自分で自転車のタイヤ交換をしているのだけど、タイヤに「取付(回転)方向」ってあるのかな?
特に向きは気にせず、適当に付けてもいいものなの?
確認方法があれば、教えて欲しいなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 自転車のタイヤに取付方向はあるのか?
- 取付方向を確認する方法
- 「矢印」や「マーク」が無い時はどうすればいいか
- 自転車の美学
自転車ショップで働く私が解説します!
自転車のタイヤに「取付方向」ってあるの?
結論からいますと、タイヤには「取付方向が指定されているものが多い」です。
中には方向の指定が無いタイヤもあります。
Q.タイヤを装着する際、取り付け方向に決まりはありますか?
A.回転方向の指定がある物は、側面に刻印側面に刻印(ローテーションマーク)があるためそれを参考にしてください。
指定がないタイヤについては決まりはないです。#パナレーサーお客様相談室 #本日のご質問— パナレーサー株式会社 (@PanaracerJ) April 21, 2021
ですので、タイヤを取りつける際は必ず「回転方向」を確認する必要があるのです。
特に、トレッド(溝)が切ってあるタイヤは、進行方向が決まっているものが多い。
路面の水をタイヤが拾った際、水をうまく外に排水できるようにです。グリップにも影響するようです。
確認方法を、順に解説していきますね。
タイヤの取付方向を確認する方法
タイヤの側面を一周じっくり見てください。
タイヤの幅とか、空気圧とか、エトルトとかの情報が記載されているラインです。
するとどこかに、
といった刻印がありませんか?
「うーん、無いなあ…」と思ったら、もう一回じっくり見てください。
それでもなさそうなら、次は裏面を確認です。
見つかりましたかね?(※ない場合もあります)
あったら、そこに矢印マークみたいなのがあるでしょう?
それが回転方向です。
タイヤがどっちに回るか頭の中でイメージして、その向きに取付をしてください。
後輪はスプロケットがあるので、取付向きは一つですよね。
悩むのが前輪だと思います。ディスク車でない場合、左右対称ですからね。
ぶっちゃけホイールはどっち向きでもいいのですが、強いて言うなら「ハブのロゴ(文字)が、自転車に跨ったときに見やすい向き」に取り付けるといいです。
絶対じゃないですけど、自転車の“美学”みたいなものですね。
中にはロゴも文字も何もないのもあるので、本当にどっちでもいいです。
回転方向の指示が無い場合は?
タイヤに回転方向の指示(刻印)が無くても、一応向きがあったりします。
確認することは2つ。
トレッド(溝)の尖っている方が前
タイヤに溝があるタイプなら、その“切込み”がどんな形状かを確認して下さい。
たいてい「V」っぽいような形で、線がシュッと入っているはずです。
でも全然例外もあります。ツルツルだったり、溝に規則性(向き)が無かったり。
それについては次に解説するので、お待ちください。
まずは溝の「V」があるかどうか。
あれば「V」の先端を進行方向に向けます。
例えば、自転車に跨った状態でハンドルの上から前輪を覗いたときに「/\」←こういう形になっていたら正解だということです。
逆に前輪を真正面からみると、こうなります。
「尖っている方が前」と、頭に入れておきましょう。
メーカーロゴが自転車の右側に来るようにする
このような時はどうするかというと…
「タイヤのメーカーロゴを自転車の右側にする」です。
例えばパナレーサーのタイヤのように、「片方にはロゴマークがあるけど、片方には何もない」みたいなタイヤがあります。
こんな時は、ロゴを右側にするのです。
「右側」というのは、自転車に跨ったときの“右足側”です。
なぜなら自転車にとってクランクのある右側が「正面」になるからです。
これも一種の美学みたいなものですね。
回転方向の指示がないなら、ロゴをどっちにしようが性能に差は出ません。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【自転車のタイヤに「取付方向」ってあるの?】
- あるタイヤもあれば、無いタイヤもある
- タイヤの側面を確認し「ROTATION」「DIRECTION」「→(矢印マーク)」が無いか探す。
- なければ溝の形を見て、尖っている方を進行方向へ。
- 何もない時は、メーカーロゴを右側にするのが美学
タイヤを正しく取り付けることで、本来の性能が発揮されます。
最初は誰でも間違えるものです。「こう付ければいいんだな!」と考えていても、実際に付けてみると反対だったり。
失敗経験を積みながら、上達していってください。応援してます。
ちなみに、タイヤをはめ込む際にタイヤレバーは極力使わないようにしてくださいね。
傷つけ、穴をあけ、パンクさせますから。
「タイヤに切込みもない」
「回転方向の指示もない」
「どうみても、左右対称に見える…」