ママチャリの鍵が、なぜか掛からなくなってしまった…
レバーをグイっと押しても、棒が下に潜っちゃうんだよね。
前まではちゃんとロックできたのに、どうしてだろう?
原因と解決策があれば、教えて欲しいなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- ママチャリ(一般的な自転車)のカギがうまく掛からない時によくある原因
- その解決策
- スポークの曲がりを確認する
- カギ交換の目安料金
自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します!
「カギが掛からないんですけど…」というのは、よくあるトラブルです。
そして原因はたいてい同じ。詳しくお話しします。
自転車のリング錠(カギ)が掛からない時の原因と解決策
まず、本記事が想定している「カギが掛からない状態」を定義します。
このような形の鍵で、「ツマミ」を下に押したとき…
赤色の部分で、「カギの“棒”がうまく筒に入らず、下に潜ってしまう」という状況を指します。
たまになることもあれば、毎回なってしまう人もいるでしょう。
もしこの症状が当てはまるようなら、本記事を読み進めてください。
違う方はバックして頂いて大丈夫でです。
さて、カギがうまく掛からない原因ですが…
結論:棒の曲がりですね。
よくあるトラブルです。
ではなぜ鍵の棒が曲がってしまったかというと、「カギが掛かったまま、間違えて発進させたことによるもの」です。記憶にないですか?
「さあ漕ぎ始めよう!」と思ってペダルを踏んでみたら「ガンッ」となってカギが閉まっているのに気づいたことが。
この時にカギの棒にダメージが入って、曲がるのです。
という典型的なパターン。
「いやいや記憶にないんだけどなあ…」
という方は、以下の方法で確認をしてみてください。
カギにダメージが入っていないか確認する方法
自転車の車輪には「スポーク」と呼ばれる針金みたいな棒がありますよね。
あれがカギにゴツーンとあたるわけです。
ちょうどスポークがあたるのは「赤色」で示したあたり。
ここに細かな棒状の「凹み」がありませんか?あるなら、恐らくカギを掛けたまま発進した痕跡です。
あるいは、後輪のスポークの「カギに当たりそうな位置」が曲がっていないか確認してみて下さい。
写真「赤丸」のあたり。
一本一本見ていくと、右図のように「く」の字に曲がったスポークがありませんか。
それがカギにぶつけた衝撃で曲がったものです。
スポークにも、カギ側にもダメージが出るわけですね。
スポークが曲がっていたり、カギに痕跡が残っていれば、「衝撃によるカギの曲がりで、掛からなくなった」説が濃厚になります。原因を特定できました。
曲がって掛からない!カギはどうする?
これを直すには、基本的に「カギ本体の交換」が必要です。
曲げ直しで直ることもありますが、うまくいかないことの方が多いです。たいてい交換。
カギ本体の料金的には、1500円から5000円といった感じ。
安い自転車には安い鍵が、高い自転車には高い鍵が使われています。
ブリヂストン等、通学とかで使われる自転車の鍵は高級で、しかも取付ネジがフレームにあったりします。
こうなると汎用品は使えませんので、注文ですね。5000円くらい。
逆に安い鍵は汎用性があるので、恐らくお店にある在庫で対応できます。
詳しいことは自転車屋さんに相談してみて下さい。
※ちなみにですが、自損になるので品質保証は使えません。有償での修理になります。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【自転車のリング錠(カギ)が掛からない時の原因と解決策】
- 原因の多くは「カギを掛けたまま発進し、曲がり、入らなくなった」ためです。
- カギに棒状の痕跡が無いか?スポークが「く」の字に曲がっていないか?
- 基本的に本体交換をして対処します。
- 料金的には1500円から5000円ほど。
- 自転車の価格に比例して高くなります。
というわけで以上です。
「カギが掛からない」とお困りの方に、少しでも参考になればと思まいます。