ロードバイクなどに付いているスポークプロテクターって取り外しても大丈夫かな?
格好悪いし、カラカラ音が鳴るし、イマイチ必要性を感じないから外したいんだけど・・・
こんな方にオススメの記事です。
後輪のスプロケット(ギア)の内側に付いている透明な円盤状のパーツを「スポークプロテクター」といいます。
ロードバイクなどの外装の変速機を持つ自転車に付いていることがあります。
ちゃんと意味があって取り付けられているのですが、
- 自転車を漕ぐとカラカラ音が鳴る
- 見た目がダサい
- 必要性を感じない
といった理由から、外したいと思っている方も多いですよね。
しかし、「本当に外しても大丈夫なのかな?」と気になってはいませんか?
そこで今回の記事では、
- スポークプロテクターの付いている意味
- 外してもいいのかどうか
- スポークプロテクターの外し方
といった内容を紹介していきます。
是非ご覧ください。
スポークプロテクターの付いている意味って?
なぜスポークプロテクターが取り付けられているかというと、
もし、チェーンがスプロケットとホイールの間に落ちてしまった時に、チェーンがスポークへ巻き込まれるのを防ぐためです。
写真で指をさしている隙間にチェーンが落ちてしまった時のことですね。
走行中にスポークプロテクターが無い状態でチェーンが落ちてしまうと、回転するホイールにチェーンが巻き込まれ、
- ディレイラーハンガーが折れる
- リアディレイラーがぶっ飛ぶ
- スポークが折れる
- 最悪の場合フレームも割れる・折れる
といった大惨事が起こります。
実際のイメージとなる写真をお借りしてきました。こんな感じです。
(出典:http://blog.livedoor.jp/colorlesswind/archives/5220832.html)
こういった万が一の事故を防ぐために、スポークプロテクターが付けられています。
外しても大丈夫なの?
場合によって大事故を防いでくれる重要な意味を持つスポークプロテクターですが、
基本的に外してしまっても問題ありません。
え、でも外したらチェーンを巻き込んでしまう可能性があるんじゃないの?
自転車は安くないし、写真のような状態になるのは絶対に嫌だよ!
はい、確かにその通りです。
スポークガードを外してしまったら、チェーンが落ちた時にホイールに巻き込まれる可能性は高くなります。
しかし、問題はありません。
どうしてかというと、しっかり整備された自転車ならホイール側にチェーンが落ちることはまずないからです。
皆さんもそうではないですか?多くの人が、この位置でのチェーン落ちは経験したことが無いはずですよね。
それは、自転車の整備ができている良い状態だからです。
定期的に自転車店へのメンテナンスを受けていたり、自分でバイクの状態を管理していたりして、ちゃんと整備のされた自転車に乗っている方は外してしまっても全く問題はありません。
逆に言えば、
- あまりメンテナンスを受けていない
- 自転車の状態が良くない
という方は、外さない方が安心です。
- 整備ができているなら外しても大丈夫
- 整備ができているか不安、状態が良くないなら外さない方が良いかも
チェーンの落ちる原因って?
「整備が出来ていない自転車」はどうしてチェーンの落ちる可能性があるのでしょうか?
具体的にいうと、主に以下の2点が原因でなることが多いです。
- ディレイラーハンガー(リアエンド)が曲がっている時
- 変速調整が出来ていない(特にLow側アジャストボルト)
詳しく解説します。
ディレイラーハンガー(リアエンド)が曲がっている時
ディレイラーハンガー(リアエンド)が曲がっていると、リアディレイラーが斜めに動くことになり、チェーンが落ちたり、ホイールに巻き込まれる可能性がとても高くなります。
このパーツは外部からの衝撃があったとき、フレームを守るためにあえて簡単に曲がるよう作られているのですが、曲がったまま走行することでチェーンが落ちてしまう危険性が出てきます。
なぜかというと、ディレイラーハンガーが曲がってしまうと、それに合わせてリアディレイラーの角度も斜めになってしまうからです。
結果、変速にズレが生じ、チェーンがホイール側に落ちる可能性が出てきます。
ディレイラーハンガーに曲がりがないかを確認し、もし曲がっていれば即座に交換・修正することをオススメします。
参考になる記事がコチラです。
変速調整が出来ていない(特にLow側アジャストボルト)
リアディレイラーの可動範囲を調整する「Low側アジャストボルト」が適正な位置で調整されていないと、チェーンが落ちる可能性があります。
このボルトは「リアディレイラーがどこまで動いて良いか」を制限するものです。
おかげで、普通は一番軽いギア(ローギア)からさらに軽くしようとレバーを押しても、それ以上動きませんよね。
これは、しっかりと調整されているからこそなのです。
もし、このアジャストボルトがゆるゆる・・・つまり可動範囲に制限がされていない状態だと、リアディレイラーがローギアよりもさらにホイール側へ動くことになり、チェーンが落ちてしまいます。
ただ、この調整は納車の際に必ず行っているので、基本的に気にする必要はありません。
しかし、
「自分で変速調整を行ったけど、よくわからないまま完了させてしまった」
という方がいれば、それは要注意です。
本当にチェーンを巻き込んで大事故になる可能性があるので、自転車屋さんに確認してもらうのをオススメします。
スポークプロテクターの外し方
なるほどなるほど。
自分の自転車の状態は良いから、外しても問題なさそうだね。
ところでスポークプロテクターはどうやって外せばいいの?
スポークプロテクターを外すには、スプロケットを外す必要があります。
「スプロケットを外すの!?初心者にはできないじゃん・・・」
と思われたかもしれませんが、実はとっても簡単です。
工具さえあれば誰にでもできる作業なので、やってみたい方はコチラの記事を参考にトライしてみてください。
あるいは、スプロケットを外さずに、ペンチやハサミで切ってしまうことも可能です。
正直、時間的にはスプロケットを外した方が早いのですが、「ちょっと難しそうだな」と感じた方は、この方法でプロテクターを外してみてください。
まとめ
スポークプロテクターは基本的に外してしまってOK!
ただし、整備が行き届いていない自転車は外さない方が安心です。
⇒ディレイラーハンガー(リアエンド)の曲がり・変速調整ができていないことが原因で、ホイール側にチェーンが落ちる危険性があるから。
ご覧いただきありがとうございました。