- 自転車旅での充電はどうするか知りたい
- 基本テント泊だから、どこで充電したらいいのだろう?
- モバイルバッテリーはどのくらい持っていけばいい?
こんなお悩みを解決します。
【この記事で分かること】
- 自転車旅での充電をどこで行うか?
- 充電を行う効率のいいタイミング
- モバイルバッテリーの必要容量(mAh)
自転車で日本一周をしていました、かけると申します。
今回は悩まれる方が多い「充電」について、あれこれ話していきたいと思います。
よければ旅の参考にしてみて下さい。
自転車旅での「充電」はどうするか?【日本一周の経験談】
本記事では「充電」にまつわる話をしていきます。先に要点を下記にまとめました。
モバイルバッテリーを多く積めば安心ですが、一方で積載重量が増えてしまいます。重くなればなるほど自分に跳ね返ってきます。ちょうどいい量がベスト。
私は日本一周の時、合計で確か「約60000mAh」分のバッテリーを積んでいましたが、正直全て使いきりはしませんでした。最長で10日間ほど充電しなかった時に、最後のバッテリーがあと半分くらいになった記憶があります。
テント泊だからと言って持ちすぎでした。
※あ、強いて言うなら北海道の道東くらいですかね。本当に探しても近くにない場所は。
失敗経験をふまえつつ、充電問題について解説します。
基本はモバイルバッテリーから充電を行う
わざわざ説明する意味はないですが、まあ普段の充電は手持ちのバッテリーから行います。
私の場合、3日で20000mAhほど消費していましたが、これは人によりけりです。電子機器の量によっても大きく変わります。
必要な容量をチェックする
「必要なモバイルバッテリーの量」は実際に旅をしてみないと分からないと思うかもですが、いや、普通に自分の家でチェックできますよね。
旅の工程 ( だいたいどのくらいの時間まで走って、キャンプ場では何時間くらい過ごして )は、ある程度分かっているはずです。
その想定時間分、家でライトをつけっぱなしにして、実際にバッテリーの減りをチェックすればいいのです。そして充電が減ったらモバイルバッテリーから充電し、だいたい何日分持ちそうかというのが分かります。
モバイルバッテリーの容量が少ないと充電回数が増えるため、足止めされる時間が長くなってしまいます。4日~1週間に1回はしっかりとした充電が必要になるくらいのスパンが、感覚的にはちょうどいいでしょう。
以前の自分じゃないですが、逆にそれ以上充電しなくても足りるくらいバッテリーを持つのは多すぎですかね。
使っていない時間はただのオモリ。非効率的です。
○○しつつ、ついでに充電できる場所を意識して選ぶ
「4日~1週間に1回はしっかりとした充電が必要になるくらい」といっても、充電している間の“無駄な時間”はなるべく減らしたいもの。
たまに施設に宿泊するなら就寝時に全て充電可能ですが、連日のテント泊だとそうはいきません。
だから、充電はこまめに行うことが大事です。日本一周で学びました。
バッテリーを少しずつ延命させるのです。
意識すること
充電で意識することは、[○○しつつ、ついでに充電できる場所を意識して選ぶ]です。
具体的に言うと、例えばこんな感じ。
快活は最強(泊まらなくても活用すべき)
例えば最近お風呂に入っていないタイミングで、近くに快活クラブがあるとラッキーです。
充電しつつ、無料シャワーを浴びつつ、コインランドリーを回し、ジュースやスープを飲みながら、高速Wi-Fiでアプリのインストール等を行えるから。
休憩時間=充電時間
ご飯を食べる時間、せっかくなら充電も一緒に出来る場所を選ぶのがコツです。
おすすめはファミレス。
最近はガストならどこに行ってもコンセントがあるし、ジョイフルなら店の角席にたいていコンセントがあります。(←これめっちゃ有益)
朝のモーニングがめっちゃお得だし、ランチも安いです。
画像:ジョイフル
ジョイフルの場合、公式サイトにこのような記載があります。コンセントを使いたい旨を店員に伝えれば、角席に案内して貰えますよ。
他にも、コンビニのイートインに充電スペースがあるならそこでご飯食べつつ充電してもいいし、コインランドリーの充電スペースでも可。盗電はダメですよ。
とにかく、毎日少しずつでも充電を心掛けるのがコツです。
どうせご飯は食べないといけないし、何時間に一回は休憩が必要になるんです。
ならばその時間を無駄にせず、充電に充てましょう。
急速充電できる機器を選ぶ
短時間でなるべく効率よく充電できるよう、「急速充電」に対応したモバイルバッテリー/充電器を選ぶのがオススメ。
ソーラーパネルを積むなら、モバイルバッテリーをもう一本増やした方が効率的
【疑問】
- てか、充電しなくてもいいように「ソーラーパネル」を積むのってどうなの?
- 走行中にずっと充電できるわけだし、一番効率いいんじゃない?
…多分、長期旅をする誰もが1度は考えることだと思います。
例に漏れず自分も考えまして、日本一周の時にソーラーパネルを購入しました。
ただその後の話ですが、日本一周を始めて早い段階でソーラーパネルは家に送り返しました。
効率が悪く、メリットよりもデメリットが目立って邪魔だったからです。
失敗を経て…
その経験から「ソーラーパネルを積むくらいなら、同重量のモバイルバッテリーをもう一本増やした方がよっぽどいい」とアドバイスしています。
ソーラーが600g程度。代わりに20000mAhレベルのバッテリーがもう一本追加できる重量です。つまり、追加で約3日分のバッテリーが積めます。よっぽどこれで足りませんか。
ソーラーパネルの何が不満だったか
私はリアに箱を積載していたので、その上にソーラーパネルを広げていました。
使って不満だった点は下記の通り。
無人島ならいいかもね
日本を走れば分かります。意識すれば実はどこにだって充電スポットってあるんですよ。1日走っていれば必ず通るはずです。
そう。「どこかに泊まらないと全く充電できない」と思っているかもですが、それは思い込みです。案外身近に充電できる場所ばかりなんですよね。ここは無人島じゃない。
まあ、いかにも「サバイバル感」が出て男心がくすぐられるのは分かります。でもどうせならそのお金で、同じ重量のバッテリーを追加した方が絶対に賢いですよ。
ソーラーのランタンはありだと思う
「発電」の中でも、ソーラーパネル搭載のランタンはイイと思いました。先輩が使っているのを見て、実用性あるなって思いました。
↓コレ
軽くて邪魔にならないし、デカいソーラーパネルと違って別に荷物の出し入れとも干渉しません。
めっちゃ明るいわけじゃないですけど、一人でテント泊するには十分な明るさです。
晴れの日が続けば、充電の消費以上に回復が上回るはずです。なくなりません。
これを使えばランタンの充電に使うはずだったバッテリー消費量が節約できるので、結果的にガッツリ充電のタイミングを先延ばしできるでしょう。
数カ月に及ぶ長期旅なら、ハブダイナモを使ったオートライト化も有効
私は日本一周の際、ハブダイナモを使ってホイールを組み、オートライト化しました。
長期で旅をするなら1つアイデアとして頭に入れておくといいです。
街中など、ある程度明るい場所はオートライトだけで走ればいいので、USBライト側の電池消費を節約できます。
700Cホイールなら一応完組ホイールが売っているかな?
記事:クロスバイクやロードバイクを「オートライト化」する方法
普通に現行モデルあり
画像:シマノ
一応、現行でもハブダイナモ用ハブは出ています。
クイック-リムブレーキはもちろん、クイック-ディスクもありますし、Eスル-クイックもあります。32H/36Hがあるので、旅で使うにも十分ですね。
やろうと思えばオートライト化はできますから、よければ参考にどうぞ。
ハブダイナモでのUSB給電は実用性×
ちなみに、「ハブダイナモからUSB充電をする」のは実用的じゃありません。
ソーラーパネル同様“誰もが考えるシリーズ”ですが、他の手段を考えましょう。
画像:PRインターナショナル
例えば、私が日本一周時に検討したのがコレ。ブッシュ&ミューラーから出ています。
「ハブダイナモで発電した電力を使って、USB出来ちゃうよ!」という夢のような製品ですが、夢みたいです。
というのも、私は以前この問屋さんに直接聞いたんですよね。
「ぶっちゃけこれって、期待通りに普通に充電できるんですか?日本一周での使用を検討してて…」と。
その時「正直まだ実用的ではなく、思っているほどの充電効率ではないよ」といった旨の返答を頂きました。だからやめたんですよね。多分、使わないが吉です。満足できる性能じゃないだろうから。
それならモバイルバッテリーをもう一本…という話です(笑)
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【自転車旅での「充電」はどうするか?】
- 日々、基本はモバイルバッテリーから充電を行う
- 私の場合、3日で20000mAh消費する印象。(電子機器の量による)
- ○○しつつ、ついでに充電できる場所を意識して選ぶ
- ソーラーパネルを積むなら、モバイルバッテリーをもう一本増やした方が効率的
- 数カ月に及ぶ長期旅なら、ハブダイナモを使ったオートライト化も有効
こまめな充電を心掛けていれば意外と長持ちします。
雨が降った時などに、ガッツリ充電しちゃいましょう。そう運用すれば充電による工程ロスも最小限に抑えられるはずです。
よければ参考にしてみて下さい。それじゃまた。