- 自転車旅で使う自転車本体の「コンポーネント」は、何を選べばいいのだろう?
- 自転車旅をしている人は、どんなコンポーネントを使っているのだろう?
- 旅に使う自転車の「こだわりポイント」が知りたい!
こんな方におすすめの記事です。
【この記事で分かること】
- 私が自転車旅で「8速コンポ」にこだわる3つの理由
- 自転車旅ならではの考え方
- 自転車旅で高級コンポって必要ですか?
こんにちは、かけるです!
私は高校2年の頃から自転車旅を始め、2019年には日本一周もしました!
現在は自転車ショップで働いており、パーツに対する知識も豊富です。
そんな私ですが、本格的な自転車旅で使う自転車のコンポは「8速」と決めております。
強いこだわりでして、日本一周の時こそ、外せないポイントでした。
8速と言えば、普及グレードです。
スポーツバイクの中でいえば、最低グレードに位置します。
なぜ、8速を使うのか?なぜ、高級コンポを導入しないのか?
その理由について、詳しく解説します。
自転車旅で使うコンポを「8速」にこだわる3つの理由
結論、私はこれら3の理由から、8速コンポを好んで使っています。
- ランニングコストが安い(チェーンの耐久性が高い&価格が安い)
- パーツが入手しやすい
- トラブル発生時の修理費用が安い
本当に「自転車旅」ならではのこだわりでして、サイクリングで使う自転車は普通に“11速”を使っています。
3つの理由について、詳しく解説します。
ランニングコストが安い
8速チェーンを使うと、ランニングコストが安くすみます。
自転車には、様々な消耗品がありますよね。
チェーン、ブレーキシュー、バーテープ、ワイヤー…など。
その中で、コンポ(変速段数)によって変わるパーツと言えば、「チェーン」です。
8速の場合、チェーンのおかげでランニングコストが「お得」に済みます。
自転車旅では頻繁にチェーンを変えますから、大事なポイントの一つです。
お得とはどういうことか?
8速チェーンが他に勝るポイントは2つ。
- チェーンの耐久性が高い
- チェーンの価格が安い
チェーンの耐久性が高い
8速チェーンの寿命は、およそ「4-5000km」持ちます。
これは、8速~11速チェーンの中で一番長持ちする数字です。
チェーンは変速数が多くなるにつれて、厚みが薄くなります。
その結果、寿命が短くなります。
例えば、現在主流の「11速」では、約3000kmしか持たないのです。
チェーンの耐久性が高いので、交換する頻度が少なくなります。
そこで、次の項目に繋がるわけです。
チェーンの価格が安い
交換頻度が少ない上、チェーンが激安なんです。
例えば、8速チェーンの「CN-HG40」の値段を見てみてください。
Amazonで買うと異常に安いですが、定価で買っても1800円ほど。
つまりですよ?
4-5000kmに一回交換時期を迎えたとき、交換費用(パーツ代)が「1800円」しかかからないのです。
めちゃくちゃお得じゃないですか?
イマイチ安さが分からない方のために、11速と比べてみます。
11速で一番手頃な105グレードのチェーンがコチラ。
定価でおよそ、3800円です。
約3000kmで交換時期を迎え、交換費用に3800円もかかるのです。
このように比較すると、8速チェーンの手頃さが際立ちますよね。
別にお金がいくらでもあればいいのですが、そうではありません。
私は比較的“貧乏旅”ですから、なるべく出費を抑えたいところ。
その点において、8速に勝てるものはありません。
パーツが入手しやすい
自転車旅では、途中でパーツを交換することもあるでしょう。
壊れてしまったり、単に寿命を迎えて交換が必要だったり。
そんな時、8速は比較的入手性が高く、困りません。
特に、よく変えるパーツと言えば「チェーン」です。またしてもチェーンに関するお話。
8速チェーンは、チェーンの中で最も手に入りやすいと言えるでしょう。
なぜなら、ママチャリにも使われているから。
外装6・7・8段チェーンは全て兼用でして、同じものを使います。
だから、ママチャリ屋さんでも、ホームセンターの自転車コーナーでも、チェーンが手に入ります。
一方で、例えば11速チェーンだったらどうか。
11速チェーンはスポーツ用ですから、ママチャリには使いません。
つまり、ママチャリオンリーの店には在庫していないでしょうし、ホームセンターにもないでしょう。
あるのはスポーツバイクを扱う専門店が主です。
このように比べた時、8速チェーンの方が日本中のどこでも手に入りやすいですよね。
自転車旅では、スポーツショップがあるような大きな町のみを走るわけではないです。
田舎町が続くようなシーンだって多くあるわけです。
そんな時、入手性の高い「8速チェーン」なら、どこだって手に入れることができます。
「必要な時に、手に入る」
自転車旅において、非常に重要な観点です。
トラブル発生時の修理費用が安い
自転車旅では、パーツを壊したり、消耗して交換が必要になることもあるでしょう。
そんな時、パーツ自体が安いので、修理費用が安く済みます。コンポーネントの価格差ですね。
例として、8速VS11速のパーツでいくつか比較を出してみます。
自転車旅では実店舗からの購入がメインでしょうから、あくまでも「定価」で比較してみてください。
リアディレイラー
スプロケット
STIレバー
結構な差がありますよね。
パーツ交換時の費用を考えた時、8速の安さは魅力的です。
グレードの高いコンポって、必要ですか?
「とりあえず105以上にしとけって!」
自転車を選ぶとき、よく耳にする言葉だと思います。
確かに、105以上の自転車を買えば、多くの人は不満ないですよね。
レーススペックを有したコンポですから、サイクリングで使うには十分すぎます。贅沢なくらいです。
では、自転車旅で使う時はどうなのでしょうか?
あくまでも個人の考え方はそれぞれですが、私は「高級コンポは必要ない」と考えています。
コンポのグレードが高くなるほど、精度が良くなったり、軽くなったり、変速段数が増えたり、剛性が上がったりしますよね。
要は、「走行パフォーマンスがあがる」わけです。
そこにお金を払っている。
しかし、自転車旅に「走行パフォーマンス」って必要ですか?
少なくとも、私のようにパニアバッグを積載して走るような旅では、ほとんど気にしないはずです。
「今日は平均時速を3km上げて、ガンガン漕いでトレーニングのように走ろう!」
そんなふうに旅をしているチャリダーは、いないでしょう。
サイコンすら付けない人も多いくらいですからね(笑)
ですからそもそも、高級コンポは必要ないのです。
使う環境と走り方を考慮した結果、「8速」が一番合理的だなと思い、使い続けています。
フロントトリプルギアの「24-32-42T」が使えるのも、地味に大きな魅力だったりします。
まとめ
まとめです。
【私が自転車旅で“8速”を使う理由】
- チェーンの耐久性が高い&価格が安い
- パーツが入手しやすい
- トラブル発生時の修理費用が安い
チャリダーならではの考え方ですね。
これから自転車を選ぶ方や、既に旅をしている方の参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!