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【自転車知識】バンドブレーキとローラーブレーキの違いと見分け方

ローラーブレーキとバンドブレーキの違い
悩んでいる人
違いを知りたい人

自転車(一般車)のブレーキには「バンドブレーキ」と「ローラーブレーキ」ってのがあるみたいだけど、違いって何だろう?

 

どっちの方が効きがイイとか、どっちの方がオススメとか…あるの?

買うならどっちが良いかなあ。

 

それと、ブレーキを見ても“どっち”のブレーキか判断が付かないから、見分け方を教えて貰えると助かるなあ。

こんな方にオススメの記事です。

 

 

【この記事で分かること】

  • バンドブレーキとローラーブレーキの違い(メリットデメリット)
  • 両者の見分け方
  • 買うならどっちが良い?
  • ブレーキだけを後で変えることはできるのか?

 

かける
かける

自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します!

 

自転車選びなどの際に使える知識ですので、是非最後までご覧ください。

 

 

 

この記事を書いた人
かける

愛知県出身の25歳、かけると申します。
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■職業:自転車屋店員(6年目)
■自転車安全整備士、技士資格保有
■日本一周達成
■整備、キャンプ旅、サイクリング好き
■ブログ最高月間アクセス数25万PV超
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【自転車知識】バンドブレーキとローラーブレーキの違い

ローラーブレーキとバンドブレーキの違い

 

「両者の違いは何?」と聞かれたら、私はこう答えます。

かける
かける
  1. 価格の差
  2. 効きの差
  3. 音鳴りのしにくさ

特に使ってて分かりやすいのは「音鳴りのしにくさの違い」ですかね。

 

一言でいえば、「バンドブレーキより、ローラーブレーキの方が高性能」ということです。

 

まずは、それぞれの特徴から紹介していきます。

 

<バンドブレーキの特徴>

  • およそ~2万円の廉価車(安い自転車)に付いていることが多い
  • ブレーキの本体価格が安い
  • いわゆる“キーキー”と音鳴りがするブレーキ
    →買ってから時間が経つと、ゴムが固くなって音鳴りが発生しやすくなる
  • 実はダントツでブレーキの効きは良い。車輪を簡単に“ロック”できる
    →その反面、効きを“調整”しやすいブレーキとは言えない
  • 雨の日はブレーキの制動力が落ちる

 

 

<ローラーブレーキの特徴>

  • およそ2万円~の中-上級グレードの自転車に付いていることが多い
    →4万円をこえるような通学車はほぼ全てローラー。
  • ブレーキ本体の価格が高め
  • “キーキー”という音鳴りはほぼ発生しない
  • 車輪をロックさせるようなブレーキの掛かり方ではない
    →マイルドにかかる。ゆえにタイヤのスリップとかはしづらい。
  • 雨の日でもブレーキの制動力が落ちにくい
  • 長期間(3年とか)安定した性能を維持できる。
    →メンテナンスは必要。1年に一回くらいブレーキグリスの注入

 

 

いろいろあるのですが、「キーキーなるか、ならないか」の違いが結局一番大きいと思います。

乗ってて気になりますからね。

 

 

  • とにかく安い自転車が欲しい。キーキー鳴っても気にしない。
    →バンドブレーキの付いた廉価車でOK

 

  • キーキーならない、乗ってて恥ずかしくない自転車が欲しい。高耐久のブレーキがいい。
    →ローラーブレーキがおすすめ

 

 

ローラーブレーキとバンドブレーキ車の値段的な差は3000円くらいですかね。(同一モデルで、ブレーキだけ違うとすれば。)

私なら、3000円くらい高くても絶対にローラーブレーキのモデルを選びます。

 

だってキーキー鳴ったらうるさいもの。

 

 

ギモンの声
ギモンの声

そうなんだあ。

ちょっと疑問なんだけど、バンドブレーキの“キーキー音”って直す方法は無いの?

よく聞かれる質問です。あわせてお答えします。

 

 

かける
かける

一時的に音を軽減させることはできます。

しかし、恒久的に音鳴りしないようにはできません。根本的な修理ではないのです。

 

どうしても音鳴りするのがバンドブレーキの特性だから。

音が鳴るたびに“調整”が必要になります。

 

>>>自転車(ママチャリ)のブレーキが「キーッ」と音鳴りする原因は?

 

 

というわけでして、やはりオススメはローラーブレーキ搭載モデルですね。

バンドブレーキとローラーブレーキの見分け方

ギモンの声
ギモンの声

バンドブレーキとローラーブレーキって、どうやって見分けたらいいの?

ぶっちゃけ、どれも同じに見えるのだけど…。

私も昔はそうでした。

 

「こっちがバンドで、こっちがローラー」と説明されても、すぐにごっちゃになって(笑)

 

自転車に詳しくない方なら、なおさら分からないですよね。

ご自身で判別できるように、ポイントをお伝えしましょう。これで間違えません。

 

まずは2枚の写真をご覧ください。上がローラー、下がバンドです。

ママチャリのローラーブレーキ

ママチャリのバンドブレーキ

 

確かに形は違いますが、とはいえ「よく分からん」ってなると思います。

 

 

簡単な見分け方。

ブレーキ本体に2本のネジが付いているかどうか?

 

 

ネジの無いほうが「ローラーブレーキ」ネジのある方が「バンドブレーキ」です。

あらためて確認してみましょう。

ママチャリのローラーブレーキ

↑ローラーブレーキ。ネジない。

 

ママチャリのバンドブレーキ

↑バンドブレーキ。

 

「1時」の方向と、(陰で見えにくい)「4時」の方向に2本のネジがありますよね。

バンドブレーキは中のライナーを調整するために、ネジが付いているのです。

 

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あとで「バンド→ローラーブレーキ」に交換できる?

悩んでいる人
 

ぐはーマジか…。

 

自分の持っている自転車を確認したら、バンドブレーキだったよ。

通りでキーキー鳴るわけか…。

 

バンドブレーキからローラーブレーキに換えたいなと思うのだけど、できるものなの?

こう疑問に思う方もいるでしょう。

 

 

残念ながら「できない」と思ってください。

 

いや、実は厳密に言えば出来ます。

しかし…バンド→ローラーに変えるには、ホイールも一緒に換える必要があります。

固定方式が異なりまして、互換性が無いためです。

 

ブレーキと後ホイールを購入し、交換作業をお店に頼むとなると、多分「1-1.5万えんくらい」になると思います。

元々バンドブレーキが付いている自転車ということは、おそらく販売価格も2万円以下。

 

その自転車をカスタムするには、もったいない値段ですよね。

ローラーブレーキの付いた自転車を買った方が安いくらいです。

 

かける
かける

だから、一応「バンド→ローラーブレーキへの交換」はできますが、金額を考えると全くオススメしないカスタムになります。

やるべきではないですね。

 

<詳細記事>バンドブレーキをローラーブレーキに交換できる?【互換無し】

 

 

 

 

まとめ

最後に、本記事の要点をまとめます。

 

【バンドブレーキとローラーブレーキの違いと見分け方】

  • 一番感じる違いとして「音鳴りのしにくさ」

<バンドブレーキの特徴>

  • およそ~2万円の廉価車(安い自転車)に付いていることが多い
  • ブレーキの本体価格が安い
  • いわゆる“キーキー”と音鳴りがするブレーキ
    →買ってから時間が経つと、ゴムが固くなって音鳴りが発生しやすくなる
  • 実はダントツでブレーキの効きは良い。車輪を簡単に“ロック”できる
    →その反面、効きを“調整”しやすいブレーキとは言えない
  • 雨の日はブレーキの制動力が落ちる

 

<ローラーブレーキの特徴>

  • およそ2万円~の中-上級グレードの自転車に付いていることが多い
    →4万円をこえるような通学車はほぼ全てローラー。
  • ブレーキ本体の価格が高め
  • “キーキー”という音鳴りはほぼ発生しない
  • 車輪をロックさせるようなブレーキの掛かり方ではない
    →マイルドにかかる。ゆえにタイヤのスリップとかはしづらい。
  • 雨の日でもブレーキの制動力が落ちにくい
  • 長期間(3年とか)安定した性能を維持できる。
    →メンテナンスは必要。1年に一回くらいブレーキグリスの注入

 

迷ったらローラーブレーキ搭載車を買っておけばOK。

安い自転車には、バンドブレーキの音鳴りのしやすさも含め、安いなりの理由があるのです。

 

 

本記事の内容を、自転車選びに役立ててみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました!

 

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