
私のロードバイクには「補助ブレーキレバー(サブレバー)」が付いているんだけど、必要無くなったから外したいなあ。
そこで聞きたいんだけど、レバーを外すためにはどんな作業が必要なの?
メンテ初心者の自分でもできるのかな?お店に任せた方がいいかな?
もしお店に作業を任せるなら、大体どのくらいの工賃が発生するのかも教えてもらえると嬉しいなあ・・・
こんな悩みを抱えた方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 補助ブレーキレバーを外すために必要な作業と工具
- お店に任せた場合の目安工賃
- メンテナンス初心者の方でも、自分でできる作業内容か
- 補助ブレーキレバーを外す最適なタイミング
自転車ショップでメカニックをしている私が解説します。
「ロードバイクに付いている補助ブレーキレバーを外したいなあ・・・」とお悩みではありませんか?
私が初めて買ったロードバイクにも付いており、同じことを思った経験があります。
そんな時に気になるのが、「レバーの外し方」ですよね。
具体的なやり方を知りたいというよりも、全体の作業を確認した上で「自分でも出来そうか判断したい!」とお考えではないでしょうか?
そこで本記事では、補助ブレーキレバーの取り外しに必要な作業はなにか、初心者の方も出来る内容かをメインに解説します。
もし、「具体的な取り外し方(詳細な作業手順)」を知りたかった方はすみません。
あくまでも、必要な作業をあなたに知っていただき、自分でやるかの判断基準になればと思って作った記事です。
それではご覧ください。
補助ブレーキレバーの取外しに必要な作業は?
補助ブレーキレバーを取り外すためには、以下の作業が必要になります。
- バーテープの交換(or巻き直し)
- ブレーキインナーワイヤーの付け外し(調整必要)
- ブレーキアウターケーブルの交換、カット
作業に必要となるスキルや工具も含めて、詳しく解説します。
バーテープの交換(or巻き直し)
補助ブレーキレバーを外すためには、一度バーテープを剥がす必要があります。
なぜなら、バーテープの内側に「(これから説明する)ワイヤー類」があり、バーテープを外さないと取り出せないから。
今付いているバーテープを少しはがして巻き直してもいいですし、もちろん新品のバーテープに交換してもいいです。
なので、ここで必要となるスキルは「バーテープを巻けること」ですね。
巻くだけなら初心者でもできますが、「シワなく、綺麗に、見た目よく」やるのは意外と難しかったりします。(笑)
使う工具はハサミだけなので、問題ないでしょう。
ブレーキインナーワイヤーの付け外し(調整必要)
バーテープを剥がしたら、中のワイヤー類を引っこ抜きます。
ブレーキインナワイヤーとは、ブレーキをかけるために引っ張っているワイヤーですね。
ワイヤーを外すだけなら簡単なのですが、付け直すのが難しいかも。
なぜなら、ブレーキの調整が必要になるからです。
ワイヤーの張り具合を調整して、「ちょうどいい」引きの固さにしなければいけません。
緩すぎるとブレーキは効きませんし、固すぎても手が疲れるだけです。
変速調整のように細かな作業ではないので、慣れてしまえば簡単です。
しかし、これまで全くメンテナンスをしたことがない方だと難しいと感じたり、よく分からなかったりするかもしれません。
【必要な工具・アイテム】
- ワイヤーキャップ
- ワイヤキャップーをカシメ(潰す)られるもの
- 六角レンチ(4mmか5mm)
もし、ブレーキワイヤーの長さが足りず、新品へ交換が必要になれば、
- 新品のブレーキワイヤー
- ワイヤーカッター
も用意する必要があります。
ブレーキアウターケーブルの交換、カット
アウターケーブルとは、インナーワイヤーの通り道である“筒”のことですね。
写真にある黒いケーブルです。
補助ブレーキレバーが付いた状態だと、アウターケーブルが短く2分割されています。
補助ブレーキレバーを外す時は、これを“繋がった一本”にしなければいけません。
つまり、アウターケーブルを新品に交換する必要があります。
その際に必要なのが、アウターケーブルのカット。
短すぎず、長すぎずな適切な長さを測り出し、切って取り付けなければなりません。
アウターケーブルを切断した後は、鉄ヤスリを使ってケーブルの末端を平たく処理する必要があります。
平たくした後、千枚通しなどをつかって筒の出入り口をしっかりと広げ、潤滑のためにシリコーンルブスプレーを通したあと、ようやく取り付けます。
割と工程多めです(笑)
まとめるとこうなります。
【必要なアイテム】
- ワイヤーカッター
- 鉄ヤスリ
- 千枚通し(先のとがったもの)
- シリコーンルブスプレー
【必要なスキル】
- アウターケーブルの適切な長さを分かっていること
- アウターケーブルカット後の処理方法を知っていること
初心者の私にもできる?
以上が補助ブレーキレバーの取り外しに係る作業です。
確認していただいて分かったと思いますが、意外と作業が多くて大変なんですよね。
工具の用意も必要ですし。
なので、全くの初心者がやろうとすると、いろいろな壁にぶつかると思います。
時間もかかるでしょう。
これを「自分でも出来そう」と捉えるか、「いやー、難しそうだな、、」と思うかは、あなた次第。
ただ、作業内容自体は比較的簡単な部類だと思います。
初心者の方でも頑張ればできますので、チャレンジしてみるのもアリですね。
自分でチャレンジしてみる方は、こちらの記事が参考になると思います。
お店に任せたときの目安工賃は?【約1万円】

補助ブレーキレバーの取り外しって、意外と難しいんだね・・・
やっぱり自分じゃできなさそうだから、自転車屋さんにお願いしようと思う。
そんな方のために、目安となる工賃をお伝えします。
※工賃はサイクルベースあさひ参照
作業内容 | 工賃 |
インナー、アウターワイヤー1本(調整含) | 2,500円 |
バーテープ巻きつけ、交換 | 3,000円 |
この通り、およそ5500円かなと。
作業が多いので、どうしても工賃が高くつきます。
しかし、これはあくまでも“工賃”でして、実際にはパーツ代も加算されます。
- バーテープ
- ブレーキインナーワイヤー
- アウターケーブル
仮に、以上の3点全てを交換するとなると、プラス3000~5000円はかかりますね。(モノによる)
なので、全体的な作業代は1万円ほど掛かります。
補助ブレーキレバーを外す最適なタイミング

補助ブレーキ外すのにこれだけの料金がかかるのか。
うーん・・・高い。
とはいえ外したい気持ちは変わらないしなあ。
中にはこのように感じた方も少なく無いでしょう。
そんな方のために、補助ブレーキレバーを外すベストなタイミングをお教えします。
「およそ5000km走ったら」ですね。
【✔理由】
- バーテープがボロボロになってくるから
- アウターケーブル、インナーワイヤーも劣化が進むから
消耗品が劣化したタイミングでブレーキレバーを外すのがベスト。
一番もったいなくなくて、かしこいと思います。
それまで待てない方は、せめて「バーテープを交換するタイミング」に合わせるといいでしょう。
まとめ
本記事の要点をまとめます。
【補助ブレーキレバーを外すのに必要な作業】
- バーテープの交換(or巻き直し)
- ブレーキインナーワイヤーの付け外し(調整必要)
- ブレーキアウターケーブルの交換、カット
→初心者の方でもチャレンジできますが、“簡単に”とはいかないかもです。
【お店に任せるといくらかかる?】
- 工賃約5500円
- パーツ代 3000~5000円
→1万円ほどかかると思っておくと良いでしょう。
【レバーを外すベストなタイミングは?】
「5000㎞走ったら」です。
バーテープやワイヤー類が劣化してくるので、交換してももったいなくは無いから。
この記事があなたの参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!