【免許不要に!】電動キックボード「LUUP(ループ)」の始め方
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【荷物が重い・坂が辛い】自転車を楽に漕ぐためにはギア比のカスタムが効果的

いきなりですが皆さん、自転車に乗っていてこんな経験はございませんか?

・荷物を積んだ自転車が重く、坂で漕げない
・あるいは坂で踏ん張って漕ぐため膝が傷む
・重いギアは要らないから、もっと軽いギアを増やしたい
・脚力に自信が無く、一番軽いギアでも重いと感じる

これらの悩みを解決するためには「ギア比」を見直すことが大切です。

 

私は日本一周に向けて行った自転車カスタムのうち、強いこだわりがあるのがこのギア比であり、クランクとスプロケットからなるギア比を考えて自転車を組み上げました。

 

結果、それまで完成車に組み込まれたままの状態で自転車旅を行うよりもずっと楽に走行をすることができるようになったのです。

 

このようにあなたも最適なギア比を知ることが出来れば、今よりも楽に高いパフォーマンスを発揮できるようになりますよ。

 

私が日本一周で選んだギア比にした理由と共に、ギア比を変えることについてご紹介させていただきます。

【気になる】街で見かける電動キックボード「LUUP」とは?
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ギア比とは

まずはこの内容で重要になってくる「ギア比」の意味からご説明します。

 

ギア比とは、自転車におけるクランク(チェーンリング)とスプロケットの歯数の比率のことであり、クランクを一回転するごとにホイールが何回転するかを表します。

 

例えば、32T(T=Teeth=歯数)のクランクが一回転した時には、32T分のチェーンが引っ張られます。それに連動してスプロケットが回ります。

 

これが32Tのクランクと32Tのスプロケットという組み合わせだった場合、クランク1回転ごとに32T分チェーンが引っ張られ、32T分スプロケットが回ります。

 

つまり、

クランク1回転=ホイール1回転

となり、この場合のギア比は「」となります。

 

もう一つ例を挙げると、52Tのクランクと12Tの組み合わせではどうでしょうか。
これはよくあるアウタートップ(前も後ろも一番重いギア)の設定です。

 

クランク一回転で52T分チェーンが引っ張られるため、一周12Tのスプロケットは4.333…回転する計算になります。

つまり、この場合のギア比は「4.3」となり、先ほどの「1」と比べた時に、クランク一回転ごとに進む距離は4.3倍になります。

 

クランク一回転ごとに比較したとき、ギア比が軽いと軽く漕げる代わりに進みが悪く、ギア比が重いと進む距離が長い代わりに漕ぐのが大変です。

 

クランクやスプロケットには歯数の違う製品がいくつか出ているため、それらを自分好みにカスタマイズすることで使いやすい自転車に変えることができます。

 

「ギア比の数字が小さければ軽く、大きければ重いんだ」というくらいに覚えておいてください。

日本一周で選択したギア比

そこで私が日本一周をするにあたって選択したのは

42-32-24Tのクランクと11-32Tのスプロケット

を組み合わせたとても軽いギア比でした。

 

私は自転車旅を始めたのは高校2年生の時です。回を重ねるごとに旅の規模が増し、それに伴って荷物が増えるにつれ、相対的にギアを重く感じることが多くなってしまいました。

 

特に坂道ではインナーロー(前も後ろも一番軽いギア)でも重いと感じ、もっと軽いギアを増やしたいと思っていました。

 

また、当時使っていた52-42-32Tのフロント3段のクランクのうち、アウターギアはほとんど下り坂でしか使っておらず、平地など基本的にはミドル(クランク2段目)×スプロケ中央付近のギアばかり使っていることに気づきました。

 

私のように「荷物を積んだ自転車旅」という使い方においてスピードは二の次であったため、重いギアよりも軽いギアの選択肢を増やした方が良いと考えました。

 

平地では20km/h程度、スピードが乗っても30km/hに達することは少なく、さらに坂道では10km/h以下になることが多く、勾配によっては強く踏んでも5-8km/hしか出ないことも多々あったからです。

また、そのように頑張って漕いだとしても脚力が長続きしません。

 

その経験を踏まえて日本一周で使う自転車には、下りでしか使っていない52Tのアウターギアを捨て、クランク全体の歯数をもっと小さなもの換えることにしました。

そうすることでギヤ比が軽くなって走りやすくなり、またクランク自体の重量も減らすこともできるのです。

そうして

【クランク42-32-24T×スプロケット11-32T】

という組み合わせに辿り着きました。ギア比的にはこんな感じです。

 

[今までの52-42-32T×11-32]

 

日本一周で使った組み合わせ[42-32-24×11-32T]

全体的に大きくギア比が下がり、荷物を載せた自転車をより使いやすいものへと変えました。

ギア比を小さくすることのメリット

今回の私のようにギア比を小さくすることで得られるメリットにはこのようなものがあります。

・軽いギアの下限が広がる
・製品重量が軽くなり、足回りが軽やかになる

軽いギアの下限が広がる

今まで「もっと軽くしたいのにギアが無い!」と思っていたその状態から、さらにギアを軽くできるようなイメージです。
 
 
無理して踏み込む必要もなくなりますし、回すように漕ぐことが出来るようになることで坂道でのスピードアップに繋がります。
 
また、全体的にギヤ比が小さくなることで力のいる発進時に少ない力で進ませることができます。

デメリット

・トップスピードが落ちる
・フロントの変速回数が増える
・街乗りに適したギア比では無くなる

トップスピードが落ちる

トップスピードとは最高速度のことで、ギア比の下限が広がる半面、上限が狭まってしまいます。

 

レースのような場面ではスピードが命ですから、下り坂でも足を回しさらに加速しようとするでしょう。50-70km/hに到達することだってあります。

そういった時にギア比が小さいと足が回りきってしまい、漕いでも力が加わらない状態になってしまいますが、私たちが一般的に使用する分には関係なく、あまりデメリットとは感じない事でしょう。

フロントの変速回数が増える

私の組み合わせの場合、ケイデンス90BPMでこれだけのスピードが出ます。

ミドル×ローから発進させた場合、ミドル×4速を選択する頃でも20.3km/hしか出ておらず、さらに加速したい場合はフロントをアウターへと変速するのが望ましいです。

このように低速ギアを使い終わるスピードが速くなり、フロント側で調整をすることが多くなります。

街乗りに適したギア比では無くなる

私がギア比を小さくしたのは荷物を積んでの自転車旅を楽に行えるようにしたかったからであり、その目的に対しては非常に効果のあるカスタムです。

 

しかし、普段の使い道(無積載でのサイクリング等)に戻してしまうと使いにくいギア比になってしまうため、使用用途が沢山ある場合には注意が必要です。

実際に使ってみた感想

私が変えたのはクランクのみで、スプロケットの歯数は32Tのままでした。

それでも以前よりもうんと使いやすくなり、クランク・スプロケ全てのギアを満遍なく使えるようになりました。

 

特に効果を感じているのは坂道で、これまでは漕ぐのを辞めてしまっていたような坂道も「クイッ!クイッ!」と軽い力でペダルを踏み切れるようになり、スピードも上がった上に膝への負担が大幅に減りました。
 

これまでは「グイーッ!グイーッ!」と気合で踏み込んでいたため、大きな峠を越えた日の夜には膝が痛むことが多かったですが、

このクランク(ギア比)に変えてからはそのようなことがほとんどなくなりました。

実際に熊本県の大観峰・阿蘇山という獲得標高1000m超えのヒルクライムを連日で行えましたし、2702mにもなる乗鞍岳を上った翌日も獲得標高700m・60kmの距離も走行することができました。

また、ギアを満遍なく使えるようになったことで多用する箇所だけが減っていくということが無くなり、全体的に均等に摩耗していきました。

チェーンのメンテナンスをしっかり行っていたことも相まって、12545km走行した日本一周後のチェーンリングの状態も良好です。

作業の注意点

ギア比を変えようとクランクやスプロケットを交換する際には、本体の交換以外にも必要な作業がいくつかあります。
箇条書きで簡単に説明いたします。

クランク交換

  • 1.Fディレイラーの対応を確認
    ・変速段数
    ・対応歯数
    2.Fディレイラーの調整
    3.チェーンの長さ変更

スプロケット交換

  • 1.Rディレイラーの対応を確認
    ・最大フロントギア歯数差
    ・ケージタイプ
    ・トータルキャパシティ
    2.Rディレイラーの調整
    3.チェーンの長さ変更

まとめ

数字や専門用語を使う場面が多く、若干伝わりにくい部分もあったとは思いますが、実はそういった自転車に詳しくない人にこそ知って欲しい内容でした。

 

購入したままの完成車に付いているクランクやスプロケットが、全ての人の使い方に当てはまるかというとそうではありません。

自分自身の脚力や脚質、使用用途に合ったギア比を使うことで、より楽に、より良いパフォーマンスを発揮することができます。

 

もし、あなたが今特定のギアを多用していたり、ギア比に不満があると言うのであれば、是非パーツの交換をして自分に合った快適な自転車を作り上げることをオススメします。

 

あなたのサイクルライフがより快適になることを願い、お役に立てれば幸いです。

ご覧いただきありがとうございました。

自転車旅

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