自分は自転車旅が好きで、よくツーリングをするよ。
宿泊方法が「キャンプ」なのもあって、結構荷物が多め。
自転車が壊れてしまわないか、ちょっと不安だなあ…
荷物を沢山載せて自転車旅をする時、何か注意点とかあるの?
こだわった方がいいパーツとかあるの?
こんなチャリダーの方におすすめの記事です。
【この記事で分かること】
- 自転車旅で“ホイール”にこだわるべき理由
- 荷物の重いチャリダーが使うホイールに求められる2つの条件
- 結論として、「鉄下駄ホイール」をオススメする理由
- 自転車旅には向かないホイール
自転車日本一周、ショップメカニックの経験をもつ私が解説します!
突然ですが、
自転車旅で使う「ホイール」に、こだわりはあるでしょうか?
何かポイントを気にしたことはあるでしょうか?
「ない」「よく分からない」という方にこそ、見ていただきたい記事ですね。
なぜなら、自転車旅で使うホイール選びは非常に重要だからです。
使うホイールを間違えると、
- すぐに壊れて(スポークが折れて)しまったり、
- 自転車屋さんに行ってもすぐに修理できない
ということになりかねません。
自転車旅においては、致命的ですよね。ですから、ホイール選びはとても大切。
- これから自転車旅を始める方
- 自転車旅をしているけど、ホイールについて気にしたことがない方
- 荷物を沢山載せるチャリダー
の方は、これから紹介するポイントを押さえるといいですよ。
初心者の方にも分かりやすいよう、解説しますね。
【チャリダー必読!】自転車旅で使うホイールに求める2つの条件
結論、自転車旅に使う“ホイール”に求める条件は2つです。
- とにかく頑丈で、壊れにくいこと
- 修理がしやすいこと
このままではすごく抽象的で、よく分からないと思います。
具体的に「どのポイントをみて、判断するのか」を、解説しますね。
とにかく頑丈で、壊れにくいこと
「頑丈なホイール」の判断基準って?
荷物が多いチャリダーほど、「頑丈であること」は重視すべきです。
では、何をもって頑丈なホイールと言えるのか?
実は、ホイールの「スポーク数」によるところが大きいです。
スポークとは
スポークとは、「ホイールにある“棒”」のことを言います。“支柱”ですね。
知っている方も多いでしょう。
ホイールは、厳密にいうと4つのパーツから構成されています。
- リム
- ハブ
- スポーク
- ニップル
そのうちの「スポーク」です。
スポーク数は、全て一緒ではない
自転車には色々な種類がありますが、スポーク数は全て一緒ではありません。
少ないものもあれば、多いものもあります。
スポークが少なめ:軽量にでき、空気抵抗も減るが、衝撃に弱い
スポークが多め:衝撃に強いが、重いし、空気抵抗は増える。
例えば、「速く走ること」を目的としたロードバイクなら、スポーク本数は少なめです。
前輪なら20本以下、後輪なら24本以下とか。
舗装路の走行がメインであり、耐衝撃をあまり考えなくていいからですね。
反対に、衝撃だらけの“山道”をガシガシ走る「マウンテンバイク」の場合、スポーク数は多いです。
前後輪ともに28本以上とか。
まあとにかく、知ってほしいことは一つ。
自転車旅でスポーク数の少ないホイールを使うと…
ではここで、あなたに聞きます。
自転車旅で使うホイールのスポーク数は、
【多め?少なめ?】
どちらが適しているでしょう?
分かりますよね。「多め」です。
では、少なめのホイールを使うとどうなるでしょうか?
例えば、ロードバイクで自転車旅に行くとします。
元々付いていたホイールのスポーク数は少なめ。前輪20本、後輪24本。
そんなことは知らずに、荷物をドカドカ載せて旅をしたら…?
はい。スポークが非常に折れやすくなります。というか、折れます。(笑)
直しても直しても、次から次へとスポークが折れる。
ぎゃあああああああああああ
スポーク折れたああああああ pic.twitter.com/ehgvJqPlf2— かける【自転車旅人】 (@sekisaicling) August 9, 2017
実際に、私の知り合いでそうなった人がいます。
「300km走るごとに、スポークが一本折れる。どうしたらいいの?」と、相談を受けたんですよね。
結論、ホイールを変えるしかありません。
スポーク本数が少ないホイールでは、重い荷物に耐えられませんから、「折れて当たり前」なのです。
これではまともに旅ができませんね。
結論:自転車旅に使うホイールは「スポーク多め」で
そんなわけで、自転車旅に求められるホイールの条件その1は「スポーク本数が多めであること」です。
特に、荷物の重さ+ライダーの体重を受ける「後輪」は、頑丈にしないとダメですね。
具体的にいうと、理想は「前後32本以上」かな。
最低限、28本は必要ですね。ちょっと心配ですが。
ツーリング系の自転車を選べば、最初からスポーク本数の多いホイールが付いてくるので、基本的にクリアしているでしょう。
しかし、注意してほしいのが、「ツーリング仕様にカスタムした自転車」に乗っている方。
例えば、ロードバイクやクロスバイクですね。
スポーク本数が少ない恐れがあるので、必要があればホイールを買い替えましょう。
修理がしやすいこと
条件その2、「修理がしやすいこと」について。
自転車旅をしていると、トラブルはつきものです。
いくらスポーク本数を多めにしたからと言って、絶対に折れないかというと、そうではありません。
ですから、トラブル対処がしやすいことも、求められる条件となります。
具体的に注意するポイントは2つ。
- 専用パーツが使われていないか
- スポーク交換作業が容易か
特殊なホイールだと、自転車屋さんに持ち込んだところで、すぐに直せなくなっちゃいますからね。
パーツ取り寄せ(出来ないところもあり)→大変な修理作業
になってしまい、時間が掛かります。
とはいえ基本、「高価なホイール」を選ばなければ、問題ないですね。
チャリダーの中で、変にホイールだけ高級なものを使っている方を見たことがないので、大丈夫なはず。
なので、割愛します。
自転車旅は「鉄下駄ホイール」が最強
- とにかく頑丈で、壊れにくいこと
- 修理がしやすいこと
この2点を考えた時、「鉄下駄ホイール」が使いやすいです。
粗大ゴミといわれることも多いですが、自転車旅では魅力的(笑)
「重い、進まない」と捨てられていく鉄下駄ホイール。
確かに、“速く走ること”を求めると、価値は薄いかも。
軽くて、よく回るホイールが魅力的に見えるでしょう。でも、“自転車旅”だと真逆です。
・頑丈であること
・トラブルに対応しやすいことが重要なので、鉄下駄ホイールは魅力的😊
— かける【自転車旅人】 (@sekisaicling) February 4, 2021
今履いているホイールが旅に不向きなら、とりあえず「鉄下駄ホイール」に変えるのをオススメします。
倉庫に眠ってたりしませんか?
恐らく、後輪のスポーク数は28本以上ですし、専用パーツも使われていないでしょう。
中古なら数千円で取引されるので、旅用として持っておくのがオススメです。
とはいえ数千キロ規模の自転車旅をするなら、やはり「32本以上」が理想的ですけどね。
まとめ
では最後に、本記事の要点をまとめます。
【荷物の多い「自転車旅で使うホイール」に求める2つの条件】
- とにかく頑丈で、壊れにくいこと
- 修理がしやすいこと
めちゃくちゃ大切なので、覚えておいてください。
ご覧いただきありがとうございました!