通学用の自転車に、ブリヂストンの「カジュナ」が気になっているのだけど、デラックスとスタンダードの違いってなに?
ベルトモデルはデラックスしかないからいいんだけど、チェーンモデルが本当に謎。
同じチェーンで、どうして1万円弱の差があるのだろう?
この辺りの“違い”について、一般人にも分かるよう詳しく教えて貰えると助かるなあ!
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- ブリヂストンの「カジュナ」、モデルごとの違い
→ベーシックライン、スイートライン - デラックスとスタンダードのチェーンモデルは何が違うのか?
- 通学で使うなら、どれがオススメか?
自転車ショップで働く私が解説します。
ブリヂストンの「カジュナ」シリーズは、通学車において圧倒的な人気を誇るモデルです。
気になる方も多いと思いますから、違いを説明していきますね。
自転車を選ぶ上で少しでも参考になれば幸いです!
【おさらい】カジュナにはどんなモデルがあるのか?
もう既にカタログやHPを見た人が大半だと思いますが、あらためて「モデル」について確認していきましょう。
カジュナには3つのモデルが用意されています。(ベーシックライン、スイートライン共通)
ベルトを選ぼうと思うと、必然的に「デラックス(ベルト)」になりますね。
チェーンで選ぼうとすると、高級なデラックスと、より手頃なスタンダードの二種類が選択肢です。
比較対象がどのモデルか考えると、このようになるでしょう。
- デラックス(ベルト)⇔デラックス(チェーン)
- デラックス(チェーン)⇔スタンダード(チェーン)
これらの違いについて、順に説明していきますね。
あ、そうそう。先に補足だけ。
カジュナデラックスの「ベルト」と「チェーン」の違い
カジュナ“デラックス”には「ベルト」と「チェーン」のモデルがあります。
もちろん、違いはベルトかチェーンか。
具体的にどのような違いがあるのか。箇条書きでまとめました。
- ベルトは錆びない。チェーンは錆びる。
- ベルトは注油が必要ない。チェーンは注油が欠かせない。
- ベルトはほぼ伸びないから外れない。チェーンは伸びるとたるみ、外れやすくなる。
<<< 詳細記事 >>>【自転車選び】チェーンかベルトどっちがおすすめ?
一応チェーンにもメリットはあって、「パワーロスが少ないので、力強く漕ぐならば、より速く漕げる」という点は優れているといえます。
…でも、ベルトのメリットと比べた時に、あまり魅力的ではありませんよね。
そうなんです。だから、通学車は基本的にベルトタイプをオススメしています。
メンテナンスがほぼ必要なく、乗りっぱなしで大丈夫。
雨に濡れてもても、ベルトだから錆びることもありません。
通学では長~い間自転車を酷使します。
ベルトタイプを選ぶと、確かに初期費用は高くなってしまいますが、時間が経つほどメリットが生きてくるでしょう。
まだ決まっていないなら、ベルトを検討するのがオススメです。
で、ベルトと決まれば、カジュナの場合は「デラックス」しかありませんので、もう悩むことはないですね。
人気車種は早いうちから売り切れます。
2月以降に注文するとなると、通学に間に合わないことも。
買うモデルが決まったなら、早め早めに動くのがベストです。
カジュナ 「デラックス(チェーン)」と「スタンダード(チェーン)」の違い
ベルトが良いのは100も承知なんだけど、やっぱり値段が高くて…。
少しでも手頃なカジュナのチェーンモデルを検討しているのだけど、「デラックス」と「スタンダード」の違いってなに?
中にはこんな方もいるでしょう。引き続き、解説しますね。
結論から言うと、以下のポイントが異なります。
といった違いがあります。
スタンダード(チェーン)の方が約9000円安いですが、その分質が落ちているのです。
同じ「チェーン」モデルでも価格が違うのは、そのため。
もう少し細かく見ていきましょう。
ライトが変わる
デラックスモデルには「ホワイトフラッシュワイドミニ点灯虫」というライトが装備。
スタンダードモデルには、「プチトリオ点灯虫」というライトが付いています。
異なる点は見た目と、明るさ?ですかね。
体感として、確かにプチトリオの方が暗いような気はしました。大きな違いがあるかと言われると、ないです。
しかし、明るさに関するデータを見つけることができなかったので、あくまでも「?」としています。
タイヤの耐パンク性能&肉厚が落ちる
デラックスには「ロングレッドXT」という、ブリヂストン最高峰のタイヤが付いています。
対して、スタンダードモデルに付いているのは、「ロングレッド」。
一つランクが下のタイヤです。
“XT”と比べた時の違いは…
- トレッド溝の深さが1mm薄い
- パンクプロテクターを装備していない
でして、要するに少し寿命が短くなるのと、耐パンク性能が落ちるということです。
とはいえ、ノーマルロングレッドも非常に優秀なタイヤなので、安心してください。
通学で使ってもバッチリ持ちます。耐久性抜群です。
カゴがステンレスから鉄になる。サイズも小さくなる
モデルによって、見た目(サイズ)が変わります。スタンダードの方が小さいです。
それに加えて、実は使われている素材が異なります。
デラックスはステンレス。3年以上使っても錆びにくいです。
一方、スタンダードは鉄カゴなので、傷が付いたりすると、茶色いサビが発生しやすいです。
ソーラーテールではなく、反射板になる
デラックスは「ソーラーテール」、スタンダードは「反射板」になります。
ソーラーテールとは、太陽の光で蓄電し、夜になると赤くピカピカ光る後ライトのことです。
単体で買うと2500円くらいします。
スタンダードはただの赤い反射板ですから、光りません。
下校中、暗い中を走りますよね。
より安全に走れるのはやはりソーラーテールでして、大きな違いかなあと思います。
付属のワイヤーロックが付かない
デラックスにのみ、付属のワイヤーロックが付きます。
共通の部分
以上が、デラックスとスタンダードで違う部分でした。
逆に、「一緒の箇所」がどこかを簡単に紹介しますね。
スタンダードの方がコストカットされているものの、チェーンはホイールは良いものを使っているなという印象です。
カジュナのモデルは結局何がオススメなの?
通学で検討しているなら、
の順で考えるといいでしょう。
ただ、ベルトとチェーンの間には大きな差があり、やはりベルトがぶっちぎりでオススメです。
もし(自転車屋の)私が知り合いから「通学で使う自転車は、ベルトかチェーンのどっちがいいと思う?」と質問を受けたとしても、同じことを言うでしょう。
やっぱベルトが良いよ!
マジ何にもメンテナンスしなくていいもん。超楽。
確かに初期費用は高くなるけど、
- チェーンがたるんだ時に張る手間と工賃
- 月に1回はチェーンへの注油&掃除をする作業
- どんなに濡れても錆びない
ということを考えると、高いだけのメリットは大いにあるから。
迷わずベルトにしな!
みたいにね。
是非、ベルトのカジュナデラックスをご検討頂ければと思います。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【ブリヂストンのカジュナデラックスとスタンダードの違いとは?】
- デラックスの違いは「チェーン」か「ベルト」か
- デラックス(チェーン)とスタンダード(チェーン)の違いは、5点。
- ライトが変わる
- タイヤの耐パンク性能&肉厚が落ちる
- カゴがステンレスから鉄になる。サイズも小さくなる
- ソーラーテールではなく、反射板になる
- 付属のワイヤーロックが付かない
- 約9000円安くなる分、パーツの質が落ちます。
- 通学で使うなら、オススメはデラックスベルト。
※この内容のほとんどは、カジュナのベーシックライン、スイートラインに共通します。
てなわけで、以上!
自転車選びの参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!