自転車旅をするためにカスタムしようと考えているのだけど、「タイヤの太さ」はどのくらいがよいのだろう?
荷物を載せて走るから、ある程度太い方が良いのかなあ?
おすすめがあれば教えて欲しい!
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 自転車旅で使うタイヤの太さ
- 経験から思う、オススメのタイヤ幅
- 荷物の量が多ければ、タイヤは太くした方が良い
自転車日本一周であり、ショップメカニックとして働く私が解説します!
お話しする内容が「絶対」ではありません。
旅仕様の自転車にカスタムする上で、参考にしていただければと思います。
自転車旅で使う「タイヤの太さ」のオススメは?
「自転車旅」と言っても、
- パニアバッグにガッツリ荷物を積んで長距離の旅をする人
- バイクパッキングで、スピーディーに旅をする人
など、装備重量が大きく異なりますよね。
それを踏まえた上で私が出す結論は以下の通り。
友達に聞かれたとしても、このように答えます(笑)
私はバイクパッキングでの旅も経験がありますが、メインがパニアバッグスタイルです。
どうしてもそっちの方が経験談は多くなってしまいますが、悪しからず。
荷物が少ないなら、普段と同じタイヤサイズで問題ない
荷物がおよそ15kg未満なら、普段のタイヤサイズで全く問題ないと考えています。
特にバイクパッキングなどで“速度”や“走行性能”もある程度意識するなら、なおさらです。
最近のロードバイクなら25C、28Cといったサイズが標準的になってきていますが、それで十分だと思います。
もちろん、「より安定感を持たせたい」というために、少し太いタイヤを使うのは全然アリだと思いますね!
荷物が比較的多いなら、太めのタイヤサイズがおすすめ
15kg以上の荷物のような「ガッツリ自転車旅」をするなら、少しタイヤは太めの方が良いです。
日本中を駆け巡った私が出した結論としては、「30-40mm幅のタイヤがちょうどいい」と感じましたね。
クッション性、走行性、安定性、グリップ…といったバランスが取れています。
もちろんそれ以上・以下の太さでも旅はできますが、バランス的に欠けたり、過剰な部分が出てくると感じました。
28C以下は安定性がイマイチ
私は自転車旅を始めたのは高校2年生の時からですが、当時は25Cや28Cのタイヤで旅をしていました。
(いろいろ比較した)今になって思うことは「安定性が悪かったんだな」ということ。
やはりタイヤが細いので、結構フラフラします。車体が安定しません。
なんていうか…
ずっとハンドルがプルプル震えてるみたいな感じです。
タイヤが細いため足回りは軽く、走りは軽快。
しかし、オンロードの綺麗な直線道路なら全然いいのですが、ちょっとボコボコした道や、曲がりの多い道では“フラッ”となるので、抑えるために結構な力を使っていたのが印象に残っています。
とはいえキャリパーブレーキのロードバイクで旅をしようと思うと、タイヤの太さは最大でも28Cくらいでしょう。
たまに旅をするくらいの方なら、わざわざ車体を変えるまでもなく、仕方無いですがそのままでもいいと思います。
日本一周は35mm幅のタイヤを使用
その経験を踏まえて、より荷物が多くなった日本一周では「35mm幅」のタイヤを使用しました。
結果これがピッタリでしたね。
私のはフレーム売りの自転車ですが、完成車のランドナーだとだいたいこのくらいの太さが付いてきます。
ランドナー自体日本を走るのに最適化された自転車なのですが、その意味がよく分かりました。
35mm幅あると、これだけの荷量(当時は荷物だけで45kg)があっても、特に走行に不安は感じませんでしたね。
かつて25Cで走った時のようなプルプルは無く、「タイヤががしっと地面をとらえて走っている」という感覚でした。
また、細い時に比べてエアボリュームは増え、空気圧は下がるので、乗り心地もマイルドになって走り易かったです。
私の場合は少し規格外の荷量かなと思いますが、パニアバッグでキャンプをしながら旅をするとなったら15kg以上にはなるでしょう。
そうなったときのオススメは30-40mm幅のタイヤですね。
つまり…
- ミリ表記なら 30-40C
- 分数表記なら 1-3/8
- インチ表記なら 1.35-1.5
およそこんなところってわけです。
荒れた路面を走る機会が多いなら、40-50mm幅のより太めのタイヤを使うといいでしょう。
あくまでも私がこのくらいがいいかなってだけで、人によって感じ方は変わると思います。
自分に合った幅があると思うので、ぜひ色々試して欲しいですね。
太いタイヤは重さだけがネック
時点さや旅においてタイヤがより太くなる(40mm以上)分には、性能面でのデメリットは「重さ」くらいかなと感じています。
スピードが乗りにくかったり、漕ぎだしが重かったり、巡行速度を維持するのが大変だったり。
細いよりは太い方が旅に適していると言えますが、あまりに太すぎると、それはそれでデメリットが目立ちますかね。
荷物を載せると思った以上に進まないので、実は“走行性”もそれなりに大事なのです…。
それらを考慮した結果が、先ほどの通りとなります。
もし太いタイヤを履くならチューブレスにして軽量化を図りたいところですが、メンテナンス性や入手性、価格面で言えばクリンチャーに軍配が上がります。
もし私だったら、1週間以内の旅ならチューブレスを使うかもですが、それ以上の長旅になるならクリンチャー・チューブドで運用をするでしょう。
【紹介だけ】自転車旅にオススメのタイヤ
有名なのでご存知の方も多いと思いますが、自転車旅をする旅人から絶大な支持を得ているタイヤがシュワルベの「マラソン」ですね。
一番のポイントは耐パンク性&耐摩耗性でして、とにかく頑丈です。
私もマラソンを履いて日本一周をしましたが、そのおかげあってかパンクは0でした(笑)
せっかく自転車旅仕様にカスタムするならば、ぜひ使って欲しいタイヤです。
オススメします!
>>1万キロでパンク0!最強のタイヤ「シュワルベ マラソン」
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【自転車旅で使う「タイヤの太さ」のオススメは?】
- バイクパッキングなら、普段のタイヤの太さで問題ないと思います。
- 15kg以上荷物を載せるなら、私の経験からいうと「30-40mm幅」がちょうどいいと感じました
- ミリ表記なら 30-40C
- 分数表記なら 1-3/8
- インチ表記なら 1.35-1.5 およそこんなところ。
- 耐久性で選ぶなら、タイヤは「マラソン」がおすすめ
ちょっと経験談をお話しさせていただきました!
自転車フレームやリムによって取付できるタイヤ幅はことなりまして、「やりたくてもできない」状況もあるかと思います。
そんな時はもう仕方がないですね。
よければ旅の参考にしてみて下さい。
ありがとうございました!