- 自転車のディスクブレーキの音鳴りがうるさい
- キーキー音鳴りするから、直す方法を知りたい
こんなお悩みを解決します。
【この記事で分かること】
- ディスクブレーキが「キーキー」音鳴りする時の直し方
- 実際にやってみて効果が無かった方法
- パーツクリーナーはダメな理由
自転車整備士の私が解説します。
今回紹介する方法で優に100台を超える音鳴りを解消してきました。
豊富な経験がありますので、内容には自信があります。
参考にしていただければ幸いです。
「ディスクブレーキがキーキー音鳴りしてうるさい…」とお困りではありませんか。
ディスクブレーキが音鳴りする際は、基本的には“パッド交換”が必要です。付着した油分等が原因ですので、パッドを交換すれば直ります。
そうは言っても、「できればパッドを交換せずに直したい」「無駄な出費を抑えたい」と思うはず。
パッドの寿命が来ているならまだしも、まだまだ厚みが残っているなら絶対にそう思うでしょう。
本記事では、これまで音鳴りに苦しめられてきた整備士の私がたどり着いた「音鳴りの直し方」を解説します。この方法を実践された方から、沢山の成功事例が確認できました。
最近音鳴りが気になってきたから、以下のサイトを参考にプチメンテ
軽く慣らしてみたけど、不快感はだいぶ改善された気がする
原因はパッドが削られすぎてたことよりかは汚れだったっぽい?https://t.co/37X1o0Mzj2 pic.twitter.com/8SSZqWc4vx
— ちゃりけん (@chari__ken) April 11, 2021
フロントローターの音鳴りが激しいので、検索して見つけたコチラのサイトを参考にブレーキパッド&ローターをメンテナンス🚲。近所を少しだけ試走したところ、概ね改善👍。こういう情報は大変ありがたい😊https://t.co/eiVGO7DZbO pic.twitter.com/AAXJjS8Io5
— Evonosukesan (@evonosuke3) August 31, 2021
【キーッ!】ディスクブレーキの音鳴りを解消する方法 https://t.co/B7yVBSStGA @sekisaiclingより
前後輪とも、一発で音鳴りが解消されました!— おことちゃん (@aiueo0217) February 20, 2022
これらが本記事の信頼性です。
ぜひ参考にして、実践してみて下さい。
【成功事例多数】ディスクブレーキの音鳴り(キー)を直す方法
結論から言うと、音鳴りを直すには下記の手順を試してみて下さい。
…これらをしっかり行うことによって、たいていの音鳴りは直ります。
私は仕事として音鳴りに向き合っていますが、面倒でもこの作業を必ず行います。
結果的にその方が早く直るからです。
私だって、音鳴りをより楽に直せないかと様々試してきました。
【試したこと】
- パッドを着脱せずに、ローターだけ洗ってみる
- パーツクリーナーで吹いてみる
- アルコールを付けた布で拭いてみる
- ブレーキの音鳴り解消スプレーを吹きかけてみる
でも結局音鳴りは直りませんでした。そしてたどり着いたのがこの4ステップ。
直る確率には自信があります。ぜひチャレンジしていただければ幸いです。
用意するアイテム
下記のアイテムを用意してください。
新しく購入しても、パッドを買うよりうんと安いです。
使いどころは写真で解説します。
特に重要なのがやすり掛けパートになります。家にやすりがない場合、必ず買ってきてください。やすり掛けを省くと上手く鳴きやまないです。
事前準備
ブレーキパッドを清掃するため、外しておいてください。
※本記事は「ブレーキの着脱方法」が本質ではないので、具体的なやり方は割愛します。
では、作業に移っていきましょう。
ディスクパッドをやすりがけ(最重要)
最初に行うのが「やすり掛け」です。
油分を吸ってしまった層を削り落とします。最重要工程になります。
ブレーキ面をやすりにあて、円を描くようにまんべんなく削っていきます。変に押さえつける必要はなく、軽い力で削りましょう。
今回の作業で一番大事なのが「やすりがけ」になります。これが甘いと鳴きやみません。
30-50秒程度、入念に汚い面を削ってください。
やすりがけが終わると、ブレーキ面がキレイになります。(元々は油分&ゴミによって黒くなっていました)
中性洗剤で洗浄(重要)
次に中性洗剤を使ってブラッシングします。
ブラシが無ければホームセンターで購入するか、歯ブラシでも代用可です。
ここで使うブラシが、例えば「チェーンも掃除する用」とかだと本末転倒。ブラシのオイルがパッドに付着します。油分の無い奇麗なブラシを必ず使ってください。
ゴシゴシとブラッシング。細かい隙間も掃除しましょう。1分くらい掃除したらOK。
やすり掛けに次いで2番目に大事な作業となりますので、時間をかけて丁寧にどうぞ。
ブラッシング終了後、洗剤を水で洗い流します。その後キッチンペーパーやタオルなどで水気をザッと拭き取ってください。
極力パッドのブレーキ面は指で触らないよう注意です。
指にも皮脂が付いており、音鳴りの原因になるかもなので…。
ディスクローターを中性洗剤で洗浄
次に「ローター側」も掃除します。
パッドがきれいになっても、ローターが汚れていたら音鳴りが再発するからです。
ローターは外した方が好ましいですが、面倒ならホイールに付けたままでもOK。
中性洗剤&ブラシを使い、キレイに掃除していきます。表面だけでなく、裏面も忘れずに。
ローターを付けたまま作業する場合、洗剤の飛び散り防止のため、下にタオルなどを挟むといいです。
水洗いをして汚れを流し、水分を拭き取ります。
ドライヤーで乾かす
パッドとローターをドライヤーで乾かします。アツアツになって水分が飛べばOK。
これですべての掃除工程が終了です。
【ドキドキ…】音鳴りチェック
パッドを装着し、ホイールを取り付けます。
試走をしてブレーキをかけてみて下さい。
…どうでしょう?音鳴り、消えてませんか。
もしかすると、中には1発で直らないケースもあります。
その場合、もう一度同じ作業を繰り返します。面倒ですが、いつもやってます…(笑)
これで直れば記事を書いた甲斐があります。ありがとうございました。
ディスクブレーキの掃除に「パーツクリーナー」はNG
音鳴りの原因は油分やゴミの付着によるものです。
「パーツクリーナーをぶっかければキレイになるっしょ!音鳴り直るっしょ!」と思うかもですが、やっちゃダメですね。
第一、シマノのユーザーマニュアルにもそのように記載があるからです。
洗浄の際は必ず「中性洗剤」で洗うようにしてください。
また経験談から話すと、「パークリを掛けると直るどころか、むしろ悪化する」ので絶対にやめた方がいいです。勇気がある方は音鳴りしていないブレーキに掛けてみて下さい。
「ブォォォオオオン!!!」ってクソでかい音鳴りが止まなくなるので…(笑)もはや乗れたものじゃないです。
なんとなく「自転車の掃除=パークリ」みたいな頭がある方は要注意ですね。掛けたらお終いなので。
ちなみにですが、チェーンの掃除もパークリではなくて「チェーンクリーナー」を使った方がオススメです。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【ディスクブレーキの音鳴り(キー)を直す方法】
- ディスクパッドをやすりがけ(最重要)
- 中性洗剤で洗浄(重要)
- ディスクローターを中性洗剤で洗浄
- ドライヤーで乾かす
上記のステップに従えば、高い確率で音鳴りが消えるハズ。新しくパッドを購入する出費が抑えられます。
ちなみに、音鳴りの有無に関係なく「ローター&パッドの洗浄」は定期的に行うといいです。
私は仕事でオーバーホールをする身なので違いがよく分かるのですが、洗うだけで制動力が格段に変わるからです。ローターもパッドも、結構汚れるんですよ。
まめに掃除される方は、だまされたと思って「鉄粉除去剤」でローターを掃除してみて下さい。↓
マジでびっくりするほどキレイになるし、ブレーキが効くようになりますので。(パッドはNG)
>>ディスクブレーキ「ローター・パッド」の洗浄方法【中性洗剤でOK】
↑車用ので大丈夫だと、ワコーズの営業さんから聞きました。めちゃ臭いので、風通しのいい環境で作業必須です。