自転車を駐輪する時に、スタンドが上がりにくいんだよね。
新品の時はスルッと跳ね上がってくれたのに、今は途中で止まることがよくある。
最後まで足で蹴らないといけないから面倒で。
これって、家にある道具で簡単に直ったりしないかなあ?
もうスタンド自体が寿命?
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 自転車のスタンドが上がりにくい時の原因と解決策
- 家にある“アレ”で簡単に直るはず
- 新品のスタンドに交換するとなると、いくら掛かるか?
自転車ショップでメカニックとして働く私が解説します。
スタンドも定期的なメンテナンスが必要です。
たまに“アレ”を吹いてあげるだけで、滑らかに動くようになりますよ。
【1分で直る】自転車のスタンドが上がりにくい時の原因と解決策
スタンドが上がりにくい時の原因は、主に「サビ」や「潤滑油が切れたこと」によるものです。
もちろん他に考えられる原因もありますが、たいていの場合はこれ。
それが原因でスタンドを上げる時の抵抗が増し、スルッと上がり切らず、途中で止まってしまう…というわけですね。
要するに「動きが悪くなっているだけ」です。
スタンドを見たときに“茶色のサビ”が出ていたりしたら、その可能性は非常に高い。
では、どうしたら直せるのか?
しっかり最後まで滑らかに上がるようになるのか?
潤滑油(スプレー)をサッと吹き掛けるだけで、見違えるほど滑らかに動くようになると思います。
まずはやってみましょう。
使う潤滑油は、みなさんお馴染みの「クレ 5-56」でOK。他に有名なのはワコーズのラスペネとか。
両立スタンドの場合
自転車のスタンドの動く部分に噴射しましょう。
ママチャリの両立スタンドであれば、“○”の部分。プシューと掛けてください。
反対側(チェーンがある側)も同じようにやります。
チェーンがある側のスタンドにオイルを掛ける時は、一つ注意点があります。
ブレーキの内部には掛からないようにしてください。
↑これがブレーキでして、中にオイルが入ると効かなくなるからです。
豪快にスプレー噴射するのではなく、優しく吹きかけることと。あとはノズルの角度を下に向けるなどして、注意して掛けてください。
片足スタンドの場合
ママチャリ、スポーツバイクなどの片足スタンド場合も同様です。
スタンドの可動部分にオイルを掛けます。
だいたい“赤〇”の部分。
金属が擦れるのはプレートの内側ですので、外側も含めて全体に掛けてください。
オイル塗布後はなじませる
オイルの塗布が終わったら、しっかり動くか確認です。
その場でスタンドを「下ろす→上げる」を5回くらい繰り返してみてください。
明らかに動きが良くなっていませんか?
しっかりスタンドが跳ねあがるようならOK。
まだ動きが鈍いようであれば、もう一度オイルを掛けてみましょう。そして確認。
それでもだめなら…次の項目で解説します。
オイルの塗布で直らない場合
オイルを掛けてもダメならば、原因は他にもありそうです。
考えられるのはこんなところ。
ただこれらの判断は、経験がものをいうところ。
特に自転車知識がない方が見ても、「何が正常か?」「最初はどうだったのか?」が分からないですからね。問題を発見できません。
オイルを塗ってもダメならば、一度自転車ショップに持ち込んでみて下さい。
スタンドを交換するなら、費用はいくら?
今のスタンドが壊れていて、新しいスタンドに交換するとなるといくら掛かるか?
参考程度にお伝えします。
本体+作業工賃含めておよそ「3000円」ってところです。
ただし、モノによっては例外もあります。
例えば、てこの原理で軽やかに止めれるタイプのスタンドや…
スタンドとハンドルロックが連動するタイプのものや…
メーカー純正品のスタンド などですね。
価格も含めてお店に相談してみましょう。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【自転車のスタンドが上がりにくい時の原因と解決策】
- 多くの場合は「サビ」や「オイル切れ」です
- 5-56などの潤滑油を塗布すれば治ることがほとんど
- それでも直らない時は、スタンドの曲がりや、バネのへたりが考えられます
- 新品のスタンドに変えるとなれば、およそ3000円くらいです ※例外あり
この記事が少しでも参考になり、問題解決に役立てばと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!