっかりはまっていない
ブレーキケーブルの位置がずれたことにより、後ろのブレーキがかかりっぱなしになり、「後輪が回らない」という症状が発生することがあります。
直すためにはケーブルを正しい位置に戻してあげるだけでOK。
位置が分かっていれば一瞬で直ります。
…が、多くの方は「正しい状態」が分からないでしょうから、写真を見つつ確認をしていきましょう。
ブレーキレバーのところで外れかかっている
よくあるのが、ブレーキレバーのところでケーブルが外れかかっているという状況です。
本来、ケーブルはこのようにブレーキレバーにハマっています。
しかしながら、何かが原因で引っ張られたりすると外れてしまうことがあるんですね。
例えばこんな感じ。
しっかりとはまっていないと、ケーブルの張りが強くなります。ブレーキがかかりっぱなしになります。
だから、元の位置に戻してあげれば直るのです。
ケーブルを少しひっぱりつつ、こんな感じでレバーにしっかりはめましょう。
元々ズレていたならば、恐らくこれだけで「後輪が回らない」という症状が解決するはずです。
車輪が普通に回るようになれば、そのままお乗り頂いて問題ありません。
ケーブルがハンドルに引っかかっている
また、もう1つよくあるのが「ケーブルがハンドルに引っかかっている」という症状です。
ブレーキケーブルがぐっと押さえ付けられることで、同じようにブレーキがかかりっぱなしになってしまいます。
よくあるのがハンドルのネジ部分などに引っかかっている場合ですかね。
↓こんな感じ。
ケーブルが自然な流れになるよう、軽く引っ張って位置を戻してみて下さい。
ケーブルがハンドル中央で交差するのが、正しい位置になります。↓
もしケーブルの位置を戻したあとに車輪が回るようになれば、それが原因だったというわけです。
さきほど同様、直ればそのままお乗り頂いて問題ありません。

自転車ショップに持ち込んだ場合の修理費用は、ケーブル位置を戻すだけで直れば無料か数百円か…ってところでしょう。
※何か他に修理が必要なら、その限りではありません。
ケーブルが過度に錆びている
全体的に自転車の錆が目立ち、茶色っぽくなっている箇所が多いなら、「ケーブルの錆」が原因かもしれません。
特に、長期間放置していて久しぶりに乗ろうとしたタイミングでなったのなら、その可能性が高いですかね。
もちろん、普段から乗っている方でも、ケーブルの錆が原因で車輪が回らなくなることはあります。
ケーブルは“アウター”と呼ばれる外側のケーブルと、“インナー”という針金のような内側のケーブルの2本でできています。
※写真はシフト用ですが、構造は一緒です。
これらのケーブルが錆びてくると、抵抗が増して戻りが悪くなります。
新品の自転車を買った時はブレーキレバーの引きが軽いのに、だんだんと重くなっていくのはそのためです。
ブレーキレバーを握ったら、握ったままレバーが元の位置に戻らなくなるのです。
つまり、ブレーキがかかりっぱなしになるということ。
整理すると…
となるのです。
直すためにはブレーキケーブルの交換が必要です。
交換費用はお店によりますが、だいたい2000円くらいかなと思います。
後輪(ホイール自体)が大きく振れている
他に考えられる原因としては「後輪の過度な振れ」が考えられます。
車輪に大きな衝撃が加わると、グワングワンと振れるようになるんですね。
普通、車輪は真っ直ぐキレイに回っていると思いますが、あれが波打つようになります。
あまりに振れが大きいとタイヤがフレームと擦れます。
「後輪が回らない」原因になるということです。
ただその場合、よっぽどのダメージが車輪に対して加わっているはずです。
…とか。こんなレベルの衝撃です。
ですので、後輪の振れが原因なら何かしらの心当たりがあることでしょう。
「急に後輪が動かなくなった!」という場合には、考えにくい原因かもしれません。

ちなみにですが、もし後輪の振れが原因であった場合の修理費用は「安くても1万円~」って感じです。
メーカー品の高いものは3万円ほどする場合も。
軽度の振れであれば修正可能ですが、フレームに擦れるほどの振れは修正できません。
ホイール自体が大きく曲がってしまっているため、部品の交換が必要になります。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【ママチャリの後輪が回らない時は?よくある原因と解決策】
- ブレーキケーブルの位置が悪い/ケーブルがしっかりはまっていない
→ケーブル位置を直せばすぐ直る - ケーブルが過度に錆びている
→ケーブル交換が必要。2000円程度。 - 後輪(ホイール自体)が大きく振れて、車体と擦れている
→車輪の交換が必要。1-3万円程度。
あらためてですが、一番よくある原因は「ケーブルの位置ズレ」です。
この場合あっさり直りますので、まずはケーブルの位置を確認してみて下さい。
本記事があなたのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!