「知らなかった」では済みません…。ロードバイクの消耗品の交換時期一覧

スクエアテーパー(四角軸)タイプのクランクの付け方・外し方

悩んでいる人
悩んでいる人

スクエアテーパー(四角軸)タイプのクランクってどうやって外せばいいの?交換方法を詳しく教えて欲しい!

こんな方にオススメです。

 

この記事では写真を使いながらクランクの脱着について丁寧に解説しているので、初心者の方でもこれを見れば必要なアイテムからメンテナンス方法まで全て知ることができますよ。

 

自転車店で働く私が、コツを交えながら紹介させて頂きます。

ご覧ください。

必要な工具・アイテム

交換作業に必要な工具・アイテムはこちら。

・コッタレス抜き
・モンキーレンチ
・六角レンチ(8mm)
・グリス

コッタレス抜きはスクエアテーパークランクを外すための専用工具で、モンキー(あるいはサイズの合うスパナ)と併用します。

元々柄が付いたタイプのコッタレス抜きもありますので、お好みで選んでください。

 

六角レンチは8mmのサイズを用意します。

着脱どちらも使用しますが、特に装着の際に非常に強い力を加える必要がありますので、柄の長いモノを用意しましょう。

携帯工具しか持ってない人は別途購入が必要です。

 

グリスは固着防止に使います。

写真にはスプレーグリスと粘度の高いグリスを用意していますが、どちらでも構いません。

なお5-56やラスペネなどの潤滑油は揮発性が高く、長持ちしないため代用にはならないので注意してください。

クランクを外す前の下準備

クランクを外す前に掛かっているチェーンを外します。

 

同時にチェーンを交換する場合はチェーンカッターで切っても良いですが、クランクだけを外したい場合は手でチェーンをBB側へ落としておきましょう。

 

なおどちらの作業をする場合にも、あらかじめチェーンが一番たるんだ状態である

【インナートップ(前が一番軽いギア、後ろが一番重いギア)】

の位置にセットしておいてください。

インナートップの位置関係

クランクの外し方

スクエアテーパーのクランクは以下の順番で外すことができます。

1.アーレンキーでフィキシングボルトを取り外す
2.コッタレス抜きをクランクにセット
3.モンキーレンチを使って、コッタレス抜きを締めていく
4.クランクが外れる

詳しく解説します。

アーレンキーでフィキシングボルトを取り外す

まず最初にフィキシングボルトを外していきます。

六角レンチを使って写真の位置に装着し、

【反時計回り(左回転)】

に回すことで外せます。

 

力を加えやすいよう、クランクアームと六角レンチの角度を写真のような「広めのV字」にセットするのがポイントです。

 

ボルトが外れたら、無くさないようトレイなどに入れておきましょう。

六角穴が無い場合

少し古いタイプのクランクをお使いですと、フィキシングボルトに六角穴が無いものがあります。ママチャリ等もそうですね。

このタイプの場合は、始めに先の細いものでキャップを外します。

するとこのようなボルトが顔を出します。このボルトが、写真で説明したフィキシングボルトになりますので、締める・緩めるといった作業を同じように行ってください。

 

なお、ボルトを回す時はコッタレス抜きの裏側にあるソケットを差し込んで、モンキーレンチと併用して使います。

現段階で行う作業としてソケットを使ってボルトを外しておきましょう。

コッタレス抜きをクランクにセット

いよいよクランクを外すための「コッタレス抜き」という専用工具を装着していきます。

取り付ける際のポイントはこちらです。

コッタレス抜き工具の下準備

コッタレス抜きをクランクに取り付ける前に、下準備を行う必要があります。

ボルト部を反時計回り(左回し)ですっぽ抜けない程度に緩め、先端が筒の中に収まるようにしてください。
写真のような状態です。

 

ダメな例はこうです。

先端が飛び出してしまっているのでクランクにセットすることができません。

クランクへの装着手順

 緩めた状態のコッタレス抜きをクランクにはめていきます。

クランク側のネジ山にコッタレス抜きの筒状の方だけを時計回りに回してセットしてください。

この写真で言うと先端の黒い筒状のところだけを回します。

まだ銀色の部分は回してはいけません。

 

締め付けにモンキーを使う必要はなく、手だけで回せるところまで回せばOK。

行き止まりが来たら手を放し、次の作業に移ります。

 

 

黒い部分を締め終わったら、今度は銀色のボルト部分を手で締めこんでいきます。

時計回り(右回り)に回し、動かなくなるところまで締めてください。

 

時短ポイントとして、銀色の部分をつまんだ状態でクランクを反時計回りに空転させてやると早いです(笑)

付属品の説明

一部商品のコッタレス抜き工具には先端が取り外し可能になっているものがあります。

今回の対象である「スクエアテーパークランク」の場合は、丸い付属品は必要ありません。
外した状態でこれらの作業を行ってください。

 

この付属品は「オクタリンク」という種類が違うBB軸の際に使用します。

今現在はほとんど使われていないタイプのBB軸ですが、2400系クラリスのクランクなど、稀に使用しているものもありますね。

ちなみにオクタリンクの場合も作業は一緒で、コッタレス抜きの先端を付け替えるだけです。

モンキーレンチを使って、コッタレス抜きを締めていく

装着したコッタレス抜きに、モンキー(あるいはサイズの合うスパナ)を装着して締めていきます。

このタイプのクランクはBB軸に圧入されているだけなので、コッタレス抜きのボルト部を締めこむことでクランクが押し出されます。

 

まずモンキーを取り付ける位置はこちらです。

この状態で時計回りに力を加えれば、「ヌルッ」という感覚と共に緩みます。

 

始めは力が必要になりますので、フィキシングボルトを外す時と同じようにクランクとモンキーの角度を「広めのV字」にセットしてから作業を行うのがコツです。

クランクが外れる

一度緩んでしまえばあとは手だけの軽い力で回すことができます。

最後クランクがボロッと外れてしまうので、片方の手で落ちないよう支えておきましょう。

クランクの取付方法

では次に取付方法についてです。

スクエアテーパーのクランクは以下の順で取り付けることができます。

 

1.BB(ボトムブラケット)軸にグリスを塗布
2.クランクを手で取り付け、フィキシングボルトをセット
3.アーレンキーでフィキシングボルトを力いっぱい締める
4.クランク取付完了

詳しく解説します。

BB(ボトムブラケット)軸にグリスを塗布

BB軸についた汚れを拭き取った後、グリスを塗布します。

軸の全体と、中央に開いたねじ山にも少量つけてください。

 

私は粘度の高い万能グリスを使っておりますが、スプレーグリスでさっと吹き付けて頂いてもかまいません。

 

固着防止と錆び防止のために必ず行いましょう。

クランクを手で取り付け、フィキシングボルトをセット

まずは片方のクランクを軸に取りつけ、フィキシングボルトを手でセットします。

手で回せる範囲で締めれば大丈夫です。

アーレンキーでフィキシングボルトを力いっぱい締める

次に本締めを行っていきます。

8mmの六角レンチをフィキシングボルトにセットし、時計回りに締めこむことで、クランクがBB軸へと圧入されます。

 

結構な力が必要になりますので、その都度六角レンチを最適な角度に合わせて力を加えましょう。

「これ以上締められない」というところまで回せば取付が完了です。

反対側取付時の注意点

反対側のクランクも取付作業自体一緒ですが、よくある間違いを紹介します。

それは、「クランク角度を考えずに装着してしまった」ということです。

 

先に付けた片方のクランクに対して、アームが一直線になるように取り付けましょう。

でないとヘンテコな自転車が出来上がってしまいますからね(笑)

 

注意点はそれくらいで、他は特に難しいことはありません。

新しいクランクに交換する時の注意点

同じクランク(同じ歯数)を脱着するのであればよいですが、新しく別のクランクを装着する際に注意することを簡単にまとめました。

 

  1. そのクランクにBBは対応していますか?

    スクエアテーパーのBBは軸長とタイプ(D-NLやLL123など)に種類があり、クランクによってそれを変える必要があります。
    シマノパーツをお使いであれば、どのBBが対応しているかクランク側の仕様に書いてありますので、是非参考にしてみてください。
    シマノ HP

 

  • 使うクランクによってはFDの交換が必要になります。
    注意する点はコチラ。

    ・対応トップミドル歯数差
    ⇒チェーンリングにいくつ歯数差があるか

    ・対応トップギア歯数
    ⇒アウターリングの最大歯数はいくつか

    ・トータルキャパシティ
    ⇒アウターリング-インナーリングの歯数差

    これらによって対応するFDが変わります。
    製品ページでの確認が必須です。

 

  • 歯数を変えるとチェーンの長さやFDの位置が変わる。

    少なくなった・多くなった歯数分だけチェーンの長さが変わりますので、調整が必要です。
    またFDの位置も若干変わりますので、それに伴って変速調整も必要になります。

まとめ

改めてクランクの脱着に必要な手順をおさらいします。

取り外し方法
1.アーレンキーでフィキシングボルトを取り外す
2.コッタレス抜きをクランクにセット
3.モンキーレンチを使って、コッタレス抜きを締めていく
4.クランクが外れる
 
取り付け方法
1.BB(ボトムブラケット)軸にグリスを塗布
2.クランクを手で取り付け、フィキシングボルトをセット
3.アーレンキーでフィキシングボルトを力いっぱい締める
4.クランク取付完了

箇条書きにしてみてもこれだけで済むくらい、簡単な作業でしたね。

 

自転車ってほとんどのパーツが露出していて、作業するのがとても簡単です。

私はバイクも所有しておりますが、バイクだといちいちカバーを外すところから始めなければいけませんし、何をやるにも大掛かりな道具が必要です。

その点自転車はこれだけ簡単に作業をすることができるので、そこがまた魅力だと思います。

 

簡単な作業からチャレンジし、自転車に乗るだけでなく、メンテナンスも楽しんでいきましょう!

 

この記事がお役に立てば幸いです。

ご覧いただきありがとうございました。

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