フロントディレイラーの黒い板「スキッドプレート」を交換したいのだけど、どうやって選べばいいのかなあ?
FDの型式に応じて、使うスキッドプレートも違うよね?
確認はどうしたらよいのだろう。
選び方や互換性、交換方法について教えて貰えたら助かるなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- フロントディレイラーのスキッドプレートの役割
- スキッドプレートの選び方、互換性
- 交換方法について
自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します!
スキッドプレートは小さな部品ですが、実が大きな役割を担っています。
値段も安いので、ある程度消耗したら交換しちゃいましょ!
フロントディレイラーのスキッドプレート 役割は?
フロントディレイラーの内側には、スキッドプレートというパーツが付いています。(一部モデル除く)
「樹脂製の黒い板みたいなもの」です。
こんなやつ↓
なぜスキッドプレートが付いているか?役割はというと…
特に「2」の役割は大きいですね。
フロントディレイラーの寿命を延ばします。
「スキッドプレートが無いとこうなるんだ…」と思った、私が経験した事例として…
→FD本体(金属部分)が直接チェーンに触れる
→そのままずーーーっと乗り続ける
→FDが削れて穴が開いている
→本体交換しか修理手段がない
というのを見たことがあります。
そう。スキッドプレートは小さなパーツで軽視されがちですが、実は超重要。
最終的にフロントディレイラーに穴が開くからです。
もちろん、それ以前の悪影響として、「フロント変速が決まりにくくなる」という症状も出ます。
樹脂製パーツで削れていく運命。
消耗品ですから、適宜交換が必要です。
“寿命”は何とも申し上げにくいのですが、「~1万キロに1回」くらいは変えておくと安心なのではと思います。そうすぐに削れて無くなるものではないですね。
スキッドプレートの選び方、互換性
フロントディレイラーの型式に応じて、選ぶべきスキッドプレートが変わってきます。
どうやって選んだらよいのか?互換性を確認する方法はどうか?
一番確実な方法は、「FDの型式を、シマノディーラー向けサイトで検索」ですね。
手順を解説しましょう。
まずはFDの型番を確認です。
フロントディレイラーの型番は、↓のあたりに刻印があります。
例えばR7000系の105だとしたら「FD-R7000」と刻印があるでしょう。
この刻印を覚えた上で、シマノのディーラー向けサイトへアクセス。
>>トップページで「型式(例:FD-R7000)」を検索」
>>>検索結果から黄色の「EV(分解図)」を開く
>>>図から欲しいパーツの“番号”を確認(例:④のスキッドプレート)
>>>ページを下へスクロールし、該当パーツの“シマノコード”をコピー
あとはパーツコードをGoogleなり、ネット通販なりで検索。
お持ちのFDに互換性のあるスキッドプレートが手に入ります。
よくご自身で自転車イジりをされる方なら、この「ディーラー向けサイトでの分解図の見方」を覚えておくと便利です。
フロントディレイラー「スキッドプレート」の交換方法
スキッドプレートの交換方法は以下の通り。
https://si.shimano.com/ja/pdfs/dm/RAFD001/DM-RAFD001-05-JPN.pdf
たったこれだけ。
自転車知識も技術も特に求められませんから、誰でも出来る内容です。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【フロントディレイラーのスキッドプレート】
<役割>
- FDとチェーンが擦れて“カラカラ”音鳴りしにくくするため
- FD本体(金属部分)の削れ/摩耗を防止するため
<互換性の確認>
- シマノディーラー向けサイトから「EV(分解図)」でパーツコードをチェック
<交換方法>
- ニッパーで切って取り外し、付け替えるだけ
以上です。
スキッドプレートの状態を確認し、削れがあったら変えましょう。
デュラエースのでさえ約250円で買えてしまうほど安いパーツですから(笑)