乗っている自転車(一般車/ママチャリ)のペダルを漕ぐとガタガタするんだよね。
ペダルがしっかり固定されていない感覚?というか、緩んでいて隙間がある?というか…。
これって何が原因なのだろう。
ペダルが壊れてしまったのかなあ?
もしお店で直すなら、修理はいくらくらい掛かりそう?
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 自転車のペダルがガタガタする原因と対処法
- ペダルの緩みではなくて、BBの緩みである可能性が高い
- 調整で直る時の費用、本体交換しなければならない時の費用
自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します!
修理に持ち込むかどうかの判断や、参考になれば幸いです。
【ママチャリ】自転車のペダルが「ガタガタ」する原因と対処法
結論から言うと、おそらく「ボトムブラケット(※以下BB)の緩み」が原因である可能性が高いです。
ペダル本体(踏み面)がガタガタなることは、経験上あまり多くはありませんから。
本当に「BBの緩み」かを確認するために、あなたにやって欲しいことがあります。
左にあるペダルの棒(クランク)を握り、前後に動かしてみて下さい。
横じゃないですよ。
奥に押したり、手前に引っ張ってみるのです。
一つの位置だけではなくて、少しずつ回転させながら、いろんな位置でやってみて下さい。
例えば12時方向→3時方向→6時方向→9時方向の4カ所とか。
ある特定の位置ではガタツキが起きて、他の位置ではならないことがあるからです。
手で力を加えたときにペダルの棒(クランク)が“ガタガタ”となるのであれば、あらためて「BBの緩み」が原因である可能性が非常に高くなります。
恐らく間違いないでしょう。
本来ここはカタカタなってはいけない場所。
少しでもガタツキを感じるなら、修理・調整が必要です。
BBの緩みとは?
原因である「BBの緩み」とは何か?を解説していきます。
まず「BB(ボトムブラケット)」とは、ペダルの棒が付いている軸とでも言いましょうか。
フレームの中に入っているパーツなので、一般の方はイメージが湧かなくて当然かなと思います。
BBの中にはベアリングがありまして、「ペダルを滑らかに漕ぐ」ことができるのはBBあってこそなんですね。
↑のクランク軸の奥に見える黒いネジ山が、BBの一部です。
中を分解するとこんな感じになってます。↓
このベアリングの穴の中に、ペダル(クランク)の軸が通っているわけです。
BBを取り付ける際には、締め付け具合を調整しながら「ガタツキが出ない、かつ、滑らかに回る締めところ」で固定をする必要があります。
この作業は自転車ショップの人がやるため、一般の方は知らなくて大丈夫。
使っているうちにBBが緩んでしまったり、あるいは中のベアリングが摩耗してやせ細ってくると、中に隙間が生じるんですよね。
その結果、ペダルの棒(クランク)がガタガタと動くようになり、「ペダルがガタガタする」という症状が出るのです。
BBの緩み、ペダルのガタツキを修理するには?
基本的にBBの緩みはは“調整”で直ることが多いです。
修理工賃の相場は1000-1500円程度。
専用工具を用いて修理するので、一般家庭にある工具でご自身でやるのは難しいでしょう。
しかしながら、中には調整では済まないこともあります。
ガタツキの原因が「BBの破損」「BBの寿命」であった場合ですね。
稀に中のベアリング及びその入れ物(リテーナー)がバキバキに壊れていることがありまして、そうなると基本的にBB本体の交換となります。
この修理になると修理費用は結構高め。
パーツ代&工賃含めて5000円~8000円程度になるのではと考えられます。
なぜこんなに高いかというと、BBの交換をするには「チェーンケース」や「クランク」といったパーツを全て外さなければいけないからですね。
作業に時間が掛かるので、どうしても工賃が高くなるのです。
恐らくお預かりでの修理になるでしょうから、時間には余裕をもってお店に行きましょう。
調整だけで済む場合は、5-10分もあればできます。
【例外】他に考えられる「ペダルのガタツキ」の原因
ペダルの軸を手で動かしても、特にカタカタなる様子はないかな…
となると、他に考えられる原因って何がある?
中にはBBの緩み以外の原因で、ペダルのガタツキが起きていることもあるでしょう。
他に考えられる原因は…「ペダル本体の破損」ですかね。
ペダルの中にも実はベアリングが入ってまして、例えばベアリングの玉が割れてしまっていたりすると、漕いでいて「ガタガタ」となります。
でも冒頭でも述べた通り、あんまりないケースかな、、、という印象。
まずはBBのトラブルが疑われますので、是非自転車ショップへ持ち込んでみて下さい。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【自転車のペダルが「ガタガタ」する原因と対処法】
- おそらく「BB」のトラブルであることが考えられます
- ペダルの棒を手で前後させてみて、ガタガタなるようなら要注意
- 調整で直ることが多いですが、稀にBB本体の交換が必要なケース有
- 他に考えられる原因はペダルの破損など
ガタガタした状態をほおっておくと、より悪くなる未来しかありません。
ガタツキを感じた時点で速やかに自転車ショップへ行き、調整・修理をしてもらってください。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!