
「自転車でキャンプをしてみたいな~」って興味が湧いてきたんだけど、装備は何を揃えればいいんだろう?
キャンプ場では寝るだけじゃなくて、せっかくなら“調理”にも挑戦してみたいと思ってるよ!
簡単なものを作るだけでも楽しそうじゃん!(笑)
自転車でキャンプをするのも初めてだし、そもそもキャンプ自体の経験がほとんどないから、必要な装備一覧を教えてくれると助かるなあ。
あ、それと、揃えた装備はどうやって自転車に積載したらいいの?
もう分からないことだらけで・・・
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 自転車でキャンプを始める時の装備一覧(テント泊+調理)
- どんな時に使う装備なのか
- 私がイチオシするアイテム
- 好みによって持つのもアリな装備
- 自転車キャンプ旅では必要ないと思う装備
- 揃えた装備を自転車に乗せる方法
自転車旅歴6年、日本一周をした経験もある私が解説します。
「自転車でキャンプしてみたいけど、揃える装備は何があるんだろう?」と悩んではいませんか?
キャンプ経験がない方だと、何を揃えていいかサッパリ分からないですよね。
私もそうでした。
しかし、私はこれまで300回(日)以上の自転車旅を経験したことで、「本当に必要な装備」が分かってきたんですね。
そこで本記事では、「自転車でキャンプをするために必要な装備一覧(テント泊+調理)」を解説します。
積載容量が限られた自転車での旅は、装備を選ぶポイントが普通のキャンプとは少し異なります。
また、思いつく「欲しい」アイテムを全て揃えてしまっては、自転車に載り切りません。
荷物は厳選することが大切です。
これから自転車キャンプを始める方は、紹介するアイテムを参考に装備を揃えてみてくださいね!
では、どうぞ!
【まず確認!】荷物を積載できる自転車の用意はある?【重要】
この記事に訪れたあなたが一番に知りたい情報は「自転車キャンプ旅での装備」でしょう。
本来ならそれを真っ先に伝えるべきですが、ちょっと待ってください。
装備を揃える前に、“絶対に”確認しておかなければならないことがあります。
【あなたの自転車に、キャンプ装備は積載できますか?】
「できる!」と断言できる方なら以下の説明はスキップしてOK。
「よく分からない」と思った方は、続きの説明をお読みください。
自転車に荷物を載せる方法は主に二種類あります。
- パニアバッグスタイル(荷台あり)
- バイクパッキングスタイル(荷台無し)
このうち、自転車キャンプ旅をする時に最適なのが「パニアバッグスタイル」です。
持てる荷物が多く、重くてかさばるキャンプ装備を持ち運ぶのに向いているから。
パニアバッグとは自転車に付けるバッグのことで、荷台に引っ掛けて使います。
そのため、“荷台”を付けられることが絶対条件なんですね。
しかし、実は“荷台”が付けられるモデルは限られています。
特に、ロードバイクにお乗りの方は要注意。
まずは「荷台を付けられるかどうか」を確認しましょう。
それによって、荷物を載せる方法(パニアバッグスタイル/バイクパッキングスタイル)が異なります。
こちらの記事は「自転車旅の始め方ロードマップ」でして、1・2記事目で積載方法に関する解説をしています。
一度目を通してみてください。
この記事を読むことで、
- バイクパッキングスタイル、パニアバッグスタイルの違いとは?
- パニアバッグスタイルがキャンプに適している具体的な理由
が分かります。
自転車キャンプ旅を始める時に必要な装備一覧【テント泊+調理】
では本題へ。
自転車でキャンプを始める時に必要な装備一覧はこちらです。
必要なシーン | アイテム | 用途・意味 |
テント泊 | テント | 寝る家として |
シュラフ(寝袋) | 布団として | |
マット | 地熱を遮断するために必須 | |
ランタン | テント内の明かり | |
吸水タオル | 夜露や結露を拭き取る | |
調理 | クッカー | 鍋やフライパン |
箸・スプーン・フォーク | 食べたり炒めるため | |
バーナー・ガス | コンロ | |
ナイフ(キッチンバサミ) | 食材を切るため | |
洗剤とスポンジ | クッカーを洗うため | |
その他 | モバイルバッテリー | キャンプ場での給電に |
ヘッドライト | キャンプ場の夜に必須 |
それぞれ詳しく解説します。
「テント泊」に必要な装備
テント
キャンプ場で「寝る」ために、テントは欠かせません。
自転車では積載容量が限られているので、一人用のコンパクトなテントを選びましょう。
ただ、コンパクトすぎても不便です。荷物が入らなかったり、寝る時に狭すぎたり。
そこでオススメなのが、私の使っているモンベルの「クロノスドーム1型」です。
自転車キャンプ旅には非常に相性がいいと感じています。
- 前室があり、荷物を置いたり調理ができる
- テント内スペースが広め(1.5人)なので、バッグ類を全て中にしまえる
- 手頃な価格
- 信頼の耐久性(300回以上使って壊れていません)
唯一気になる点があるとすれば“3シーズン用”ということで、「冬キャンプはできないのか?」というポイントですが、それも心配なしです。
テント選びの選択肢としては、非常にオススメです。
シュラフ(寝袋)
シュラフ=寝袋です。キャンプ場での布団です。
暖かい時期(20度以上)にのみキャンプをするのなら、それほど慎重に選ぶ必要はありません。
値段と重量を見て考えるといいでしょう。
夏用の寝袋で私が使っているのがこちら。
手頃な値段とコンパクトさが気に入っています。
寝袋選びに慎重にならなければいけないのが、寒い時期もキャンプを行う方。
ぶっちゃけ、冬用の寝袋は安くないです。
だからといってここでケチると、本当に後悔しますよ。私がそうでしたから。
11-3月の寒い時期にキャンプをするなら、モンベルの「ダウンハガー800#2」がオススメです。
私が日本一周中に使っていた寝袋になります。
どんな環境で使った時に、どんな感じ方(寒い?暖かい?)をしたのかを説明しておりますので、よければご覧ください。
別に「この寝袋が絶対!他のものはダメ」というわけではありませんが、ご自身で選ぶときは必ず、
- 信頼できるメーカーか
- 使用する環境(温度)に耐えうるか
この2点をチェックしてください。
寝袋のスペックが低いと、本当に寒くて寝られません。
くれぐれも“ギリギリの温度帯”は狙わず、余裕を持って暖かいものを選んでくださいね。
マット
私自身もそうだったのですが、
「キャンプって、テントと寝袋があれば寝れるんじゃないの?」と思っていました。
しかし、これは間違いです。
絶対に体の下に敷く“マット”が必要なんですね。
マットがないと、地面に体温を奪われて「底冷え」します。寒くて寝られないです。
マットには3種類あります。
- 銀マット(ウレタンマット)
- エアーマット
- インフレーターマット(自動膨張マット)
しかし、「3.インフレーターマット」はデカくて重いので、自転車旅で使う選択肢には入らないかと。
銀マットかエアーマットかで考えましょう。
それぞれ一長一短あるので、「どっちの方がいい!」というわけではないです。
ザックリとした特徴はこんな感じ。
種類 | メリット | デメリット |
銀マット |
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エアーマット |
|
|
私は、使いやすさから「銀マット」を使っています。
好みによって選ぶといいでしょう。
ランタン
ランタンは、テントの中の明かりとして使ったり、外で調理している時の明かりとして使います。
暗闇の中で全体を見えるようにするためのものですね。
後で「ヘッドライト」の必要性についても話しますが、
- ヘッドライト
- ランタン
この2つどちらも欠かせません。
ランタンが全体を明るく照らし、ヘッドライトで作業したい目先を明るく照らすからです。
似ているようで、役割が全く違う。
ランタンの選び方ですが、USB充電式+軽量だと便利です。
私が使っているのは、「100均(ダイソー・セリア)」で売っているランタンです。
これは充電式ではなく、モバイルバッテリーに繋いでいる間は点灯します。
安くて、超軽量で、しかも明るいのでめちゃめちゃお気に入り。
日本一周中に他の旅人から教えてもらいました。
同じように100均のランタンを使うか、USB充電式のランタンを使うといいでしょう。
吸水タオル
実際にキャンプをするとビックリすると思うのですが、朝起きるとテントが濡れます。
これは、【夜露・朝露・結露】などによる自然現象です。
テントを撤収する際には、水分を拭き取らなければいけません。カビてしまうのを防ぐためです。
そんな時にオススメであり、必須とも言えるのが「吸収タオル」。
普通のタオルと違って、とにかくよく水を吸います。
効率が爆上がりするので、キャンプに行くときは忘れないようにしましょう。
「調理」に必要な装備
バーナー・ガス
キャンプ場で使う“コンロ”のことです。
卓上コンロと違い、非常にコンパクト。
ガスボンベには「CB缶」「OD缶」の2種類があって、それぞれ特徴が変わります。
私はガスボンベの入手性・価格の安さを重視して、CB缶対応のバーナーを使っています。
凄く使いやすいので、万人にオススメですよ。
クッカー
調理をするとなると、器具が必要ですよね。フライパンや鍋だったり。
これを「クッカー」と呼びます。
自転車キャンプ旅ではそれほど手の凝った料理はしないでしょうから、
- 小さなフライパン
- コンパクトな鍋
があれば十分でしょう。
私は条件に合ったこのクッカーを使っています。
フライパン、鍋として使えます。ご飯を炊くことも可能!
気に入っているのが、先ほど紹介したイワタニのバーナーをスタッキング(重ねて収納)できることです。
箸・スプーン・フォーク
食材を炒める、食べる時に必要になる食器類です。
アウトドア用に折り畳みできるものがあるので、それがいいでしょう。
私はいつもスプーンとフォークのみです。
ナイフ(キッチンバサミ)
食材を切るためのナイフ。私はよくキッチンバサミで代用しています。
「キャンプ感」を求めるなら、モーラナイフとかいいんじゃないでしょうか。
コンパクト重視なら、釣り用のナイフがオススメです。日本一周中に使っていました。
洗剤とスポンジ
使った皿は洗わなければなりません。
説明不要ですが、洗剤とスポンジが必要です。
超コンパクトな洗剤ボトルとして、私は「目薬の容器」を使っています。
自転車旅ならではの工夫です。
「その他」に必要な装備
モバイルバッテリー
当然ながら、キャンプ場にコンセントはありません。
なので、電子機器類が充電できるよう「モバイルバッテリー」を持って行きましょう。
だいたい1日で使う量ですが、
- スマホの充電:約5000mAh
- ランタン(100均)の使用:約5000mAh/4時間
- カメラやフロントライトなど:約5000mAh
って感じです。ちょっと多めに見積もりました。
1泊2日なら、「20000mAh」あると安心です。あまり充電しない方なら、3日くらい持ちます。
ヘッドライト
ランタンとは別に、ヘッドライトも必須アイテム。
料理をする時、テントを設営する時、トイレに行くとき・・・
自分の目線を明るく照らしてくれるのが、ヘッドライトです。

自転車のライトを手で持って代用してはダメ?
と思う方もいるでしょう。
片手が塞がってしまって何をするにも不便なので、オススメしません。
USB充電式のヘッドライトがあると不便なくキャンプを楽しめます。
好みによって持つといい装備
「全ての人に必要かといわれると違うけど、人によってはあってもいい装備」を紹介します。
イス
キャンプ場で座るために必要なのが、イスです。
私は地べたに座るか、テント内にお尻をついて前室で調理をするので、持っていません。
やはり荷物になるからです。
もし、どうしても「イスを持って行きたい!」というなら、Helinox(ヘリノックス)の 「チェアゼロ」が軽量でオススメです。
テーブル
私は慣れてしまったので、近くにある石や葉っぱなどを「テーブル(笑)」として使っていますが、最初は抵抗ある方が多いでしょう。
必要だと思う方は、テーブルもあると便利です。
コップ
- 「キャンプ場でアツアツのコーヒーが飲みたい!」
- 「銀色のコップで飲み物を飲みたい。キャンプって感じするでしょ?」
という方は、コップがあるといいかも。
私は、
- 洗うのが面倒
- 荷物になる
という理由で、ペットボトル飲料しか買っていません。
焚火台
「キャンプといったら焚火でしょ!」と思うかもしれませんが、焚火をするのは意外と大変です。
まず、「焚火台」が必須。
地面の上で直接焚火をすることを「直火」というのですが、ほとんどのキャンプ場がこれを禁止しているからです。
焚火を終えたら、灰や炭が残りますよね。
「灰捨て場」のあるキャンプ場なら捨てられますが、基本的にゴミは持ち帰りです。
自転車だと、結構面倒でして・・・。
それに、焚火台本体に付いた汚れを洗う必要も出てきます。
これを理解した上でもなお「焚火がしたい」「炭火でバーベキューがしたい」という方は、焚火台を買うといいでしょう。
調味料
- 「キャンプ場で手の込んだ料理がしたい!」
- 「自分で味付けをして、料理を作りたい!」
という方は、調味料をお忘れなく。
私は焼肉をする時なんか、塩コショウを持って行きます。
そのままのボトルで持って行くと大きすぎるので、小さなボトルへ移し替えてくださいね。
セリアに行くと売っています。
まくら
ちょっと荷物になりますが、「まくらがないと寝れないよ・・・」という方には必要ですね。
エアーまくらなら、荷物になりにくいです。
自転車キャンプ旅では必要ないと思う装備
一つの意見として聞いていただきたいのが、「自転車キャンプ旅では必要ないと思う装備」です。
もちろん、キャンプに何を持って行くかはそれぞれで、人の趣味に細かく口を出すつもりはありません。
取捨選択で困ったら、参考にしてください。
タープ
キャンプについて調べる中で、

タープがあると便利そう!しかもカッコイイ!自分も使ってみようかな?
と思う方もいるでしょう。
私も昔思いました。
しかし、個人的には必要ないかなと思います。
理由は2点。
- タープを必要としない時間帯だから
- 雨の日にキャンプはしないだろうから
こちらの記事で詳しく解説しています。
食器(皿)
ご飯を食べる時、いつもの食卓なら「取り皿」に分けて食べるでしょう。
しかし、キャンプにおいては荷物になるので、個人的には必要ないですね。
なるべく荷物を少なくしたいので、クッカーで料理を作って、そのまま食べるといいと思います。
洗い物も少なくなるので、無駄な手間が省けます。
クッカーには取っ手がついていますから、食べにくいことはないですよ。
まとめ
以上が「自転車キャンプ旅で必要な装備一覧」でした!
改めてご紹介します。
【自転車キャンプ旅を始める時に欠かせない!必要な装備一覧】
<「テント泊」に必要な装備>
- テント
- シュラフ(寝袋)
- マット
- ランタン
- 吸水タオル
<「調理」に必要な装備>
- バーナー・ガス
- クッカー
- 箸・スプーン・フォーク
- ナイフ(キッチンバサミ)
- 洗剤とスポンジ
<「その他」に必要な装備>
- モバイルバッテリー
- ヘッドライト
【好みによって持つといい装備】
- イス
- テーブル
- コップ
- 焚火台
- 調味料
- まくら
【自転車キャンプ旅では必要ないと思う装備】
- タープ
- 食器(皿)
これさえ押さえればバッチリ。
自転車キャンプ旅の世界を、一緒に楽しみましょう!
本記事を参考にしていただきありがとうございました!
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