自転車のチューブレスタイヤに、「シーラント」って必須なの?
絶対入れなきゃダメなのかなあ?
場合によっては「入れなくていい」とか聞いたことがあるけれど、あれは何だろう。
よく分かってない部分も多いから、詳しく教えて欲しい。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- チューブレスタイヤに「シーラント」は必須なのか
- 「チューブレス」「チューブレスレディ」の違い
- シーラントの役割
自転車ショップで働く私が解説します。
【ロードバイク】チューブレス/レディに「シーラント」は必要?
結論からいうと、「チューブレスレディ(TLR)」のタイヤを使っている場合は、シーラントが必須。
でも、「チューブレス(TL)」のタイヤを使っている場合は、必ずしも入れなくてOK。
そもそも、「チューブレス」と「チューブレスレディ」って何よ?
そこから教えて欲しいんだけど…
という方がほとんどでしょう。
前提知識から、説明していきます。
「チューブレス」と「チューブレスレディ」タイヤの違い
フカヤのHPにある説明が非常に分かりやすく、参考になりますよ。
上記サイトから画像をお借りします。
→「真のチューブレス(TL)タイヤは、空気漏れしない!」と覚えよう。
チューブレスレディだと、空気漏れを起こします。そういうものなのです。
シーラントが必須なのは「チューブレスレディ」
横軸が上から順にチューブレスホイール、チューブレスレディホイール。
縦軸が左から順にチューブレスタイヤ、チューブレスレディタイヤ。
それぞれを組み合わせて使う際の、比較表です。
本記事では「シーラントは何に必要か?」というテーマ。
表を見れば分かりますが、あらためて、
- チューブレス(TL)タイヤを使用
→シーラント不必要 - チューブレスレディ(TLR)タイヤを使用
→シーラント必要
となります。
自分がどちらのタイヤを使っているかは、タイヤ側面を見れば分かります。
どこかに書いてあるはず。
「チューブレス」タイヤにもシーラントは入れてOK
説明した通り、原則「チューブレス」タイヤにはシーラントは必要ありません。
しかし、シーラントを入れることもあります。入れなければどうしようもないこともあります。
“チューブレス(TL)”タイヤなのに、どうしてシーラントを入れるのか?
パンク予防として
シーラントを入れておくと、パンクしにくくなります。
タイヤに穴が開いても、シーラントが入り込み、固まり、エア漏れを防ぐからですね。
小さな穴であれば、たいてい塞いでくれます。
だから、本来シーラントの必要ないチューブレスタイヤでも、シーラントを入れている方は多いです。
特に、ロングライドするような方は入れた方がいいですね。
エア漏れ防止として
チューブレスタイヤでも、エア漏れするタイヤもあります。
日にちが経つとすぐに抜けてしまったり、あるいは、そもそも漏れてビードが上がらなかったり。
そんな時は、「エア漏れ防止」にシーラントを入れておきます。
そんなわけで、TLでもシーラントが必要になることは多いです。
タイヤの特性を知った上で、要・不要を判断するといいかなと思います。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【チューブレス/レディに「シーラント」は必須?】
- チューブレス(TL)タイヤは入れなくてもいい
- チューブレスレディ(TLR)タイヤは必要不可欠
- TLでも、パンク防止やエア漏れ防止のために入れることが多い
あ、ちなみにですが、ロードバイクタイヤのシーラント目安量は“30ml”です。