自転車のペダルを自分で外そうと頑張ってるんだけど、全く取れない…。
どれだけ力を加えても、ビクともしないよ。
こういう時って、どうしたらよいのだろう?
コツとかあるの?
外れない時の解決策と言うか、ヒントになるものがあれば教えて欲しいなあ。
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 自転車のペダルが固くて外れない時の解決策
- 外れないお客様の「あるある集」
- どうにも外れない時にすべきこと
- ペダルを付ける時に忘れてはならない「グリス」の話
自転車ショップで働く私が解説します!
お店で働いていると、よくいらっしゃいます。
「どうにもペダルが外れないから取ってくれないか…」というお客様が。
で、交代して私たちが作業をしてみると、いとも簡単に取れてしまうことがあるんですよね。
「えっ、すぐ外れましたよ!」みたいな。
なぜだろうと思い、話を聞くと、「そりゃ外れないですよ、、、」ということをしている方も多いです。
おそらく、本記事に訪れた方の中にも、同じことをしてしまっている方もいるでしょう。
ペダルを外す際の前提条件、あるある、コツについてお話ししますね。
【マジで無理】自転車のペダルが固くて外れない時の解決手順
ペダルを外す際の「前提条件」とでもいうべきでしょうか。
まず、これらを確認して下さい。
特に多いのが、ペダルレンチを使わずに外してるパターンですね。
あと、当たり前な話として、スルッっと簡単にペダルが取れることはないです。
ペダル外しは“固い”のが普通なのです。
なぜならば、ペダルの締め付けトルク(力)はおよそ40N/mでして、一言でいえば「ガン締め」しなければいけない箇所だからです。
それを踏まえ、確認すべき2つのポイントを解説します。
しっかりと、ペダルレンチを使っていますか?
ペダル軸は15mmのレンチを使って外します。
…がしかし、15mmにハマれば何でもいいというわけではありません。
ペダルを外す際は「ペダルレンチ」という専用工具を使ってください。買ってください。
あるあるとして、モンキーレンチやスパナを使っているということが多いです。
ペダルはガッチリ締まってますから、貧弱な工具ではまず外れません。
やり方が悪いのではなく、単に工具の問題。
「確かにペダルレンチ使ってなかったや…」
という方は、専用工具を揃えるところから始めましょう。
ネジの回転方向(左ペダルが逆ネジ)は間違っていないですか?
「左ペダルだけ外れないんだよね…」
そんな状況に陥っているならば、ねじの回転方向を確認して下さい。間違ってはいませんか?
自転車のペダルは、「左は逆ネジ」です。(反対に右は正ネジです。)
どういうことかというと、左ペダルを自分の正面に置いた時、
となり、通常の逆です。
これが間違っていては、いつまで経っても外れません。
むしろ、強く締めこんでしまっているかも…?
始めてペダルを外す方は、特に注意して作業を行ってください。
それでも外れない時は…「オイル塗布」
「ペダルレンチを使っているし、回転方向も大丈夫。
それでも外れない…」
そんな時は、次の手段。
ペダル軸に対して浸透性の高いオイルを塗布します。
ラスペネとか、5-56とか。
吹いて小一時間置いて浸透を待ったのち、再チャレンジです。
これでヌルッと外れる時もあり、気持ちがいいですよ。
最終手段:プロに任せる
「何をやってもダメだ!」
こうなったら、意地を張らずプロに任せましょう。
ペダル外しなら500円くらいでやってもらえます。
ここでもあるあるを紹介しますが、ペダル外しを頑張りすぎて、既に軸が舐めた状態になっている方。
こうなると、さすがにプロでも無理です。力が加わらないので、外せなくなります…。
そうなると手遅れですから、ある程度頑張って無理そうなら、潔くお店へ持って行くのがオススメ。
ペダルを壊してしまったら、任せる工賃の500円よりうんと高くつきます。
ペダルを付ける際に「グリス」を塗ること
ペダルが外れたとして、新しく取り付ける際に忘れてはならないことがあります。
「グリス」を塗りましょう。
グリスを塗ることで固着を防止します。
つまり、「固くて外れねぇ…」って状態になるのを防ぐのです。
ペダルに限らず、ボルトにグリスを塗るのは基本中の基本なので、覚えておきましょう。
まとめ
最後に、本記事の要点をまとめます。
【自転車のペダルが固くて外れない時の解決手順】
- しっかりと、ペダルレンチを使っていますか?
- ネジの回転方向(左ペダルが逆ネジ)は間違っていないですか?
- →大前提として、ペダルはある程度固いのが当たり前です。
- →なぜなら、締め付けトルク(目安)が40N/mだから。
- 外れない時は、オイルを塗布する。
- どうにも無理なら、プロに任せる。
- ネジ山を完全に舐めさせてしまうと、手遅れです。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!