自転車チェーンを結合する時に使う、KMCの「ミッシングリンク」ってあるよね。
あれって再利用可能(何度も着脱)なのかな?
うろ覚えだけど…
- シマノのクイックリンクは再利用不可
- KMCのミッシングリンクは再利用可能
と、どこかで聞いたことがあるような気がするんだよね。
どうだったか忘れちゃったから教えて貰えると嬉しいなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- KMCのミッシングリンクは再利用可能なのか?
- 再利用可能/不可能の見分け方
- 他メーカーはどうか?
自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します!
本記事を書くきっかけになったのが、自分自身が「KMCってどうだったっけ?」と疑問に思ったからです。
結果をお伝えします。
KMCのミッシングリンクは再利用可能?【両方ある】
結論からいうと、KMCでもミッシングリンクの種類によって「再利用可能」「再利用不可能」のどちらも存在します。
KMCのミッシングリンク = 再利用可能 と覚えていた方も少なからずいたと思いまますが、一概には言えないので注意しましょう。
再利用可能/不可能モデルはどう判別をしたらいいのか?
ポイントを解説します。
ミッシングリンク 再利用可能/不可能の判別ポイント
ポイントは2つです。
順に深掘りしていきます。
ミッシングリンクのプレート面にへこみがあるか
実は、再利用可能/不可能モデルでは見た目に違いがあります。
ミッシングリンクのプレート面に「へこみ」があるかないかです。
KMC公式サイトにあるこの画像を見ていただけると、意味が分かると思います。
この部分の「へこみ」です。
へこみの有無なら簡単に確認&判断できますよね。覚えておくといいとおもいます。
ちなみにですが、再利用可能モデルでも「3-5回で交換してね!」とのことでした。
無制限に着脱できるわけではないみたいです。
ミッシングリンクの型番の末尾に“R”が付いているか
他に判別する方法として、「モデル型番の末尾に“R(Reusable)”が付いているか」というのがあります。
ミッシングリンクの現物や写真がなく、見た目での判別ができない時に有効です。
どういうことか?
例えば、11速のミッシングリンクで解説しましょうか。
以下が11速用の全モデルです。
このうち、末尾に“R”が付いているモデルがありますよね。
これらが再利用可能なモデルです。
商品詳細ページを開いて改めて確認してみます。
→Reusable(再利用可能)
→Reusable(再利用可能)
→Non reusable(再利用不可能)
→プレート面にへこみあり
この通りです。
ミッシングリンクの再利用不可能/可能の判別方法は以上になります。
各メーカーのチェーンはどうか?
他メーカーからもミッシングリンク(※KMCの標章ですが)は出ています。
…がしかし、基本的には再利用不可能な場合が多いですね。
シマノのクイックリンクは1度きり。再利用不可能です。
私が知っている限り、他に再利用可能モデルを出すメーカーは「ワイパーマン」ですかね。
日本ではあまり知名度がなく、チェーンもコネクトリンクも使っている人はほとんどいませんけど。
ワイパーマンのコネックスリンク(=ミッシングリンク)は、公式で何度でも着脱が可能と言われています。チェーンの寿命がリンクの寿命となります。
しかも、KMCのミッシングリンクやシマノのクイックリンクと違い、なんと手で着脱ができるんですよね。工具不要。
頻繁にチェーンを掃除する方なんかは、ワイパーマンのコネックスリンクを使ってみる価値はありますね。
チェーンの傷みを気にすることなく着脱できるようになるので、非常に便利です。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【KMCのミッシングリンクは再利用可能か?】
- 結論:モデルによる
- 再利用可能モデルの特徴
→プレート面にへこみなし
→モデル型番末尾に“R”がある - 再利用不可能モデルの特徴
→プレート面にへこみあり
→モデル型番末尾に“R”なし - 私の知っている限り、他に再利用可能なメーカーはワイパーマンの「コネックスリンク」のみ
- シマノは再利用不可能
というわけで以上です。
ミッシングリンクを買う際は、どうぞお気を付けを。
再利用不可能のモデルで再利用すると、ハマりが緩くなって外れる恐れがありますのでおやめくださいね。(実際ガバガバになります。)