持っているローターとホイールの固定方式が異なってるから、困ってて…。
ディスクローターの固定方式を、
- センターロック→6穴式(6ボルト)
あるいは
- 6穴式→センターロック
に変更することってできるのかな?
アダプターが売られているなら、商品を教えて欲しいなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- アダプターを使ってセンターロック⇔6穴はできるのか?
- アダプターを使ってセンターロックホイールに、6穴ローターを使う方法
- センターロックでも「AFS式」には要注意
自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します。
使うアダプターについて紹介します。
【可能?】センターロック⇔6穴式への変更はできるのか?
まず、センターロック⇔6穴式へのカスタムはいずれも可能なのかどうか?
結論から言うと…
しかし、
となります。
6穴式ホイールをお持ちの場合は、6穴式ローターを探すしかないというわけですね。
前者に対して使うアダプターについて解説します。
ホイール側センターロック → ローター側6穴(ボルト)式へのアダプター
センターロックのホイールに対して、6穴式ローターを使いたい場合、シマノから出ている「SM-RTAD05」というアダプターを使えばOKです。
組み付けの展開図は以下の通り。
ポイントとしては、「ボルトも6本使うし、センターロックリングも固定する」という点です。
ボルトは、センターロックホイールにあるロータースプラインへのスペーサー(?)へ固定するためのものですね。
まず、スペーサーに対してローターを固定しておいて、最終的にはセンターロックで締め付けるわけです。
ボルト、ロックリング(外セレーション)のどちらも使うので、工具がどちらも必要です。
お持ちでない方は用意しておきましょう。
を使います。
なお、「外セレーション」の意味がよく分からない方は、こちらの記事をご覧ください。
ロックリングにも種類があり、使う工具が異なります。
【注意】AFS式ロックリングには不可
センターロック→6穴式へのカスタムは、説明した通りできます。
…が、センターロックはセンターロックでも、フルクラムやカンパニョーロの「AFS式」センターロックの場合上記アダプターは使えませんので、ご注意ください。
現状、AFS式で使えるアダプターはなさそうです。
「AFS式とは何ぞや?」
という方は、こちらの記事をご覧ください。
【結論:無い】6穴式→センターロックへのアダプター
「6穴式のホイールに対して、センターロックのローターを使うためのアダプター」が無いかを調べてみたのですが、見当たりませんでした。
冒頭でも述べた通り、6穴式ホイールに対しては、6穴式ローターを使う他ないというわけですね。
ただ、そう悲観するほどでもありません。
シマノの6ボルトローターにはこれだけのラインナップがあります。
グレードが限られますが、よっぽど使えるローターはありますから、大丈夫です。
しかしながら、センターロックが主流になってきているのは事実でして、新型ローターは全てそう。
今後ホイールを買うならば、センターロックタイプを買った方が絶対にいいでしょう。
なお、アダプターが無い理由を探ってみました。恐らくクリアランスの問題です。
例えば6穴式のロードバイクを見てみると、クリアランスがコレだけしかありませんでした。
仮にセンターロックのローターをアダプターで付けようと思うと、ローターの隙間にアダプターをかませるわけですよね。
センターロックのネジ分の厚みが必要です。
しかし、どう考えてもそんな隙間は取れません。
商品(アダプタ)が無いのは、物理的に無理だからなのかな…と思いました。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【ディスクブレーキ|6穴式⇔センターロックに使うアダプター解説】
- センターロックのホイール に 6穴式ローター を使うことは可能。
→シマノのアダプター「SM-RTAD05」を使えばOK。 - センターロックのホイール に 6穴式ローター を使うことは不可能。
- つまり。6穴式ホイールをお持ちの場合、6穴式ローターを探すしかない。
- なお、センターロックはセンターロックでも「AFS式」だとシマノのアダプターは使えないので要注意。
現状、AFS式センターロック→6穴化はできないと思う。
というわけで、以上です。少しでも参考になれば幸いです。