- 自転車をあげる側/もらう側の必要手続きを知りたい
- 防犯登録に必要な「譲渡証明書」の書き方を知りたい
- どこで貰えるのか?ダウンロード先を知りたい
- 「防犯登録の抹消」の手順を知りたい
こんな悩みに答えます。
この記事で分かること
- 譲渡証明書のフォーマット、ダウンロード先
- あげる側、貰う側に必要な手続き
- 防犯登録の抹消について
実際に防犯登録を作成する側である、自転車整備士の私が解説します。
「自転車を譲渡する」といっても、実は様々な手続きが必要です。
人に譲った後に確認すると遅い場合がありますので、必ず譲る前に一連の流れを確認しておきましょう。
手続き不足で困るのは貰った側ですから、自分の身を守るためにも要チェック。解説します。
【どこでもらえる?】自転車の譲渡証明書 書き方解説
譲渡証明書を作成→防犯再登録の流れは下記の通り。
本記事ではまず「譲渡証明書」について解説します。
そしてのちほど、再登録に必要な「防犯登録の抹消手続き(抹消証明書)」を説明します。
あなたが“あげる側”なら、基本的にどちらの書類も作成し、渡さなければなりません。相手方を困らせないためにも、順に作業をしてみて下さい。
譲渡証明書のフォーマットをダウンロード、印刷する
上の画像は岡山県の譲渡証明書ですが、コレ↑をダウンロードして印刷しましょう。
実は譲渡証明書に決められた書式はないため、手書きでもいいのです。フォーマットが無いので何県のだろうが関係なし。必要事項さえ書いてあれば問題なく手続きできます。
あげる側は「譲渡人の欄」「当該自転車に関する記載」を記入
あげる側の方は「譲渡人」と「当該自転車に関する記載」の欄を埋めましょう。
ここの欄はしっかりと確認した上で記入してください。
なぜなら、登録をする際は[この情報と自転車本体の情報]が合致するかをチェックするからです。
間違っている=別の自転車という認識となり、貰った側が登録できません。
自転車情報の調べ方は以下の通り。
[当該自転車に関する記載]の調べ方
もらう側は「譲受人の欄」を記入
貰った側は、中央部分の「譲受人」の欄のみ書きます。
あげる側が正しい手順を踏んでいれば、ココを埋めた段階で全ての記入が完了するはずです。
もし、[当該自転車に関する記載]が未記入のままでしたら、貰った側が埋めてください。本来はおかしいですけどね。“下記自転車を譲渡したことを証明いたします”という書類なのに、自転車の情報が抜けてるので。
前所有者が防犯登録を抹消したか分からない場合、必ず聞いて下さい。抹消が済んでいないのに登録した場合、二重登録になり何かと面倒です。
Q3:フリマアプリで入手した自転車に前の持ち主の防犯登録が残っている。前の持ち主とも連絡が取れない。なんとか前の持ち主の防犯登録データを抹消したい。
A3:防犯登録データは個人情報のため、本人の了解なしに他人が抹消することはできません。
前の持ち主の防犯登録データが残っていても、譲渡証明書があれば防犯登録は可能ですが、二重登録となってしまいます。
職務質問にあった場合には前の持ち主との関係を聞かれたり、ご自身の持ち物であることの証明を求められる可能性があります。出典:大阪府自転車商防犯協力会
書類を全て埋めて自転車屋に持ち込み、防犯登録をしてもらう
自転車を貰った側は下記4点を持ち込み、自転車屋で防犯登録してもらいましょう。
- 防犯登録抹消証明書
- 譲渡証明書
- 身分証明書
- 自転車本体
なお防犯登録料金は都道府県によって変わりますが、大体500円~1000円以内です。
口酸っぱく言いますが、「譲渡証明書」だけでは貰った側の新規登録が出来ません。2重登録を防ぐために抹消証明書も必要です。
結構問題になります。続けて解説します。
【あげる側が手続き】防犯登録の抹消方法
というわけで、人に自転車をあげる前に「防犯登録の抹消」が必要です。
抹消に必要なもの・手順は下記の通り。
シールと同一都道府県でしか抹消できない
注意すべきは「防犯登録シールと同一都道府県にある自転車防犯登録所」という点です。
防犯登録の管轄は各都道府県で異なります。たとえば愛知県の防犯登録シールなら、抹消は「愛知県内」でしか行えません。既に別の都道府県に引っ越している場合、抹消が難しいケースがあります。
本来は引っ越す前に抹消手続きを済ませておくべきです。
中にはネットや郵送で抹消手続きできる都道府県もあるので、
[○○県 防犯登録 抹消]で調べてみて下さい。
店舗へ持ち込む以外に方法が無い場合、物理的に自転車をその県まで運ばないと難しいです。
防犯登録の控えをなくした場合
防犯登録の控えを失くしている場合、代替案が提示されているケースもあります。
例えば“防犯登録番号、名前、住所、電話番号、車体番号が登録内容と合致すれば抹消は出来ます。”といった感じ。
これも各都道府県で対応が違うので、
[〇〇県 防犯登録 抹消 控えなくした]などで調べてみて下さい。
【よくあるトラブル】一番最悪なパターン
自転車店に勤務する中でよく遭遇する最悪なケースが下記のパターン。
このリスクについて、大阪防犯登録協会からも注意喚起があります。
出典:大阪府自転車商防犯協力会
このようなケース、何度も見てきました。
買う側も、売る側も、双方に必要手続きの理解が必要です。とにかく相手と連絡をとり、しっかりとした手続きが出来ているか確認してください。
本記事のURLを送って貰えば分かりやすいと思います。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【自転車の「譲渡証明書」書き方解説】
- 譲渡証明書のフォーマットをダウンロード、印刷する
- あげる側は「譲渡人の欄」「当該自転車に関する記載」を記入
- もらう側は「譲受人の欄」を記入
- もらう側は記入の済んだ「譲渡証明書」+「防犯登録抹消証明書」を自転車屋に持ち込み、防犯登録をしてもらう
必要な書類が揃っていれば、手続きはスムーズにいくはずです。
本記事を参考に、不備のないよう用意してください。ご覧いただきありがとうございました!