ロードバイクやクロスバイクのような自転車を検討中なんだけど、気になることがあって。
ぶっちゃ自分は体重が重いんだけど、乗っても大丈夫なのかな?
タイヤもフレームも細いし、壊れたりしない?
もし、メーカーごとに体重制限があるなら、教えて欲しいなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- ロードバイクなどに体重制限はあるのか
- 体重を超えるとどうなるのか
- 体重が重い人に伝えたいこと
自転車ショップで働く私が解説します。
ぶっちゃけ、お店では面と向かってお客様に伝えにくい内容です。
しかし、ブログ記事ということで、正直な意見を書かせてもらいますね。
スポーツバイクを検討中のあなたに役立てば幸いです。
【乗っても大丈夫?】ロードバイクに体重制限はあるのか
結論からいうと、あったり無かったりです。
ESCAPE Airと自転車ライフさんの記事が非常に参考になりますよ。
要点のみお伝えすると、およそ「120kg前後」を制限としているメーカーが多いとのことでした。
このあたりを“制限ライン”として認識すればOK。
ただ、この数値はあくまでも目安にすぎません。
例えば、「制限125kg」のメーカーの自転車を買うとして、
体重124kgの人はセーフ、126kgの人はアウト。壊れるから乗っちゃダメ。なんてわけではないですよね。
メーカーの体重制限の有無、体重制限のクリアに関わらず、「体重重め」の方に知って欲しいことがあります。
実はこれが、本記事で一番伝えたいこと。
もし、どうしてもロードバイクに乗りたいというなら、やめろとは言いません。
楽しい乗り物なので、自己責任で乗ればOK。
でも、これから詳しく説明する内容を知っておいてください。
理解せずに購入して、トラブルが起きて不満を持つ方が多いからです。
体重が重いと、ロードバイクは壊れやすい
体重が重ければ重いほど、ロードバイクは壊れやすくなります。
でも「壊れる」といっても、フレームがボキッと折れるわけではありません。
主に「ホイール」が壊れやすくなります。
スポークが折れたり、リムが割れたり、ハブが割れたり。
これを理解しましょう。
ロードバイクは走りに特化した自転車です。
より軽く、より速く走れるように設計されています。
そのため、ホイールのスポーク(棒)の数は、ママチャリやクロスバイクに比べて少ないです。しかも、中には細く削ってあるものもあります。
スポークは、ホイールにおける“支柱”の役割を果たします。
だから、ロードバイクに体重の重い方(おおむね80kg以上)が乗ると、スポークが折れやすいのです。
普通に乗っているだけでも凄まじい衝撃が加わりますし、段差などで一発の大きなダメージを受けた時も、非常に折れやすくなります。
体重が重い方は、これだけはしっかり理解しましょう。その上で乗るのは自由です。
対策として「スポーク数の多いホイールに交換する」ことはできますが、それでも絶対に折れなくなるわけではありません。
「リム打ち」のリスクも高まる
また、体重の重い方は「リム打ち」のリスクも高まります。
リム打ちとはパンクの種類の一つでして、段差などを走った時に、体重でタイヤが押しつぶされてチューブに穴が開くことをいいます。
リム打ちは普通、空気さえ適正値で入れていれば防ぐことができます。
でも、体重が重いと、適正空気圧でもリム打ちすることが往々にしてあるのです。
タイヤに加わる衝撃が大きいがゆえ。
だから、一般的な体重の方に比べてパンクのリスクが高いことも、覚えておきましょう。
より丁寧に走行することが求められます。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【ロードバイクに体重制限はあるのか?】
- メーカーによってまちまちで、あったり無かったり。
- でも、体重制限の有無にかかわらず、重い方が乗るなら知っておくべきことがあります。
- 主にホイールが壊れやすくなります
- リム打ちパンクのリスクも高くなります
- 体重が重いからと言って、「ロードバイクに乗るな」とは言いません。
でも、こんなリスクがあるよ、ということは理解しておいてください。
本記事の内容が参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!