こんにちは、かけるです。
先日「リアディレイラーの動きが渋い」「変速がうまく決まらない」という相談を受けまして、直すために色々と試してみました。
結果、直りましたので、事例の共有をしたいと思います。
初めての経験(原因)でした。
同じようなトラブルを抱えた方や、整備士の方へ、参考になれば幸いです。
【この記事の概要】
- リアディレイラーの「プレートユニット部」の動作不良
- プレート部分がスムーズに動かず、形状記憶してしまい、変速の調子が悪い
- RDのオーバーホールをおこなった結果、「プレートユニット内の錆」が原因だった
RDの変速不調の状況(プレートユニット部の動きが渋い)
まずは状況の説明からです。
リアディレイラーのケージ、プレートユニット部の動きが悪く、形状記憶してしまう状態でした。
赤丸で囲ったところですね。
普通この部分はフレキシブルに動きますよね。
ギアの位置に合わせて、ケージの位置が変わります。
ただ、今回のリアディレイラーはこのようになりませんでした。
例えばローからトップの方へ動かしていくと、「ローギア」の時の位置で、リアディレイラーのケージ部が固まってしまうのです。
ディレイラーがスプロケからすごく離れるような形になり、全然うまく変速しませんでした。
“固まる”といっても、全く動かないわけではなく、指で押してあげると動きます…が、非常に渋かったです。
何が原因か、このように考えました。
- リアディレイラーのケージ部が歪み、擦れ、動きが重たくなっているか?
- 単に注油不足で、スムーズに動かないだけか?
(シフトワイヤーは問題なしです。)
ただ見た感じ歪んでいるような感じはなかったので、注油をして様子を見ました。
RD全体にラスペネを吹きかけました。
…しかし、直らず。
というわけで、リアディレイラーのオーバーホールをすることにしました。
やってみて直らなければ交換…と。
分解したときの状態は下の画像に近い状態です。
動きに関係ない3,4,5,6以外は全てばらしてみました。
画像:シマノ
(実際にオーバーホール中の画像は無いです。。。)
ばらしてみて驚いたのですが、画像の1(B軸部)や7(プレートユニット部)の中が非常に錆びていました。
ヘッドのベアリングが茶色くなって酷く錆びていることってありますけど、あれと同じような感じ。
もはや錆がダマになっていて、「明らかに抵抗になっているよな…」と思うほどです。
このB軸部やプレートユニット部を清掃&グリスアップし、他のパーツも戻してみたところ、見事に直りました!
ですので今回の原因は「プレートユニット部の錆」が原因だったようです。
この部分がひどく錆びたことで、RDの動作不調を起こすのは初めての経験でした。
勉強になりました。
ある程度期間(距離)リアディレイラーを使っていて同様の症状が起こった場合は、もしかすると「プレートユニット部のサビ」「グリス抜けによる潤滑不足」が原因かもしれません。
よければ頭の片隅にでもおいて、参考にしてみてください。
以上、そんなこともあるんやなーと学んだ話でした。