- 自転車のボトルケージ(ドリンクホルダー)の付け方が知りたい
- ボトルケージのネジサイズが知りたい
こんな悩みを解決します。
【この記事で分かること】
- ボトルケージの取り付け方
- 取り付けに必要なアイテム
- ネジサイズはどれか?
自転車整備士の私が解説します。
本動画を読めば、初心者でもご自身でドリンクケージを取り付けることができますよ!ぜひ参考にどうぞ。
取付に必要なアイテム
ボトルケージの取り付けに必要なアイテムは下記の2つです。
(パスタでいうと茹でる時の「塩」みたいな感じ。)
六角レンチ(3,4,5mm)
ドリンクケージの着脱の他、自転車のメンテナンスで必要不可欠なのが「六角レンチ」という工具です。
六角レンチにはサイズがあり、ネジに対応するモノを選びます。
ボトルケージに使われるネジは主に3種類あります。
要は「3-5mm」の六角レンチを持っていれば、よっぽど対応できますね。
サイクリングに携行する「携帯工具」でも出来なくはないですが、一本一本が個別になっているタイプの方が作業しやすいです。
※特にドリンクケージの着脱作業はそう!
↓こういうタイプ。
一応100均にも売っているのですが、ヒジョーーーーーに使いにくいし質が悪いのでおすすめしません。
先がボールになった(ボールポイント)個別の六角レンチを一つ用意しましょう。
六角レンチはサドルの上げ下げや、ハンドルの高さ調整など、とにかく様々な場面で使用します。
買ったも無駄にはなりませんから、買っておくと便利です。
グリス
そして「グリス」ですね。無くてもまあ大丈夫ですが、あった方がいいです。
ネジに塗布して使います。
もしお持ちでないなら「この作業だけにあえて買うまでもないかなあ…」というくらいの重要度です。
なくても全然大丈夫。そう不安になるポイントではないです。
ボトルケージ(ドリンクホルダー)の取り付け方
取付方法の解説に入ります。全体の流れは下記の通り。
【流れ】
- ボルトを外す
- (グリスを塗布する)
- ドリンクケージをセットし、ボルトを仮留め。
- ボルトの本締め
なお、超初心者向けの記事なので、メンテナンスをしたことがある人にとっては「当たり前」と思う説明が多いと思います。ご了承ください。
ボルトを外す
元々フレームにボルトが付いていると思います。
六角レンチを差し込み、「反時計回り(左回転)」で緩めて抜き取ります。
【補足】
もし元々ボルトが無かった場合は、「M5」サイズのネジを買ってください。
自転車用として売られているボルトでなくても、ホームセンターでも買えます。
初めはボルトが固く締まっているでしょう。
力を加える時は六角レンチの「柄の短い方」を使って緩めましょう。てこの原理です。
“クッ”と緩まったら、「柄の長い方」を使ってスピーディーに緩めていきます。
抜ききってしまってOKです。
グリスを塗布する
ボルトを抜き取ってフレーム側のネジ山が見えたら、グリスを塗布しましょう。
軽く吹きかける(塗る)程度でOKです。
ドリンクケージをセットし、ボルト仮留めする
ボトルケージの取り付けです。
まずはボトルケージの上部にある穴にボルトをセットしておき、そのままネジ穴の上に持っていってください。
六角レンチの柄の長い方をセットし、軽い力で回します。
初心者あるあるなのですが、ボルトが斜めに入っていると気づかずに締め込んでしまうことがあります。
重いと思ったら一度緩めて、再度入れ直してください。
真っすぐ入っていればスルスル軽い力で作業できるはずです。
柄の長い方で締めれるところまで締めましょう。(強く締めなくてOK。仮留め状態です。)
次に、下部のボルトも同じように締めこんでいきます。
同じく柄の長い方で締まるところまででOK。
今、2本とも「仮留め状態(軽い力で締めただけ)」ですよね。
最後に本締めを行って固定をします。
ボルトの本締め⇒作業完了
本締めする際は「柄の短い方」をネジにはめ、締めてください。
時計回り(右回転)が締まる方向です。
ボトルケージのネジは細いですし、ボトルケージ自体も強い素材ではないので、締め付けはそう強くなくていいです。
まあ、ガタガタせずにしっかり固定できていれば問題ないですよ。
ボトルケージが緩んできても、別に命に関わるような事故にはなりませんからね。
ハンドルとかの固定力はめっちゃ重要ですけど、ボトルケージなら「まあ緩んできたら締めればいいか」くらいの気持ちでいいと思います。
お疲れさまでした。
干渉したときは…
ボトルケージを2つ付けようと思ったら、干渉して付けられなかった。
1つは諦めるしかないのかな?
…こんな状況になった方へお話しします。
小さめのフレームを使っている方だったり、ボトルケージの形によっては「取り付けたい2つのボトルケージが干渉する」といったことが多々起きます。
ボトルケージに入れるものは?
ボトルケージは「ボトルを入れる」以外にも使い道があります。
実は便利です。
例えば下記のような使い方が可能です。
【ボトルケージの使い道】
- ドリンクを入れる
- ツールボトルを入れる
- 好きなアイテム(テントや寝袋など)を入れる
ドリンクを入れる
「ドリンクを入れる」が最も標準的な使い方ですね。
もうドリンクホルダーを買ってしまっていたら遅いですが、これから買うなら選び方があります。
判断基準は「ペットボトルを入れるか?」です。
ペットボトルを入れるのであれば、幅を調整できる「モジュラーケージ」を選ぶといいです。
というのも、基本的にドリンクホルダーは「ドリンクボトル」を入れる設計になっているからです。
普通のドリンクケージにペットボトルを入れると、スカスカになって段差でぶっ飛びます(笑)
ツールボトルを入れる
他の使い道として「ツールボトル」があります。
ツールボトルにはサイクリングで必要な用品を入れることができます。
【こんなものが入ります】
- 携帯工具
- 予備チューブ
- カギ
- 携帯ポンプ
- タイヤレバー など
例えば1つをツールボトル用に使って、もう一つをドリンク用のもイイですね。
好きなアイテム(テントや寝袋など)を入れる
ボトルケージのネジ穴を使って、多用途に使えるマウントを付けることもできます。
テントや寝袋を積んだり、カッパを運んだりすることも可能です。
「こんな使い方もあるよ!」という提案だけ、紹介しておきます。
ボトルケージを増設したい時は…
ボトルケージってとっても便利なんだね!
もっと沢山取り付ける方法はないの?
と疑問に思った方もいるでしょう。
ボトルケージ台座は増設できます。
有名な商品はトピークの「ヴァーサマウント」ですね。
このバンドを任意のパイプに巻き付けて、ボトルケージ台座として使えます。
まとめ
最後に本記事の要点をまとめます。
【ボトルケージ(ドリンクホルダー)の付け方解説】
- ボルトを外す
- (グリスを塗布する)
- ドリンクケージをセットし、ボルトを仮留め。
- ボルトの本締め
上記の流れで取り付け可能です。
自転車を始めたばかりのあなたへ、少しでも参考になればと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!