今度初めて“自転車旅”をしてみようと思うんだけど、「一日の走行距離」ってどのくらいを目安にしたらいいのかな?
普段のサイクリングと同じくらいで大丈夫?
もし、何か考慮する点があったら教えて欲しいなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 自転車旅初心者が参考にする、「一日の走行距離の目安」
- サイクリングと自転車旅で異なるポイント
- 距離と合わせて「走行環境」の下調べが大切
- 本番前に試走することの大切さ
自転車旅歴6年、日本一周経験者でもある私が解説します。
【初心者向け】自転車旅の「一日の走行距離」は何キロが目安?
結論からお伝えすると、「あなたがサイクリングで無理なく走れる最大距離の“7割以下”」にしましょう。
人それぞれ体力も脚力も異なりますので、具体的に「○km」という言い方はしません。
理由は3点。
- 観光に時間を取られるから
- とにかく疲れるから
- テント泊では疲れが取れにくいから
恐らく、自転車旅に出かけようとしているあなたは、これまでに荷物を積んでいない状態でサイクリングをしたことがあるでしょう。
ロングライド経験者なら、「何キロ走ると、だいぶきつい」という感覚が分かっているはず。
その、辛くならないところ。
つまり、「無理なく走れる一日の最大走行距離」の7割以下です。
- 100kmが最大距離なら70km以下
- 150km走れるなら105km以下
という感じですね。
理由を詳しく解説します。
観光に時間を取られるから
自転車“旅”ですから、観光をしたり、グルメを楽しんだりしますよね。
単純に、「走る」以外の時間も多いため、一日の走行距離を少なめにすることで、余裕をもって目的地に到着することができます。
旅の楽しみの一つは、「自分の“未知”に出会うこと」だと思います。
- 「こんな素敵な場所があったんだ!」
- 「実際に見てみたら、イメージとは全然違った!」
- 「こんなにおいしいご当地料理があるんだ!」
そんな発見こそが楽しいのです。
せっかく自転車旅をするなら、ひたすら前を向いて走るだけではなく、観光も楽しんでみてください。
とにかく疲れるから
自転車旅では、サイクリングに比べて少なからず荷物は増えますよね。
キャンプ用品、着替え、電子機器類・・・
荷物がとにかく重いです。
だから、普段のサイクリングとは比べ物にならないほど疲れます。
なので、一日の走行は余裕をもって「7割以下」にするのがベスト。
私は日本一周中に前後どちらも荷物を積んでおり、合計約40~45kg程度ありました。
走行経験からお伝えすると、積載時に特に疲れるシーンはこの2つ。
- 坂
- 発進時
急な上り坂なんて、ゼーハー言いながら歯を食いしばって思いっきり漕がなければ進まないのです。
それでも時速8kmとか、そんな感じ。
発進時もとにかく疲れますね。
特に街中はストップ&ゴーが頻繁に起こるので、足の筋肉が悲鳴を上げます。
また、使う筋肉も増えます。
私の場合はフロント積載をしていたので、
- 肩回り
- 胸筋
を非常に疲れました。
一日走り終わるころには、肩はバッキバキ、胸筋が明らかに“筋肉痛”が発生している。
そんな状態です。
普通のサイクリングだったら、「足がめっちゃ疲れたなー・・・」ということがほとんどでしょう。
しかし、自転車旅は違います。
足の筋疲労も凄まじいどころか、体中が悲鳴を上げます。
全身運動、全身の筋トレです。
とにかく疲れるので、走れる“最大距離”は短くなるでしょう。
なので、7割程度に設定するのがちょうどいいです。
テント泊では疲れが取れにくいから
自転車旅の宿泊地を「キャンプ場」に考えている方も少なく無いですよね。
家のベッドで寝る時とは疲労の回復度合いが全然違うので、注意してください。
先ほど説明した通り、自転車旅はただでさえ疲れます。
体の奥底からエネルギーが枯れます。
そんな状態に加えて、テント泊だと疲れが取れない。
初めての自転車旅で、初めてのテント泊をする方だとビックリするでしょう。
朝起きたときの体の重さに。
「え、今日も漕ぐの?もう体が動かないよ、、、」
となると思います(笑)
なので、余裕をもって走行終了できるくらいの距離がベストなんですね。
それがあらためて、あなたが走れる最大距離の7割以下。
体を疲れ切らせないことが重要です。
走る環境を考慮して、スケジュールを組もう
走行距離を少なめに見積もった方がいいシーンもあります。
普段の走行速度より落ちる時です。
私が特に注意しているのはこの2つ。
- 都会を走るルート
- 山間部を走るルート
都会を通るルートだと、信号が多くて非常に時間が掛かります。
少し進んでは停まって、進んでは停まって・・・の繰り返し。
本当に進みが悪いです。
私は普段のサイクリングで大体1時間で20㎞進むのですが、都会の名古屋を走ると15kmくらいに落ちます。
思ったより進まないので、注意しましょう。
加えて、「ストップ&ゴー」の繰り返しでもあるので、進まないわりに体が疲れます。
また、山間部を通るルートは坂で非常に体力を消耗しますので、走行距離を少なめに設定するといいです。
必ず試走をして感覚を掴むべし
何よりも、「実際に走ってみること」が一番感覚を掴みやすいと思います。
自転車旅に出かける前に、試走をしてみましょう。
本番と同じだけの装備を積んで、あなたにとっての「いつもの道」を走ってみてください。
走り慣れているはずなのに、めちゃめちゃ疲れるはずです。
短距離だと疲れが出にくいかもしれませんが、「進まない」という感覚は分かるはず。
実際に数時間走ってみて、「一時間あたりにどれだけ進んだか」をメモしておくといいですよ。
それを元に走行距離を調整すれば、無理のないスケジュールが組めると思います。
まとめ
本記事の要点をまとめます。
これから自転車旅に挑戦しようと思っている方は、「自分が普段のサイクリングで走れる最大距離の“7割以下”」を目安に、一日の走行距離を設定するのがオススメです。
理由は3つ。
- 観光に時間を取られるから
- とにかく疲れるから
- テント泊では疲れが取れにくいから
これをツイッターでつぶやいたところ、 をいただきました。
初めて自転車旅に挑戦する方は、一日の走行距離を「普段のサイクリングで無理なく走れる最大距離の7割以下」にするのがオススメ。
例えば、100km走れるなら70km以下って感じ。
【理由】
・意外と観光に時間取られる
・荷物があると疲労爆増
・テント泊だと全然疲れが取れないやると、分かるハズ😂
— かける【自転車旅人】 (@sekisaicling) December 15, 2020
私だけではなく、経験者の多くがそう思っているので、「7割以下」で設定するのは大切なポイントだと思います。
本記事がお役に立てれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!