自転車のディスクブレーキローターには、「ワイド」「ナロー」という2種類があるみたいだね。最近知った。
- これらの違いってなんなの?
- それぞれ互換性はあるの?
- 適合するパッドはどうやって選んだらよいのだろう?
分からない事ばかりだから、詳しく教えて貰えると嬉しいなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- ディスクブレーキの「ワイド」「ナロー」の違い
- それぞれに互換性はあるのか?
- ブレーキキャリパーに適合したローターの選び方
- ブレーキキャリパーに適合したブレーキパッドの選び方
自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します!
ローターもパッドも、何でもかんでも使えるわけではありません。
互換性があるからです。
本記事を読んで、ディスクブレーキの知識を深めてもらえたらなと思います。
【互換性ある?】ディスクローター「ワイド/ナロー」の違い
結論から言うと、「ワイド」「ナロー」の言葉の通り、ローターの幅が異なります。
当然ながらワイドタイプの方が広く、ナロータイプの方が細いです。
>>https://set.shimano.co.jp/bc_catalog/
知っておくべきことと言えば、基本的に…
という点ですね。
ローターとパッドの幅(タイプ)を揃えるということです。
一応、ワイドタイプのレジン用ディスク用ブレーキローターに対して、ナロータイプのレジン用ブレーキパッドは互換性あり。
…ですが、「使えるっちゃ使える」くらいのイメージで、基本的には推奨される組み合わせ(幅を揃える)がオススメです。
「わざわざ、あえてその組み合わせで使う必要って…?」って感じです。
もうひとつ、ナローローター(細い)に対して、ワイドパッド(広い)は互換性が無いので要注意。
パッドがローター部分からはみ出し、スパイダーアーム(ローターの支柱)部分まで削ってしまいます。
パッドも変な削れ方をするので、使ってはいけない組み合わせです。
ひとまず「ナロー」「ワイド」の2種類が存在することを覚えればOK!
ちなみにですが、ワイドローターは比較的廉価車に使われ、ナローは中~上グレード車に使われます。
ディスクのクロスバイクの大半はワイドです。
ちなみにちなみに、見た目の違いを言うと…
↑ワイドローターは「〇」の穴が開いた見た目モノが多く…
↓ナローローターは「△」っぽいシュッとした穴が開いているのが多いです。
全部が全部じゃないんですけどね。
でも、覚えていればある程度見た目だけで「ナローっぽいな」って勘が働きます。
ディスクローターとブレーキパッドの互換性
自分の自転車のローターはどっちのタイプ?
買うパッドは何を選んだらいいの??
こんな疑問が湧くでしょう。
ローターに2種類あると知ったところで、ぶっちゃけ見ても「どっちか」なんて分かりませんよね。
どのタイプなのかを判断し、どのパッドを使うにはどう調べたらよいのか?
結論、シマノの互換表で確認するのが手っ取り早いです!
以下の表をご覧ください。
シマノのブレーキキャリパーであれば、裏面に型番が書いてあります。
その型番を左の列から探せば、「パッドタイプ」「互換性のあるローター(径ごと)」が分かるのです。
※ローターは基本的に上からグレードが高い順になってます。
ローターを交換する際は、この表を使えばOK。
パッドを交換する時は、↑の表でパッドタイプを確認しつつ、もう1つの互換表で確認しましょう。
こちら。
この表を見れば、「元々付いてきたパッドが何か」が分かります。
“標準”と書いてあるのがそうですね。
今と同じでよければここからパッドを探せます。
※ちなみにワイドタイプのパッドならB03S(B05S)が使われていることがほとんどです。
あるいは「他にオプションで使えるパッドが知りたい(アップグレードや素材の違い)」というのであれば、シマノの分解図から確認するのがオススメです。
確認方法はこちらの記事で解説しています。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【ディスクローター「ワイド/ナロー」の違い】
- ディスクローター(パッド)には「ワイド」「ナロー」の二種類がある
- 基本的にワイドローターにはワイドパットを、ナローローターにはナローパッドを付ける
- 一応「ワイドローター×ナローパッド」の互換性は有り
- しかし、「ナローローター×ワイドパッド」の互換性は無し
- 今付いているブレーキがどっちのタイプか知りたい時は、シマノの互換表を使って確認
- 標準パッドも互換表から調べられる
というわけで、以上です。
お役に立てば幸いです。ご覧いただきありがとうございました。