自転車の「虫ゴム」って、どうやって交換するんだろう?
ここが傷んでいると空気が抜けてしまい、パンクみたいな症状になるって聞いたから、自分で交換してみようと思ったんだ。
- そもそも虫ゴムはどこで買ったらいいのか
- 虫ゴムの具体的な交換手順
を、わかりやすく教えて欲しい!
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- そもそも虫ゴムってなに?
- 虫ゴムをどこで購入したらいいのか
- 虫ゴムの交換手順
- 空気を入れたらピーピー音が鳴る時について
- 虫ゴム不要の「スーパーバルブ」の紹介
自転車ショップで働く私が解説します。
虫ゴムは消耗品ですから定期的な交換が大切です!
そもそも「虫ゴム」とは?
「虫ゴム」とは、空気弁の役割を果たすゴムのことです。
自転車に使われるバルブのうち、“英式バルブ”という種類に使われています。
写真の一番左が「英式バルブ」。最も見慣れた形でしょう。
主にママチャリ(一般自転車)が英式バルブを採用していますよ。
虫ゴムが傷むとどうなる?
虫ゴムは消耗品です。
日が経過し傷んでくると、穴が開いたり破れたりします。
その結果、空気が漏れてしまうのです。
ゴムが空気“弁”の役割を果たさなくなるからですね。空気がツーツーになってしまう。
だから、チューブに穴は開いていないけれど、タイヤがぺちゃんこになり、パンクのような症状が現れます。
「パンクかな?と思ったら、まずは虫ゴムを疑え!」とよく言われるのは、このためです。
それゆえ、虫ゴムは定期的に新品に交換する必要があります。
虫ゴムはどこで買える?
虫ゴムは様々な場所で売られています。
- 自転車屋さん
- ホームセンター
- 100均
…が主ですね。
ちなみに、これから紹介する中で使った虫ゴムは、ダイソーで購入しました。
どこで買っても大丈夫。
交換に際し、用意をお願いします。50円から100円くらいで購入できますよ。
【初心者向け】英式バルブの自転車に使われる「虫ゴム」の交換手順
虫ゴムの交換手順はこのようになります。
- バルブキャップ(黒いフタ)を外す
- 銀色のフタを外す
- 中の棒を抜き取る
- 虫ゴムを引っ張って外す
- 新しい虫ゴムをつける
- 棒を差し込む
- 銀色の蓋をする
- 空気を入れる
- バルブキャップを取り付ける
細分化しているので9つのパートに分かれていますが、作業自体は超簡単です。
自転車の知識が全くない方でも、記事を見ながら進めれば必ず成功できます。
もし、「動画でも作業を確認したいよー!」という方は、こちらをご覧の上で作業をするとスムーズにできるでしょう。
それではやっていきます。
※あらかじめ虫ゴムを用意しておいてくださいね。
バルブキャップ(黒いフタ)を外す
この黒いフタを左に回し、取り外しましょう。
ただのキャップなので、外しても空気は漏れません。
銀色のフタを外す
次に、銀色のフタ(写真の部分)をつまみ、同じく左回転で緩めて外します。
パコッと取れるはず。
もし、中の棒も一緒に取れてしまっても、大丈夫です。(次の作業で解説)
中の棒を抜き取る
残った棒を摘み、引き抜いてください。
タイヤに空気が入っている場合は、「ボヒュッッッ!!」と勢いよく空気が抜けます。
知らないとビックリするので、気を付けて(笑)
虫ゴムを引っ張って外す
片方の手で銀色の棒を摘み、もう片方の手でゴムをめくってください。
結構な力がいります。
外れたゴムは、捨ててOK。
ちなみに、
- ゴムがボロボロだったり、
- ひび割れていたり、
- 切れていたりしたら、
それがまさに劣化している状態です。
新しい虫ゴムをつける
銀色の棒に、新しい虫ゴムを取り付けます。(新しい棒があるならそれを使う)
虫ゴムに「黄色」「黒色」があっても、どっちを使ってもいいです。
黒の方が長持ちするらしいので、優先的に使うとよいかも?
虫ゴムの装着は、力づくです。
滑りをよくするために、銀色の棒を濡らしてから作業するとやりやすいですよ。
こんな感じで、棒の段差を超えるところまでゴムが覆いかぶさればOK。
失敗例はこれ↓
段差の手前までしか、ゴムが付いていません。
もう少し頑張って押し込みましょう。
棒を差し込む
ゴムを付けたら、棒を元に戻します。
バルブ側の切込みと、棒の出っ張りが合わさるよう位置を調整してください。
奥までグッっと入れば上出来!
銀色のフタをする
外したフタを取り付けます。
右に回すと締まりますから、固くなるまで締めてください。
この“締め”が甘いと、空気が漏れる原因になります。
この状態になればOK。
空気を入れる
ラストです。
手持ちの空気入れを使って、空気を入れて完了!
指で押し込んだ時に、少しへこむくらいが適正空気圧です。
バルブキャップを取り付ける
そうそう、黒いキャップをお忘れなく。
これは、雨やゴミがバルブに入り込むのを防ぐためにあります。
もしなくしてしまった方は、こちらの記事をご覧ください。
虫ゴムの交換頻度
どのくらいの頻度で、虫ゴムの交換作業を行えばよいのか。
私は「2-3カ月に一回くらいでいい」と思っています。
ダイソーの説明書には、「月に一回」とありました。
まあ、多い分には問題ないですからね。
大体、半年から1年もすれば、虫ゴムの寿命です。
最低でもその前には換えましょう。
【虫ゴム不要】スーパーバルブって知ってる?
虫ゴムって、そんなに交換しなければいけないのかぁ…
面倒だなあ。メンテナンスなんて、できればやりたくないよ。
と思う方もいるでしょう。
オススメのアイテムを紹介します。「スーパーバルブ」です。
これは虫ゴムを不要にするアイテムで、交換する手間が省けます。
超楽チンなので、おすすめです。
取り付けは簡単で、「銀の棒」をスーパーバルブに変えればいいだけ。
他の手順は同じです。
たったこれだけで、虫ゴムのメンテナンスが不要になります。
意外と知ってる人の少ない、魔法のアイテム。(笑)
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【虫ゴムの交換手順は以下の通り】
- バルブキャップ(黒いフタ)を外す
- 銀色のフタを外す
- 中の棒を抜き取る
- 虫ゴムを引っ張って外す
- 新しい虫ゴムをつける
- 棒を差し込む
- 銀色の蓋をする
- 空気を入れる
- バルブキャップを取り付ける
最低でも半年に一回、個人的には2-3カ月に一回、理想的なのは1カ月に一回、虫ゴムを交換しましょう。
多い分には問題なしです。
「虫ゴムのメンテが面倒だなあ…」
と感じるなら、スーパーバルブに変えるのがおすすめですね。