- 自転車旅のキャンプで使う「シングルバーナー(ガスコンロ)」について知りたい
- どんなものを選んだらいいか分からない
- OD缶とCB缶、どっちがおすすめ?
こんなお悩みを解決します。
【この記事で分かること】
- 自転車旅で使うシングルバーナーはどのタイプがオススメか?
- 自転車旅のスタイルによって、選び方が変わる理由
- OD缶とCB缶の違い、使い分け
自転車で日本一周をした私が解説します。
私は現在CB缶とOD缶のバーナー、2種類を使い分けています。
最近は年越しの宗谷岬の装備を揃える中で、「バーナー」についての知識が深まりました。
通っているアウトドアショップの店長さんから直接色々な話を聞いたからです。
私が自転車旅を始めた頃(高校生の時)は「とりあえず安いもの」を選びましたが、実は、バーナー選びを間違えると満足のいく結果になりません。ちゃんとお湯が沸かせなかったり、荷物が大きくて入りきらなかったり…。
間違えるともったいないので、本記事にて選び方を解説します。
よければ参考にどうぞ。
自転車キャンプで使う「シングルバーナー(ガスコンロ)」の選び方
結論から言うと、使用環境によって選ぶべき方が変わります。
結論
- CB缶とOD缶のどっちにしようか悩める状態
→メリットデメリットを考えた上で、どっちを選んでもいい - OD缶しか使えない環境
→ 必然的にCB缶は選択肢に入らなくなる
という感じ。
そもそも「OD缶?CB缶って何?」て話ですよね。順に解説していきます。
CB缶とOD缶の違い
アウトドアで使うガスコンロ=シングルバーナーには、ガス缶に2種類のタイプが存在します。
使うバーナーに合わせてガス缶が変わり、互換性はありません。
(画像左がCB缶、右がOD缶)
CB缶
500mlペットボトルような縦長のガス缶が「CB缶」です。
家のカセットコンロで鍋をやる時なんかにも使いますよね。100均やスーパー、ホームセンターやコンビニなど、色々なところで手に入ります。
OD缶
もう一方の、スライムみたいな形をしたのが「OD缶」です。
OD缶は基本的にアウトドア用品を扱う店でないと置いていません。コンビニやスーパーにはまず売っていないです。名前の通りアウトドア向け。
形状が異なるのは、頑丈さに影響します。その結果中に入れられるガスの質が変わり、寒冷地にも強いです。
OD缶の方が頑丈 → 質のいい(低温下でも揮発しやすい)ガスを入れられる → 寒冷地でも火力が落ちにくい
次に違いや特徴を簡単に説明します。下記の通り。
【CB缶(縦長の方)のメリット】
- ガスが安い
- 入手性が高い
【CB缶(縦長の方)のデメリット】
- 寒冷地で火力が落ちる
- パッキングしにくい形状(クッカーの中にスタッキングする等)
- バーナーが比較的大きく、重くなる
【OD缶のメリット】
- 寒冷地でも火力が落ちにくい(ガスの質がいい)
- コンパクトでパッキングしやすい(クッカーの中にスタッキング等)
- バーナーが比較的小さく、軽くなる
【OD缶のデメリット】
- ガス缶が入手しづらい
- ガス缶が高い
自転車旅はOD缶?CB缶?どっちがおすすめか
基本的にCB缶で十分ですが、OD缶を使わざるを得ない環境ならOD缶を使います。
目的に対して、OD缶じゃないと満足できないシーンです。
例えば私は冬の北海道へ行くと決まった時、OD缶のバーナーを買い直したのはそのためです。CB缶では寒冷地で使うことができないから。
選び方のイメージとしてはこんな感じ。
「OD缶を選ぶべき使い方」に当てはまっているなら、基本的にはもうOD缶しか選択肢がありません。そうではない場合のみ、CB缶を選ぶ余地があるのです。
サイズ感
↓CB缶のバーナーを折りたたむと、このぐらいのサイズ感になります。写真のモデルで100gを切ります。
↓クッカー(鍋)と重ねてスタッキングも可能。収納がコンパクトになります。
日本一周ではCB缶を使った
ちなみに自分はCB缶タイプのバーナーで日本一周をしましたが、やはり冬季は火力が落ちました。
マイナス環境下だとどれだけレバーを捻っても、ガスがとろ火程度しか出ませんでした。だからガス缶を手で温めていました。すると火力が一時的に回復します。
もっともっと寒い環境だと火すらつかなくなるようです。(←だから冬の北海道を行くために、OD缶タイプ購入を余儀なくされました)
これは寒冷地で中のガスが気化しなくなることが原因です。まともに調理できないし、お湯すら沸かせません。CB缶ではどうあがいても戦力外なのです。
日本一周では暖かい時期の方が割合として多かったですし、何より長期に及ぶので「ガス缶の入手性」が非常に大事でした。だから冬は多少不便でもCB缶を使いました。
一応CB缶にもよりガスの質が良い「パワーガス」というのが存在しますが、それでもOD缶には勝てないと、お店の店長さんが言っていました。
というわけで、「あ、自分の使い方的にOD缶じゃないとダメそうだ」と感じたなら、迷わずOD缶を選んでください。
「どっちでもいいかも」と悩める余地があるなら、メリットデメリットを考えて選びます。CB缶は安いですが、重くデカくなります。
自分はパニアバッグでの旅だったからCB缶でしたが、積載量の限られるバイクパッキングなら迷わずOD缶を選びますね。
補足
ちなみに使っていたCB缶のバーナーは、岩谷のジュニアコンパクトバーナーです。こいつは274gあるので、購入したOD缶型のウルトラバーナーの約3倍もの重量があります。ケースもデカイ。
あたたかい時期のキャンプで装備を軽量にこだわらない旅なら、今でもCB缶を使います。やっぱり安いは正義だからです。気にせずガンガン使える。逆にOD缶型バーナーしかなく、それを全力で使うとなると、結構なランニングコストになると思います。使い分けが大事。
なお、色々とOD缶バーナーがある中でもウルトラバーナーを選んだ理由は「火力が高いから」です。寒い環境で使う時に「OD缶なら何でもいい」わけじゃないようです。
詳しい理由はこちらの記事で解説中。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【自転車キャンプで使う「シングルバーナー(ガスコンロ)」の選び方】
- OD缶しか選べない使用用途なら、迷うことなくOD缶一択。
- CB缶を使えそうな環境なら、メリットデメリットを考えて悩む余地がある。
- CB缶は安いがでかくて重め。OD缶は高いが軽くて小さい。
本記事の内容は、私が自転車旅を始める時に知りたかった情報です。
コレから始める方の参考になれば嬉しく思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!