リアエンド一体型ではなく、ディレイラーハンガーを採用したフレームの場合はハンガーを交換するだけで曲がりを直すことができます。
では、ディレイラーハンガーを採用しないリアエンド一体型のフレームの場合、一度曲がってしまったら直すことができないのでしょうか?

そのためディレイラーハンガーを採用していなくても問題が無いのです。
一体型リアエンドの修正方法
曲がってしまったリアエンドを修正するためには専用の工具を使います。
ディレイラーハンガーを修正するのと同じ工具です。
この工具を使ってどのように作業するかというと、
- 工具の先ねじ山をリアディレイラーが付いていたネジ穴へとはめ込みます。
- 工具に付いている細い棒をホイールに当てて間隔を計り、上下左右の4点で間隔を調べることでエンドがどの方向にどれだけ曲がっているかを知ることができます。
- 曲げ直す方向が分かったら、この工具にてこの原理で力を加え、エンド部をホイールに対して平行になるよう調整していきます。
- 棒をホイールのどこに当てても同じくらいの間隔になったら、ほぼ平行が出ているということなので調整が終了です。
このような方法でホイールに対してエンド部が平行になるよう修正することができます。
ディレイラーハンガーも同じ手順で曲げ直すことが可能ですが、パーツ自体が脆く作られているので力を加えると「ポキッ」と折れてしまうことが多いです。
しかし、エンド一体型のクロモリフレーム等の場合は経験上簡単に折れてしまうことはありませんから、作業にはそれほど慎重にならなくても大丈夫です。
ハンガーのように交換で直すことはできませんが、修正すること自体はとても簡単です。
注意点
このような工具を使わずに、直接ディレイラーを引っ張って平行を出すことは難しく、やってはいけません。
目視で真っ直ぐになったように感じても、実際に計ってみると大幅にずれていたりします。
クロモリとはいえ何度も曲げ直しを行うのはよくないため、なるべく1回で修正ができるようエンド修正機を使って直すことをオススメします。
まとめ
以上のような作業手順を踏むことで、曲がってしまったリアエンドを修正することができます。
工具を準備するのはちょっと・・・と感じたのであれば、自転車ショップへ持ち込むことで同じ手順で直してくれることでしょう。
エンド曲がりを放置するとディレイラーをホイールに巻き込んだりする危険性がありますから、発見次第修正する癖をつけると良いと思います。
ご覧いただきありがとうございました。