クロスバイクで通勤をしようと考えてるんだけど、車体を買っただけでは何もついていなくて不便。
キックスタンドすらついてないし、荷物を運ぶためのカゴも荷台もないんだね。
毎日の通勤がより快適になるよう、クロスバイクのオススメのカスタムを教えてほしいんだけど・・・
こんな方にオススメの記事です。
【この記事で分かること】
- 通勤を快適にするクロスバイクのカスタム方法
- なぜそのカスタムをした方がいいのか
- 中でもオススメのアイテム
自転車店で働く私が解説します。
クロスバイクで通勤をしている方から、こんな相談を受けることがあります。
「荷物が重たくて困っちゃうよ!汗もかくし。荷物をどこかに入れられたらなあ。」
「この前濡れた道路を走ったら、服が汚れてしまったよ。泥除けが無いと不便だね・・・」
など。
クロスバイクはママチャリに比べてうんと軽やかに走れる半面、購入したままの状態では実用性に欠けますよね。
なので、上記のような困りごとを抱えている方も多いです。
そこで今回、クロスバイクで通勤をする方にとって、毎日を快適に変える「通勤仕様のカスタム」を紹介します。
この記事の内容を参考に、カスタムしてみてくださいね。
きっと、今よりうんと使いやすくなるはずです。
「まだ通勤に使う自転車が決まっていない・・・」という方は、こちらの記事からご覧いただければと思います。
それではどうぞ。
【毎日を快適に!】クロスバイクを“通勤仕様”にカスタムする方法
クロスバイクで通勤をするなら、以下6つのカスタムがオススメです。
これをすることによって、通勤をより安心・安全・快適なものにすることができますよ。
詳しく解説するとともに、オススメの商品も紹介していきます。
フロント/リアライト
通勤で自転車を使うなら、前後のライトは必須です。
なぜなら、夜間に走行するためです。
もはや説明不要ですが(笑)
多くの人が帰宅する時間というのは、17時~ではないでしょうか。
日も沈んできて、だんだん周りが暗くなってきますよね。
ライトをつけていないと、道路の状態が分からず非常に危険。
例えば、
「穴ぼこに気づかなくて、転んでしまった」
「障害物をよけられなかった」
なんてこともあるかもしれません。
なので、事故なく安全に走行するために、進行方向を明るく照らす「フロントライト」は必須です。
ただし、フロントライトのみではいけません。
必ず「リアライト(後方用ライト)」も付けましょう。
確かにフロントライトさえあれば、自分からは前方のことがよく見えるのですが、後続車から見たときに全く目立ちませんよね。
特にスーツのような黒い服を着ていたら、暗闇と同化して全く分かりません。
それだと、後続車にはねられてしまったり、事故に繋がったりする可能性が非常高くて危険です。
なので、視認性を高めて安全に走行するために、フロント/リアライトはどちらも必要。
手頃な価格でオススメなのが、このセットです。
小柄ながらも、街で乗るには十分なほどの明るさを持っています。
USB充電なので、電池を交換する手間が無いのも嬉しいですね。
ただ、通勤途中に暗い道を通らなければいけない方は、上記のライトではちょっと物足りません。
例えば、
- 街灯が無い場所を走る
- 山の中を走る
- 田んぼ道を走る
とか。
そういう方は、ワンランク上のVOLT400がオススメ。
「ちょっと高いな」って思うかもしれませんが、ライトは値段なりなので仕方がないです。
「安くて明るいライトは無い」と断言できます。
VOLT400を使えば、誰もが「明るいな」「十分すぎる明るさだな」「夜道も安心だな」と感じるはず。
ただ、こちらはセットではないので、あわせてリアライトの購入も必要です。
特に暗い道を走るなら、このセットを買っておけば間違いありません。
ライトは毎日使うものですから、お金をかけるべきポイントです。
カギ
通勤でクロスバイクを使う方って、当然、乗ってる時間よりも目を離している時間の方が長いですよね。
なので、ある程度頑丈な鍵が必要です。
そんな方にオススメな鍵が4種類あります。
- チェーンロック
- ケーブルロック
- ブレードロック
- U字ロック
それぞれメリット・デメリットがありますので、好みのものを選びましょう。
詳しく紹介します。
チェーンロック
鎖状のチェーンが布で覆われているタイプの鍵です。
想像通り重たいですが、とっても頑丈。
盗難への信頼性は抜群です。
ただ、携帯性は悪いです。
フレームに取り付けるためのアタッチメントは無いので、リュックに入れたり、フレームに掛けて持ち運ぶ必要があります。
ちなみに私が自転車で日本一周をした際は、ABUSのチェーンロックを使っていました。
ケーブルロック
通勤・通学をする方に人気なのが「ケーブルロック」。
クルクル巻いた状態で保管できるので、比較的コンパクトになります。
付属のアタッチメントを使えば、その状態で自転車に取り付けることができ、携帯性も◎。
長さがあるため、動かない物体と一緒に自転車に鍵をかける「地球ロック」もやりやすくて、オススメです。
ブレードロック
板状の“ブレード”を連結したタイプの鍵です。
頑丈でありながら、収納時にコンパクトになるのが魅力的。
こちらも自転車本体に取付できるアタッチメントがあるので、持ち運びやすいのもポイントです。
U字ロック
バイクによく使われる「U字ロック」。
様々ある鍵の中でもU字ロックの強度が一番高いと言われ、オートバイや原付バイクにも使用されているタイプです。
出先での長時間駐輪はもちろん、自宅で屋外保管する方にもオススメです。
ただ、携帯性は良くありませんので、リュックなどに入れて持ち運ぶ必要があります。
キックスタンド
クロスバイクのキックスタンドは基本的に後付けです。
自転車を購入した状態では、キックスタンドは付いてきません。
通勤とか、日常生活で使うなら必須のアイテム。
スタンドが無いと壁に立てかけておくことしかできず、駐輪する場所も選びます。
なので、まだつけていない人は、絶対に付けた方が便利ですよ。
イチオシのキックスタンドは「ギザプロダクツ」のものです。
スタンド自体が頑丈なので、駐輪したときにとても安定するのがいいです。
耐久性もバッチリでして、私はこのスタンドを付けて自転車日本一周をしたのですが、最後まで壊れることはありませんでした。
ただ、「ディスクブレーキ」タイプのクロスバイクには取付が難しいです。
キックスタンドを取り付けるところにブレーキがあり、干渉することが多いからです。
なので、ディスクブレーキ車にお乗りの方は、自転車店に行って付けられるキックスタンドがあるか聞きに行くのをオススメします。
泥除け(フルフェンダー)
今まで紹介した3つのアイテムは、通勤ではない方にも必須のアイテムでした。
これから紹介する残りの3つは、本当の意味で「通勤を快適にするためのカスタム」です。
まず初めに取り付けをオススメするのが「泥除け(フルフェンダー)」です。
フルフェンダーとは、ママチャリに付いているのと同じような、タイヤをすっぽり覆うくらい大きな泥除けのこと。
なぜ泥除けを付けた方がいいかというと、無いと服が汚れてしまうからです。
例えば、泥除けを付けていないクロスバイクで走っている時に、水たまりをを踏んでしまったとします。
すると、タイヤについた泥水が遠心力で飛び散り、お尻や背中などが汚れてしまうんですよね。
雨の中走ろうものなら、背中に汚れが一直線に付くことでしょう。
そうなっては嫌ですよね?
だから、泥除けを付けるのがオススメなんです。
でも中には、
雨の日は乗らないし、別に付けなくてもいいよね?
と思う人もいると思います。
そういう方も、泥除けは付けた方がいいですよ。
なぜか。
例えば、出勤1時間前に雨がやんでいたとしましょう。
「雨も降ってないし、自転車で行こうかな?」と思いますよね。
こんな時に泥除けが無いと、実際に雨が降っていなくても、路面の汚れを巻き上げて服を汚してしまうわけです。
そんな状態で会社に行くのはちょっと、みっともない。
着替えるにしても、それだけ荷物が増えてしまいます。
なので、「雨の中乗る・乗らない」に関わらず、泥除けはあった方がいいですよ。
特にオススメなのが「フルフェンダー」です。
タイヤ全体を覆うようになっており、汚れを飛び散らさないからオススメ。
簡単に着脱できるわけではありませんし、取り付けも少々面倒ですが、それでもフルフェンダーが良いです。
よく、簡易的な「ワンタッチフェンダー」的なのを付ける方がいらっしゃいます。
こういうの↓
確かに泥除けが無いよりはいいのですが、振動でズレやすかったり、汚れの飛び散りを全てカバーできなかったりします。
クロスバイクを「週末はサイクリングでも使ってるよ」というなら、確かに着脱できる方が便利です。
しかし「通勤にしか使わないよ!」というなら、フルフェンダーを取り付けてしまった方が絶対にオススメです。
ただ、フェンダーの取り付けは正直言って難しい。
車体によって合う合わないがあったり、金属ステーの曲げ加工が必要になったりと大変なこともあります。
なので、自分で取り付けるよりも、自転車屋さんで取り付けてもらった方が楽でいいと思いますよ。
実際に自転車ショップで働く私からのアドバイスです(笑)
荷台+パニアバッグの取り付け
何も持たずに手ぶらで通勤する人はいないでしょう。
荷物を運ぶために、「荷台+パニアバッグ(自転車用のバッグ)」を取り付けると、とても便利でオススメです。
皆さん通勤にどんな荷物を持って行きますか?
例えば、こんなものがありますよね。
- 着替え
- タオル
- 水筒
- 弁当
- パソコン
- ノート
- 筆記用具
- スマホ
- モバイルバッテリー
など・・・
これらを持ち運ぶのに、多くの人が「リュックサック」を背負って通勤しているのを見かけます。
しかし、リュックサックを背負って自転車を漕ぐのはオススメしません。
なんでかっていうと、背中に「汗」をかきやすくなってしまうから。
特に夏場なんて最悪ですよね。
実際、自転車通勤で「汗」に悩んでいる人はとても多いです。
なので、重たい荷物をリュックに入れて持ち運ぶのはオススメしません。
ではどうしたらいいか。
自転車に荷台を取り付け、荷台につけた「パニアバッグ」に荷物を入れて持ち運ぶと非常に楽です。
荷物の重みを自転車に預けているので、汗もかきにくくなり、乗り手の疲労も軽減されます。
なので、通勤する方にとって本当にオススメできるカスタムです。
「もっと広く一般的に知っていただければな~」と、私はずっと思っています。マジで楽ですから。
では、このカスタムをするにあたって具体的に何を用意したらいいか。
まずは、「荷台」を自転車に取り付けましょう。
クロスバイクなら取付できるようになっているものが多いので、基本体に取り付けが可能です。
ただ、荷台も泥除けと同様、自転車によって取付できる荷台が変わってきます。
なので、一度自転車屋さんに見てもらって、「付けられる荷台は何か」を聞いてみるのがオススメです。
次に、荷台を付けたら、荷物を運ぶための「パニアバッグ」を購入します。
パニアバッグメーカーは色々ありますが、完全防水で、使い易くて、信頼できる品質の、「オルトリーブ」のものがオススメです。
特にいいのが「ヴァリオ」というモデルです。
これは、荷台に取り付けるパニアバッグにもなるし、リュックにもなるので非常に便利。
イメージとしてこんな感じ。
これを使えば、自転車通勤中の汗の悩みも軽減されますし、荷物を背負わなくていいので楽ですよね。
なので、クロスバイクを通勤仕様にするのであれば、「荷台+パニアバッグ」のカスタムがとてもオススメです。
最強の耐パンクタイヤ「シュワルベ マラソン」
最後のカスタムを紹介します。
それは、タイヤを「シュワルベ マラソン」に変えることです。
なぜなら、パンクしらずの最強の耐パンクタイヤだから。
(公式サイト:シュワルベ マラソン)
自転車通勤をする上でネックになるのが「パンクのリスク」ですよね。
パンクはいつ起こるかわかりません。
もしも通勤中にパンクしてしまったら・・・
考えるだけで恐ろしいです。
パンクは無い方がいいに決まっています。
そんな時にオススメなのが、この「シュワルベ マラソン」というタイヤ。
とにかくパンクしにくいのです。
実際私はこのタイヤを履いて日本一周をしましたが、11543km走っても一度もパンクしませんでした。
これは私の運がよかっただけではなく、「マラソンを履いていたからこそパンクしなかった」のだと思います。
なので、通勤でパンクしたくない方は、タイヤをマラソンに変えてみることをオススメします。
詳しくはこちらの記事へどうぞ。
乗り手側の必需品「裾バンド」
以上がクロスバイクで快適に通勤をするためのカスタムでした。
ちょっと追加で、「通勤でクロスバイクに乗る時の必須アイテム」について紹介させてください!
それは「裾バンド」です。
裾バンドは、ズボンの裾をキュッとまとめるためのバンド。
なぜこれが必須なのかというと、クロスバイクやロードバイクには全面的なチェーンカバーがないからなんですね。
なので、私服で乗ると、チェーンの汚れが裾に付着してしまいます。
それを防ぐために必須のアイテムが「裾バンド」になります。
こちらの記事で詳しい内容を紹介しておりますので、よければご覧ください。
まとめ
ではまとめとして、「クロスバイクでの通勤を快適にするためのカスタム」を改めて確認します。
この6つが、私がオススメするカスタムでした!
クロスバクで通勤している方が、この情報を参考に、より快適に過ごせるようになれば嬉しいです。
ご覧いただきありがとうございました!