ロードバイクのSTIレバーって、どのくらいの強さで締めたらよいのだろう?
具体的な締め付けトルクとかって決められているのかな?
簡潔に教えて貰えると助かるなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- STIレバーの締め付けトルク
- 締め付けの確認方法
- 強く締めすぎるとどうなるか?
- カーボンハンドルは特に注意
自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します!
短い内容となってますので、サクッとご覧ください。
【ロードバイク】STIレバーの締め付けトルクは?
結論から言うと、適正締め付けトルクは「6-8Nm」です。
シマノのディーラーマニュアルを見れば、確認することができます。
https://si.shimano.com/ja/pdfs/dm/RACBR01/DM-RACBR01-03-JPN.pdf
「6-8Nmってどのくらい?力加減のイメージは?」
と思うでしょう。
サドルやステムのボルトの標準適正トルクが「5Nm」ということを考えると、「そんなに強く締めこまなくてOK」という印象ですかね。
とはいえ、普段からトルク管理を行っている方でないと、“トルクの感覚”って分からないと思います。
メンテナンスを始めたばかりの初心者の方などは、トルクが測れる「トルクレンチ」ってのを一つ持っておくといいですね。
「この締め付け具合が、〇〇Nmくらいか」と分かるようになるので、過度な締め付けからパーツを破損させたりすることがなくなるでしょう。
特にカーボン車にお乗りの方は、トルクレンチは必須です。
STIレバー、締め付けすぎるとどうなる?
レバーが折れる
STIレバーの6~8Nmで、確認方法としては「レバーを左右から手で挟み力を加え、動かなければOK」です。
やってはいけないのが、動いてはいけないからとガチガチに締めすぎてしまうこと。
実は、STIレバーは“締めればいい”ってものじゃないのです。
適正トルクを超えて過度な締め付けをすると、落車時などにSTIレバーが折れるからです。
STIレバーは衝撃が加わったときに“ズレ”て、力を逃がすようにしなければいけません。
それゆえ、強く固定すればいいってわけじゃない。
締め付けが強すぎると力が全く逃げず、レバーが根元からボキッと逝きます。修理不可。
それを防ぐために絶対に適正トルクは守らなければならないのです。
カーボンハンドルが割れる
また、取り付ける側のハンドルがカーボンであれば、過度な締め付けで割れることがあります。
アルミよりも慎重に取り付けを行わなければならないのは、言うまでもありません。
注意してください。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【ロードバイク|STIレバーの締め付けトルクは?強すぎると…】
- 適正締め付けトルクは「6-8Nm」
- それほどガチガチには締めこまない
- 衝撃があったときに、レバーがズレないと折れてしまうから
- カーボンハンドルへの固定は要注意
以上です。ご覧いただきありがとうございました。