自転車のスプロケットを換えるのだけれど、チェーンも一緒に交換した方が良いのかなあ?
使えるなら、そのまま使った方が安く済むのだけど…。
どうするべきか教えて貰えると助かるなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 自転車のスプロケットを換えたときは、チェーンも一緒に交換するべきか?
- “歯飛び”が起こるとどうなるか
- スプロケの歯数が変わると、チェーンの長さも変わる
自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します!
【自転車Q&A】スプロケ交換時にチェーンも一緒に換えるべき?
結論から言うと、スプロケットを新品に交換するなら基本的に「チェーンも一緒に換えるべき」です。
理由は2点。
私自身も、(寿命により)スプロケットを換える時はチェーンも一緒に換えています。
詳しく解説していきましょう。
(もしスプロケの歯数が変わるなら)チェーンの長さが変わるから
新しく交換するスプロケットの“歯数”が今と変わるなら、チェーンの交換が必要です。
なぜなら、チェーンの長さが変わるからですね。
自転車のチェーンは、箱に入った新品の時は長い状態です。
それをフロントギアおよびリアスプロケットの歯数に応じて必要な“チェーン長”を測り、適切な長さに整えるのです。
ゆえに、リアスプロケットの歯数が変われば、適切なチェーン長が変わるということ。
ですから基本的にチェーンの交換もするわけですね。
スプロケットの歯数が大きくなる場合は、そもそもチェーンの長さが足りず、「アウター×ロー」の状態で変速ができなくなるだろうと考えられます。
チェーンがパツパツになり、最悪の場合壊れます。だから変えなければどうしようもない。
スプロケットの歯数が小さくなる場合は、場合によってはそのままのチェーン長で使えなくもない…ですが、今度は逆に“たるむ”状態になってしまいます。
スプロケの歯数を変える時は、大きくなる・小さくなる___のどちらにせよ基本的にはチェーンも一緒に換えるのです。
チェーンとの噛み合わせが悪くなり、“歯飛び”を起こすかもしれないから
スプロケットだけを新品に換えたとすると、チェーンとの噛み合わせが悪くなることがあります。
その時に現れる症状が「歯飛び」ですね。
チェーンは使うごとに“伸び”ていきます。
例えば新品のチェーンの間隔が“1”だとしたら、それがだんだんと1.1 1.2 1.3…と隙間が広がっていくんですよね。
で、伸びたチェーンはスプロケットを削りますから、スプロケの歯もやせ細っていきます。
チェーンとスプロケットがお互いに消耗していれば、それはそれで“うまく噛み合う”のです。
しかし、例えばチェーンもスプロケットもある程度使った状態でチェーンだけ変えるとどうなるでしょう?
「スプロケットのやせ細り具合と新品のチェーンの間隔」がうまくかみ合わさらなくなるのです。
その状態で自転車を漕ぐと、“歯飛び”が起こります。
チェーンがスプロケットの歯にガチっと噛み合わず、滑るのです。チェーンが一瞬浮いて次の歯に滑ってしまうのです。まともに漕げません。
このリスクを避けるために、基本的にスプロケットの交換時はチェーンも一緒に換えるということです。
もちろん、チェーンが新品に近い状態だと分かっているのであれば、必ずしも換える必要はありません。
※交換先のスプロケの歯数が同じなのであれば。
ちなみにですが、チェーンの伸びは「チェーンチェッカー」を使うことで測れます。
>>自転車のチェーンチェッカーおすすめ4選!【使い方も解説】
自転車によく乗る方は持っておいた方が良いですね。
チェーンを交換する時に何を買ったらいいか分からなければ、こちらの記事を参考にしてください。
【あわせて知りたい】チェーンおよびスプロケットの寿命を延ばす方法
スプロケット、チェーンをより長く使うには「メンテナンス」が欠かせません。
しっかりと掃除&注油を行うことで、寿命を大きく伸ばせます。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【スプロケ交換時にチェーンも一緒に換えるべき?】
- 基本的には一緒に換えるべき
- スプロケの歯数が変わるなら変えないとダメ
- 「換えるスプロケの歯数が今と一緒 かつ チェーンが新品に使い状態」なら、必ずしもチェーンを変える必要はない
- チェーンを流用するとスプロケと噛み合わせが悪くなり、“歯飛び”を起こすリスクが高い
てな感じです!
最後までご覧いただきありがとうございました!