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【シマノ用語解説】HG/HG-X/HG+とは?違いや互換性は?

悩んでいる人
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シマノのパーツを見ていると「HG」「HG-X」や「HG+」なんて言葉をよく見かけるのだけど、これは何なのだろう?

 

スプロケットやチェーンに関する規格なの?

互換性はあるの?

 

自転車知識を深めたいと思ってるから、詳しく教えて貰えると嬉しいなあ。

こんな方にオススメの記事です。

 

 

【この記事で分かること】

  • シマノのテクノロジー「HG」「HG-X」「HG+」とは何か?
  • それぞれに互換性はあるのか?
  • それら規格を意識するシーンはどのようなときか?
  • 最新E-bike向けコンポ 「LG」規格について
  • <TIPS>過去の規格「UG」「IG」についてのお話

 

かける
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自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します!

 

 

この記事を書いた人
かける

愛知県出身の24歳、かけると申します。
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【シマノ用語解説】HG/HG-X/HG+とは?違いや互換性は?

【チェーン/スプロケ規格】HG HG-X HG+ UG IG LG

結論からいいますと、HG/HG-X/HG+というのはシマノのチェーン及びスプロケットの規格(技術名)です。

似たような名前をしていますが、それぞれ違いがあります。

現行モデルでよく目にする言葉が上記3種類ですが、もっと詳しく言うとこれだけの規格(テクノロジー)があります。

 

【スプロケ側の規格】

  • HG
  • HG-EV
  • HG+

【チェーン側の規格】

  • HG
  • HG-X
  • HG+
  • LG
  • UG
  • IG

 

一般人は覚えなくていいかもですが、私たちメカニックはもちろん理解が必要です。

また、よく自転車を触る方も知っておくべき情報でしょう。

 

 

これら規格を意識するのは主に「チェーンを選ぶとき」でして、今は特に「10速のチェーンを選ぶとき」には違いを知っておかなければなりません。

なぜなら、HG/HG-X/HG+には互換性が無い組み合わせもあるからです。

 

 

…と端的に結論だけ先にお伝えしましたが、ぶっちゃけサッパリ理解できない方がほとんどでしょう。

「HGとはなんぞや?」というところから、順に解説していきますね。

HG/HG-X/HG+は技術の名前

HG/HG-X/HG+は技術の名前というか、駆動系の設計の名前というか、規格というか…なんというのが適切か分かりませんが、ひとまず「規格」としてお話しします。

 

理解する順番は、

HG → HG-X → HG+
の順番が理解しやすいでしょう。
 
 
低グレードに使われる規格から、高級グレードに使われる規格にアップグレードしていくように解説します。

HGとは?【8/9/10/(一部)12速コンポ】

シマノHGとは

 

HGとは“HYPERGLIDE(ハイパーグライド)”の略でして、要するに「素早い変速を可能にした技術・パーツに付いた名前」のことです。

 

HGの歴史は古く、1990年発売のDURA ACE「CN-7401」がシマノで始めて登場しHG規格のチェーンになります。今現在でも沢山のパーツに使われています。

「では“HG”と名がつく前(変速性能が向上する前)は何という名前だったのか?」というと、それまでは「UG」がスタンダードでした。

 

※ただ、現在UGを知っているのはマニアックな方くらいなので一旦説明は省きます。詳しくはあとで。

 

 

HG規格が使われているコンポは、(例えばロードでいうと)

  • 8速
  • 9速
  • 一部の10速(旧モデル)

てな感じです。

 

ロード、MTBコンポ共に、中高級帯のコンポ以外はたいていHG規格が使われていると思ってください。

※でもなぜか12速105スプロケ(CS-R7100/HG710)はHG規格なんですけどね。

 

 

「どれがHGか詳しく教えて欲しい…」と知りたい人は、カタログなり商品ページなりを見てみて下さい。

シマノチェーンのラインナップ

種類が多すぎて書くには膨大過ぎます。

HG-X/HG-EVとは?【10/11速コンポ】

HG-Xとは

「HGに比べてもっと性能の良いものが出来上がったわ!」ということで登場したのが“HG-X(エックス)”です。

HG-Xはチェーンに対する呼称・規格ですね。スプロケ側にはありません。

 

 

現行モデルでいうと、

  • 一部の10速チェーン(新モデル)
  • 11速チェーン

に使われています。

 

HG-Xチェーンと共に進化した11速スプロケットが「HG-EV」規格です。(10速はHGスプロケ)

HG-EV

 

これらをイチイチ覚える必要はなく、「こんな技術が使われているんだ」くらいにとどめておけばOKです。まあ、11速のスプロケはHG-EVで、10速以下はHGってわけです。

HG+とは?【12速コンポ】

HG+とは

HG+は現行12速モデルに使われてる、最も新しい規格です。

 

「HG,HG-Xに比べていろいろ(略)良くなっているよ!」というものです。

チェーン及びスプロケット側にもHG+の規格があります。

 

 

まあこれも同様に、技術が進化しているんだなあ~くらいに思っておけば良いです。

なぜかというと、互換性を意識しなくていいからです。

 

続いて互換性の話に移ります。

 

かける
かける

なお、12速用フリーボディーの規格には「マイクロスプラインというものがあります。

現在はMTB12速ホイールと、ロードデュラホイールのみ使われています。

スプロケ側のギザギザ(スプライン)形状が違います。

 

マイクロスプラインのスプロケットでも、タイプは「HG+」に属します。

HG/HG-X/HG+ の互換性は?

基本的に互換性無し

冒頭にも述べましたが、これら規格の互換性を意識するのは「10速チェーン(及びスプロケ)を選ぶとき」ですかね。

理由は、それ以外は基本的に変速段数のあったパーツを選べば、互換性を間違えることがないから。

 

確かにHG,HG-X,HG+は基本的に互換性が無いのですが、そもそも変速数が違うので間違ってパーツを選ぶことが無いんですよね。

例えば8速HGスプロケに対してHG-Xチェーンは互換性が無いですが、そもそも10/11速チェーンにしか使われない規格なので間違えるはずがないでしょう。HG+も12速コンポだけです。

 

 

ではなぜ10速だけ意識しなければいけないかというと、10速コンポは“10速”の中にも種類が混在しており、規格を見て選ばないと間違える可能性が高いからです。

 

かける
かける

私がHG/HG-Xを意識し始めたのも、10速チェーンの選択を間違えたことがきっかけでした。

 

上司に「そのチェーンは違う。互換性無いからHG-Xの方を使って!」と言われましたが、何のことかサッパリわかりませんでした。(笑)

 

 

注意するのは10速コンポのパーツ選び時

10速コンポだけ互換性を間違えやすいのは、新・旧規格が混在しているからです。

実は10速のチェーンは全部で3種類もあるのです…。

 

  • 旧型ロード10速コンポ → HG規格 →さらに前ギア ダブル orトリプル か
  • 新型ロード10速コンポ/MTB10速コンポ → HG-X規格

チェーン、スプロケの規格をコンポの型式を見て選ばなければなりません。

 

 

 

中でも非常によく間違えるのがこの組み合わせ。

  • 旧型ロード10速コンポに「HG-X」チェーンの使用
  • 新型ロード10速コンポに「HG」チェーンの使用(上の逆パターン)

 

チェーンの規格を間違えると、フロント側でチェーンが落ちやすくなったり、変に音鳴りがしたりします。

HGとHG-Xではアウタープレートの形に違いがありまして、それが原因でギアとの噛み合わせがが悪くなるからです。

旧型ロード10速コンポとは?

シマノ10速用チェーン CN-6701

 

HGチェーンを使う「旧型ロード10速コンポ」とは、型式でいうと以下の通り。

  • 4600系ティアグラ
  • 5700系105
  • 6700系アルテグラ
  • 7800系デュラエース
  • 7900系デュラエース

 

これらはHGチェーンを使わなければなりません。

また、この世代はフロントギアの段数によって使うチェーン(HGダブル/HGトリプル)が変わります。めちゃややこしいです。

 

 
 

新型ロード10速コンポとは?

新型ロード10速…つまり、

  • 4700系ティアグラ
  • 10速のGRX400

を使っている場合、互換性のあるチェーンは“HG-X”になります。

 

特に新型47ティアグラでチェーンを間違えるケースが多発しているので、注意が必要ですね。

 

 

あらためてここで「HG」「HG-X」の理解が必要になってくるわけです。

基本的には自然と互換のある組み合わせを選ぶようになっているのですが、10速だけ…10速だけはこの知識が無いと間違えます。

【おまけ情報】他の規格 LG UG IG とは?

以上でシマノのよく耳にするHG系規格の解説は終わりです。

 

ここからは、「知らなくても全く問題ないけれど、自転車界の知識人を目指すなら知っておきたい情報(笑)」をお伝えします。

めちゃくちゃマニアックなので、気になる方だけどうぞ。

 

今まで紹介した規格以外にも、少なくとも私が知っているだけで3つ規格があります。

  1. LG リンクグライド
  2. UG ユニグライド
  3. IG インタラクティブグライド

解説します。

【E-bike向け新規格】LG -リンクグライド- とは?

シマノの新規格 「リンクグライド」とは?

 

最新のE-bike向けの規格として「LG(リンクグライド)」が出ました。

詳細はこちらの記事をご覧ください。

 

 

簡潔にまとめるとこんなコンポです。

  • リンクグライドとは、シマノのMTB系コンポ「Deore XT(11速)」「Deore(10速)」に追加された新しいコンポーネントグループ
  • 主な使用用途はE-BIKE
  • 特徴を一言でいうと「頑丈・高耐久なコンポ」
  • 既存のHG(ハイパーグライド)システムとは、ほぼ互換性が無い
  • 基本的にリンクグライドコンポセットで組み合わせる

 

なお、LG11速チェーンはHG-EV11速スプロケと互換性があります。

【HG以前の規格】UG -ユニグライド- とは?

かける
かける

正直、これからお話しするUG/IGは古すぎて情報の確実性には欠けますが、参考程度に。

 

UG(ユニグライド)は1990年にHGチェーンが誕生する以前に使われていた規格です。

6・7速が主流の時代ですね。それくらいしか知りません(笑)

 

まあ、古の規格だと思ってもらえれば。

 

シマノ8速チェーン CN-HG40

実は現在の6/7/8速チェーンでもUGチェーンと互換があります。

例えば先日8速の安いチェーン「CN-HG40」を交換した時の話ですが、チェーンのプレートをよく見ると「UG」の刻印がありました。

気になってカタログを見てみると、確かに「UG/HG互換」でした。

 

 

ですので、UG規格の古い自転車をお持ちの方でも、未だにチェーンは手に入るということです。

スプロケはありませんが。(笑)

【一時の規格】IG -インタラクティブグライド- とは?

シマノ STX

>>https://www.shimano.com/jp/100th/history/products/result.php?id=62

 

IG(インタラクティブグライド)は、1995年に発売された「STX-RC/STX」という二つのコンポーネントから使われた規格です。

参考サイト:https://dreamcycle001.com/2019/03/10/post-1131/

 

 

8段変速が登場した当時、シマノには「(UG後継として)HG」と「IG」の二種類が存在していました。

しかしながらIG規格はチェーンの寸法も形状もHGとは異なるため、全く互換性が無かったのだと。

 

1995-1996年に登場した以下のMTB7/8速コンポにIGチェーンが使われました。

  • STX-RC
  • STX
  • XTR
  • DEORE XT
  • DEORE LX
  • ALIVIO

 

しかし、IGは一時の規格で終わり、HG系(9速スーパーナローHG)に統合されたようです。

そしてご存知の通り、現在ではHG,HG-X,HG+,(LG)に集約されています。

まとめ

最後に、本記事の要点をまとめます。

 

【HG/HG-X/HG+とは?互換性は?】

  • シマノのスプロケやチェーンに対する技術・規格の名前です。
  • これら規格に互換性が無いものもあるので、注意が必要
  • ただ、基本的には規格は意識しないことがほとんど
  • 10速チェーン、スプロケを選ぶときは型式を見て、HG、HG-Xどちらを使うか確認しないと間違える
  • 他にUG,IG,LGという規格があります

 

というわけで以上です。

参考になれば幸いですね。ご覧いただきありがとうございました!

 

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