通学用の自転車に、ブリヂストンの「ステップルクルーズ」を買おうと検討中。
そこで質問なんだけど、“デラックス”と“ノーマル(無印)”では何が違うのかな?
1-2万円弱も値段が変わるし、あんまり違いが無いなら、安い方でいいのかな~と思う。
これら2モデルについて、分かりやすく説明してもらえると嬉しいなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- ブリヂストンサイクル「ステップクルーズ」のデラックスとノーマルの違い
- パーツがどう違い、具体的に使用感にはどんな違いがあるのか?
- 通学にオススメするのはどっちか?
- 個人的に選ぶとしたら…
自転車ショップで働く私が解説します!
ブリヂストンのステップクルーズには、大きく2つのモデルがあります。
- ステップクルーズデラックス
- ステップクルーズ(ノーマル)
さらにデラックスには「ベルト」と「チェーン」の2モデルが選択できるようになっています。
デラックスの2モデルでは何が違うのか?
デラックスとノーマル、同じチェーンモデルでの違いは何か?
順に詳しく説明していきますね!
【ステップクルーズ デラックス】チェーンとベルトの違い
まず「ステップクルーズ “デラックス”」の2モデルの違いから説明しましょう。
結論、駆動がチェーンかベルトかの違いのみです。
通学で使うなら、どう考えてもベルトがオススメ。
チェーンは錆びるし、注油がいるし、たるむしで、こまめなメンテナンスが欠かせないからです。
それに対してベルトなら、ほぼメンテナンスフリー。何もしなくてOKです。
ちなみに、「ステップクルーズのベルトがいい!」となると、選択肢はデラックスのみになります。
ノーマルにはありません。
サイズは27インチしかないので、身長の小さい子(だいたい149cm未満)だと乗るのは厳しいですね。
26インチのベルトモデルを探しているなら、アルベルトにするか、ロングティーンにするか、カジュナにするか…別のモデルを検討するのがいいのではと思います。
【ステップルクルーズ】デラックスとノーマル、5つの違いとは?
ステップクルーズには、デラックスとノーマルモデルがあり、それぞれ「チェーン」のモデルが存在します。
同じチェーンにもかかわらず、なぜ価格が違うのでしょう?一体何のパーツが違うのでしょうか?
具体的な違いは以下5つです。
見た目では分かりにくいですが、性能面では大きく差があります。
質が良い分、デラックスの方が高いんですよね。当たり前ですけど。
もし通学で「ステップルクルーズのチェーンタイプを乗ろうかな…?」と考えているならば、オススメはデラックスです。理由は、より長持ちするから。
それぞれのポイントについて、一つずつ解説します。
ハンドルがステンレスか鉄か
デラックスのハンドルは「ステンレス」ですが、ノーマルステップクルーズは「鉄」です。
これによってどんな違いがあるのかというと…「サビに強いかどうか」ですね。
ステンレスの方がサビにくいです。
1年くらい乗っただけでは、大きな違いは出ないでしょう。
でも、もっともっと長い期間乗ると、差が顕著に出てくると思います。
素材が鉄だと、やっぱり錆びるんですよね。
最初はハンドルにも黒い塗装が塗られているのでいいですが、傷が入ったり、紫外線で焼けて脆くなったりすると、そこから茶色い錆が生まれます。
よほど小まめにメンテナンスをしない限り、避けられないのです。
その点デラックスはステンレスハンドルですから、通学のようにながーく使う方には魅力的ですよね。
タイヤがロングレッドXTかブロックタイヤか
デラックスにはブリヂストン最高峰のタイヤ「ロングレッドXT」が付いています。
太さと見た目は一般的なママチャリと一緒です。
ノーマルモデルはタイヤが異なり、「ファットブロックタイヤ」が付いています。
太くてゴツゴツしたタイヤです。
タイヤの大きさが変わるので、乗り味が変わります。
細いデラックスの方が、より軽く走れるでしょう。でも、より安定するのはノーマルモデルの太いタイヤの方です。
まあ、その“実性能の違い”で選ぶというよりは、「見た目」とか「他も加味してトータルで考えて」でどちらにするか選ぶ方が多いですね。
リムとスポークがステンレスかアルミ+鉄か
車輪(ホイール)に大きな違いがあります。
「リム」とは車輪の輪っかだけのこと。「スポーク」は車輪の細い棒のことを言います。
これらの素材が異なるのです。
デラックスはステンレスが使われているので、雨にも強いです。錆びないし、より頑丈。
ノーマルモデルはその点コストダウンしてあり、アルミと鉄です。重量面では軽いですが、サビやすさではステンレスに劣ります。あとアルミリムは曲がりやすいです。
自転車のことを詳しくない普通の人からすると「そんなに大事なの?大きな違いなの?」と思うかもですが、めちゃ大事です。
通学で使うなら、ステンレスが望ましいのは言うまでもありません。
カゴがステンレスか鉄か
どちらも似たようなカゴが付いていますが、実は素材が異なります。
これも、今までの話と同じですね。
特にカゴは錆びやすいです。なぜなら、荷物の出し入れで傷がつきやすいから。
鉄カゴだと数年後には、どこか錆が生まれているでしょう。
でも、ステンカゴならピカピカのままを保てるかなと思います。
ワイヤー錠付属の有無
デラックスにのみ「ワイヤーロック」が付属します。
車体の鍵と合わせてWロックをすると、防犯面でより安全になります。
通学でオススメするのは「ステップルクルーズ デラックス」
チェーンの2つのモデルを比べてみました。
値段的にはデラックスの方が1万円ほど高いのですが、通学で使うならオススメは「デラックス」ですかね。
やはり、長期間使うものなので、高耐久なパーツを選びたいからです。
一つ一つの小さな違いが、数年後には“大きな違い”になることを私は知っていますので。
もしチェーンのステップクルーズを買うならデラックスがgood!
本当に「ベルト」じゃなくていいの?
でも、個人的に選ぶとしたら、「そもそもチェーンは買わない」ですね。
絶対ベルトモデルを買います。ステップルクルーズでいうとデラックス。
初期費用はちょっと高くなりますが、3年-6年使うことを考えると安いものです。
そこをケチって、通学にストレスが生まれるくらいなら、絶対にお金を掛けた方がいい。
分かりやすく例えるなら、「包丁」ですかね。
毎日凝った料理を家族分作る“主婦”なら、包丁にはこだわるべきだと思いませんか。
フルに酷使するからです。
仮に100均の安い包丁を使ったとしたら…?
切れ味の悪さにイライラするでしょうし、長持ちしないので買い替えスパンも早いでしょう。
確かに「安い」けど、ただ安いだけで幸せにはなれませんよね。
だから、包丁を毎日使う主婦の場合だと、「高くてもイイ包丁」を買うのが幸せな選択だといえます。
しかしこれが「週に2回しか自炊しない一人暮らし男性」とかなら、別に包丁は100均のでもいいでしょう。
使っている当の本人には何の不満も生まれないだろうからです。
逆に、使わないのに高い包丁を買う方が、もったいないですよね。
…これ、何が言いたいかというと、通学で数年間“酷使”する乗り物だからこそ、「いい自転車」を買った方が、結果的に幸せになれますよということです。
もし、ベルトを選択肢に入れていない理由が「1万円くらい高いから、ちょっとでも安い方がいいと思って…」だとしたら、もったいない。
ベルトには“1万円以上の価値”があることは、自転車屋の私がよく知っています。
ちょっと頑張ってでも、チェーンではなく、なるべくベルトのモデルを買うのがオススメですね。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【ステップルクルーズ(チェーン) デラックスとノーマル、5つの違いとは?】
- ハンドルがステンレスか鉄か
- タイヤがロングレッドXTかブロックタイヤか
- リムとスポークがステンレスかアルミ+鉄か
- カゴがステンレスか鉄か
- ワイヤー錠付属の有無
これはあくまでも「チェーンモデル」における違いでして、通学で使うなら最もオススメはベルトです。
でも、どうしてもチェーンを選ぶというなら、やはりオススメは「デラックス」。
錆びにくいのと、頑丈だからです。
というわけで、以上!少しでも参考になれば幸いです。