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古い自転車を修理or買い替え 悩んだ時の決め方【整備士が解説】

自転車の買い替えか、修理か
悩んでいる人
悩んでいる人

ボロボロになった古い自転車を「修理する」か「買い替える」か悩むなあ。

どっちの方が安いのだろう?

 

悩んだ時の決め方を教えて欲しいなあ。

こんなお悩みを解決します。

 

 

【この記事で分かること】

  • ボロボロになった自転車を「買い替える」か「修理する」か、どちらが良いか?整備士の意見を解説
  • 修理の方が安くても、新車を買った方がいい場合
  • 自転車の処分について

 

この記事を書いた人
かける

かけると申します。
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■自転車安全整備士、技士資格保有
■日本一周
■年越し宗谷岬
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かける
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修理か買い替えか。

実際にその判断をする立場である、自転車整備士の私が解説します。

 

本記事は、ママチャリやロードバイクなど、車種に関わらず共通する判断基準となっています。

どうするかお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

【気になる】街で見かける電動キックボード「LUUP」とは?
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古い自転車を修理する/買い替える 悩んだ時の決め方【整備士が解説】

かける
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結論から言うと、悩んだときは下記の手順で判断しましょう。

 

【修理するか、買い替えるかを考える順序】

  1. 自転車店で修理金額の見積もりを取ってもらう
  2. その金額を払ってまで今の自転車を修理する価値があるかを考える。整備士に聞いてみる。
  3. 「修理する」のか「買い替える」のか、最終的な判断をする

 

まずやるべきことが「修理見積」ですね。その金額が判断基準の要です。

 

例えばスマホの液晶が割れたとしたら、おそらく修理金額を聞いてから、実際に修理するか考えますよね。修理金額が結構高い時は「それなら新しいスマホ買った方がいいか」って思うだろうし、安かったらそのまま修理して使い続けるはず。

…自転車もそれと一緒で、「直して再び乗るためにはどのくらいの金額がかかるか?」をまず知ることですね。

 

順に詳しく解説します。

自転車店で修理金額の見積もりを取ってもらう

メカニックのイメージ写真

かける
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古い自転車を自転車店へ持ち込み、修理見積りを取りましょう。
見積もりだけなら無料な場合がほとんどだと思います。

 

ただ、修理見積りをする時に整備士に伝えて欲しいことがあります。

あなたがその自転車を「どこまで修理したいか?」です。

 

【伝えて欲しい事】

  • 「とりあえず乗れるようにするため」に、最低限必要な箇所だけ修理だけするのか?
  • 「今後長期(1-3年)で乗っていくため」に、悪いところを一旦全部修理するのか?

 

その自転車を修理する目的を伝えてください。それによって修理内容が変わるからです。

「とりあえず乗れればいい」の修理

チェーンの交換(長さを決める)

かける
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「とりあえず乗れるようにするため」なら、いま目に見えている大きな損傷のみ対処します。その見積もりを作ります。

 

  • 例えばチェーンが錆びて全く動かないなら、チェーンだけを変える。
  • タイヤが破れてパンクしているなら、タイヤだけを交換する。

…といった感じです。

 

当然他はボロボロのままで、乗ってスグに新たな問題が生じる可能性は十分にあります。

ですが目的が「とりあえず今乗れていればいい」なら、そんな修理でいいわけですよね。

逆に大金掛けて修理しようなんて思ってないはずです。

「今後、長期的にのるため」の修理

ひび割れタイヤ

かける
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「今後、長期的に乗るため」の修理なら、修理後すぐに問題がでないようパーツを交換します。

既に出ている深刻な問題だけではなくて、使えてはいるけれども明らかに交換基準に達しているパーツを全て変えます。

 

要は「自転車の各部が正常な状態」になるよう、細かく修理見積りをするのです。

 

例えば春によくある相談例がこちら。

「今の子が3年使ったボロボロの通学車を、次の子がもう3年使うために修理をしたい」

 

この場合、前者のように「とりあえず乗れればいい」の修理をしていてはダメですよね。

「直しては別の箇所が壊れ…」の繰り返しでまともに乗れないですし、結果的に修理費用がすごく高くつきます。

その金額を払ってまで今の自転車を修理する価値があるかを考える。整備士に聞いてみる。

チューブの摩耗パンク

かける
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だから「修理をする目的(どんな修理を希望するのか?)」を伝えた上で見積もりしてもらいましょう。その修理に掛かる金額を出してください。

 

「とりあえず乗れればいい」修理の場合、見積もりの金額にご自身が納得するなら、そのまま修理すればいいと思います。

その金額で直して、「また他が壊れるかもしれないけど、一時的にでも乗ることが出来れば十分」と考える場合ですね。

 


「今後、長期的に乗るための修理」なら、見積額を聞いた上で整備士にこう尋ねて欲しいです。

 

ギモンの声
ギモンの声

「正直、この金額で修理する価値ってありますか?」と。

かける
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聞かれた時、私が考えることは下記です。

 

  • どっちの方が安く済むか?
  • どっちの方がお客様にとって後悔しない選択か?

 

例えば5万円で買った通学自転車。

既に3年使い、次の子のためにもう3年使うための見積もりをしたら、修理金額が「3万円」だったとしましょう。

 

この場合、「3万円かけて修理をする」と言っても、自転車の全てのパーツを丸ごと変えるわけではありません。当然ですが。

明らかに寿命が来ている、交換時期を迎えているパーツを交換するだけでも、そのくらいの費用がかかるわけです。
※ママチャリの前後タイヤチューブを交換するだけで1万は超えるかなと。

 

つまり、「まだ寿命は来ていないから交換しないけど、既に寿命の7割ラインまで達している」みたいなパーツはゴロゴロ出てきている状況なんですね。通学で3年も使うと自転車は相当傷みます。

 

かける
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何が言いたいかというと、「一旦長期で乗るための修理をしても、その後も消耗品の劣化/破損により修理費用が都度かかるのは避けられません」という話です。

 

中古車を買うときに「10万キロ超の車は安く買えても、結局修理や車検で高くつくよね…」と考えるのと一緒。

 

 

だから、今現状「3万円の修理費用」で見積もりを出しているけれど…

  • 3万円修理しても、さらにその後どんな問題が起きそうで、どれくらいの修理費用がかかりそうか?
  • 新車を買った場合は一定期間消耗品の交換は必要ないので、それと比べてどうか?新車を買った方が安く、後悔が無いのではないか?

というのを天秤にかけて考えるわけですね。

 

かける
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  • その結果「直すより買った方がむしろ安い」となれば、買い替えを勧めます。修理金額がもったいないから。直すくらいなら、その修理費用を新車に充てた方が絶対良い。
  • もちろん自転車がまだまだ元気そうなら、修理を勧めます。

 

「この金額で修理する価値ってありますか?」と聞いてくださると、率直な意見を言いやすいので非常に助かります。

「修理する」のか「買い替える」のか、最終的な判断をする

ママチャリのチェーンケース

修理見積りの金額や整備士の判断を聞いた上で、最終的な判断をしましょう。

(愛着があるなど)どうしても直したいならそうすればいいし、整備士の意見に従って買い替えるでもいいと思います。

 

かける
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中には「お店の人だから、買い替えを促すんだろ!儲けのためだろ!」と思う人もいるかもですが、全然そんなことないです。

 

私は以前某チェーン店で働いていましたが、誰一人そんな意識の人はいませんでしたよ。

 

むしろ逆で、自転車1台の利益なんてしれた額です。

工賃は原価ゼロで粗利100%です。修理をした方が儲かる場合も多いです。

 

ほとんどのスタッフは純粋に「お客様にとってどっちがいいか?」を考えています。

判断に迷った時は、素直に整備士の意見に従うのが吉かなと。プロの意見を信じてあげてください。

 

僕は自分が自転車の整備士なので、整備士の気持ちがよく分かります。

バイクの修理を依頼するときは、指摘された内容を渋らず全て修理します。意見を受け入れます。結果的にそれが一番安く長く乗る方法だと知っているからです。

自転車の処分はどうする?

駐輪場の自転車(ママチャリ)

かける
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補足として、「自転車を買い替える」となった時に処分はどうするかについてお話しします。

 

結論、古い自転車は購入店に持っていけば処分してくれると思います。
※あらかじめ聞いておくと安心。

「購入してくれた方は処分無料」だったり、「割引」があったりすることが多いです。

 

だいたい0円-2000円程度ですかね。店によります。

 

なので、自転車を購入するときは古い自転車も一緒に持っていくことをオススメします。

まとめ

最後に、本記事の要点をまとめます。

 

【古い自転車を修理する/買い替える 悩んだ時の決め方】

  • 自転車店で修理金額の見積もりを取ってもらう
    →「修理する目的」を考えて、どんな修理にするかで見積もりが変わります。

 

  • その金額を払ってまで今の自転車を修理する価値があるかを考える。整備士に聞いてみる。
    →表面上の修理代の方が安くても、長期で見ると結果的に新車を買った方が安くなる場合も多いです。

 

  • 「修理する」のか「買い替える」のか、最終的な判断をする
    →特に理由がないなら、整備士の意見に従うといいでしょう。

 

かける
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というわけで以上です。

ぜひ、判断の参考にしてみて下さいね!

 

なお、ママチャリは3年乗れたら十分です。

もちろんフレーム(パイプ)の寿命はもっと長い(10年程)ですが、さらに乗り続けるためにはそれなりのパーツ交換費用が必要になります。

 

買う方が安くなるケースが大半なので、「3年」を一つの目安に考えるといいですよ。

 

 

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