なーんか自転車がパンクしちゃったよ。
今は真夏。暑すぎることが、何か原因なのかなあ?
パンクと気温は関係ないか…。
修理費用も掛かるし、参ったなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 夏の暑さでパンク急増する原因
- 「パンクかな?」と思ったら、まずやるべきこと
- 虫ゴムの劣化と、バーストが起こるわけ
- 虫ゴムなら家で簡単に交換できる
自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します!
猛暑が続くとパンクが多くなります。
修理をする身として、すごく実感しますね。
一体なぜなのか?解説しようと思います。
夏の暑さでパンク急増?よくある原因はコレだ!
夏の猛暑が続くと、パンクが急増します。
その原因は主に2つ。
1の場合であれば、自転車に詳しくない方でも簡単に直すことができます。
自転車屋に持ち込む手間も省けますので、解説する通りに作業をしてみて下さい。
2の場合は、チューブのみの交換で済む場合、チューブもタイヤも交換しなければならない場合があります。
なぜ、「猛暑」が原因でパンクが起こるのか?
詳しく解説していきましょう。
虫ゴムが劣化して破れるから
虫ゴムとは?役割は?
一般的な自転車のバルブ(英式)には、“虫ゴム”というパーツがあります。
ご存じない方も多いでしょう。私も自転車屋で働くまでは知りませんでした。
銀色の部分を緩めて…
中の棒を引っこ抜く…
↓これ棒についてる黒いゴムが“虫ゴム”です。
棒の部分には、元々小さな穴が開いています。
空気を入れると、この穴からタイヤ内に空気が送りこまれます。
空気を入れたとき、虫ゴムは一瞬浮きます。そして空気が入るのです。
そのあとゴムが穴を塞ぐので、空気が逆流せずに抜けないというわけです。
虫ゴムの新品の状態がコチラ。(写真はさっきと同じ)
棒に対してきちっと黒いゴムが覆いかぶさっていますよね。これが正しい状態。
虫ゴムは“ゴム”です。経年劣化を起こします。最低でも1年に一回は変えたいところ。
虫ゴムが劣化すると…
ゴムに亀裂が入ってしまったり、虫ゴムそのものがズル剥けたりします。
虫ゴムは空気の逆流(抜けるのを)を防ぐ「弁」の役割をしていると言いました。
その弁が壊れ、穴が丸見えになってしまったらどうなるか?
そう、空気が漏れるのです。パンクします。
夏の猛暑により、「“虫ゴム”が溶けてしまう」「劣化を促進させてしまう」ことがよくあります。
だから、夏はパンクが多くなるわけですね。
虫ゴムを交換するだけでパンクが直る場合も
虫ゴムは消耗品で、傷んだら交換が必要です。
「パンクかな?」と思ったらまずやるべきことは、虫ゴムの状態を確認することです。
そして空気を入れてみます。
虫ゴムの状態が悪いなら、交換をして空気を入れて試してみる。
虫ゴムの状態も悪くなく、空気を入れても漏れるなら、それは真に「パンク(チューブに穴が開いている)」可能性が高いです。
虫ゴムの交換だけでパンクが直ればラッキー。
重たい自転車をお店に持って行かなくて済みますから、まずはやってみて下さい。
手順はこちらで解説しています。
温度の上昇によりタイヤの空気が膨張し、限界を超え、バーストするから
タイヤを回して、異常が無いかみてください。
…こんな症状が見られたら、暑さで「バースト(破裂)」を起こした可能性が高いですね。
直射日光が長時間当たる場所や、車の中に自転車を置いていたりすると、気温上昇によりタイヤ内の空気が膨張します。
その結果、空気圧がタイヤの限界を超え、チューブが破裂するというわけ。(1番)
あるいは、元々劣化していたタイヤがチューブの圧に負け、大きく裂けてしまうのです。(2番)
夏は虫ゴムの劣化に次いで、よくあるパンクの原因です。
バーストが起こった場合は、タイヤおよびチューブの交換が必要になります。
虫ゴムの交換だけでは直りませんし、「パンク修理」でも直りません。穴が大きすぎるからです。
修理作業は車輪の着脱が必要になりますので、ご自身でやるのは難しいでしょう。
自転車ショップへ持ち込んでください。
パンクした状態で、自転車に乗ってはいけない
パンクしてたから自転車屋さんに持って行きたいけど、お店まで遠いなあ…。
ちょっとなら、パンクしたまま乗って走ってもいいかなあ?
こんなふうに考える方もいると思います。
ホイールが傷つき、最悪の場合ホイール交換が必要になります。1万円以上掛かるでしょう。
もったいなさすぎるので、乗っちゃダメです。必ず手で押して歩くように。
自転車の空気の入れ方
基本中の基本。
「自転車の空気入れ」のやり方って分かりますか?
空気を入れるだけでパンクもしにくくなるし、無駄な修理費用払わなくて済むし、速く軽く走れるし、いいことしかありません。
「ぶっちゃけよく分からないし、空気入れの重要さも知らない…」という方は、こちらの記事で解説しています!
自転車に乗る上で超大事な情報をお伝えしているので、続けて見ていってください!
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【夏の暑さでパンク急増?よくある原因はコレだ!】
なぜ夏にパンクが増えるのか?
- 虫ゴムが劣化して破れるから
- 温度の上昇によりタイヤの空気が膨張し、限界を超え、バーストするから
虫ゴム劣化なら、ご自身で交換することで簡単に直ります。
バーストの場合はチューブやタイヤの交換が必要なので、お店にお任せしましょう。
暑さが原因でパンクは起こります。
「パンクかな?」と思ったら、まずは虫ゴムを変え、空気を入れましょう。
それでも抜けるならお店へGOです。